2017年10月18日 (水)

映画「トランセンデンス」

トランセンデンス [DVD]

2014年アメリカ
監督:ウォーリー・フィスター
キャスト:
ウィル…ジョニー・ディップ
エヴリン…レベッカ・ホール
マックス…ポール・ベタニー
ジョセフ…モーガン・フリーマン
ブキャナン…キリアン・マーフィ
ブリー…ケイト・マーラ

 AIが極限まで発達して、ある時点で人類全部の知能全部を合わせたより賢くなる。その時点をシンギュラリティ(技術的特異点)という。シンギュラリティは2045年にやってきて、それ以降の歴史は現在の生身の人類の脳では予測できないほど発展する……と言われている。
 ちうか、今の時点でもAIは十分人より賢いじゃん!

○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*

 カリスマ的AI研究者ウィルが、シンギュラリティ……ウィルの術語で言えばトランセンデンスについての講演をしている最中に、全米で同時多発テロが起きる。このテロは、AIが人間を越えるほど発達してしまうことに反対するアンチ・シンギュラリティの過激派によるもので、ウィルの同僚たち多数が犠牲になる。もちろんウィルも主要な標的の一人。

 講演会場からでたところで、ウィルもテロリストに撃たれてしまう。幸いにして致命傷には至らなかった、と思われた。しかし、弾丸には放射性物質のポロニウムが仕込まれていて、ウィルの体は放射能に蝕まれていた。彼に残された時間は2~3週間。

 ウィルを失いたくない妻のエブリンは、同僚の科学者ケーシーの遺稿を元に、ウィルの記憶や思考のすべてをスキャンし、スーパーコンピューターPINNにアップロードしようと試みる。

 しかしそれこそ、テロリストが阻止しようとしていた「自我を持ったコンピューター」の出現に他ならない。テロリストたちは、これを破壊しようとウィルたちの隠れ家を襲撃するが……。

○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*

 マインドアップローディングによって電脳空間に保存されたモノに意志はあるのか? それはオリジナルと同じ人格なのか? 肉体が滅んでも「人格」が電脳空間にあるなら、人は不死になるのか? ……「攻殻機動隊」風に言えば、「そこにゴーストはあるか?」が問われている映画……のハズ。 

 まぁ、アニメ「キューティーハニー」の空中元素固定装置よろしく、あらゆる元素を合成できるナノロボットを操り、壊された施設、ウィルと「繋がっている」人々の肉体までも再構築していくビジュアルの方が目を引く。でも、テーマ的にはそれは付随的なことだよね。ド派手なシーンとエンターテインメント性が不可欠なハリウッド映画では、なにかしらのアクションなしには済ませられないのかもしれないけどさ。

 で、アメリカの映画なので、ウィルとつながった多くの人たちの「個」の境目が浸食されて自由な意志が奪われることは、「悪」として最後は打倒されてしまう。しかもその結果は、電気も何もかもストップして、ネオ石器時代みたいになっちゃった。

 これ、ハッピーエンドじゃないよね? あるいは、AIが人間より賢くなることに漠然とした不安を覚える人たちに、むやみに抵抗して21世紀版ラッダイト運動なんて起こすとこうなっちゃうよー? と脅しつける映画だったりして。考え過ぎか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年10月16日 (月)

ドキュメンタリー「イカロス」

「イカロス」オフィシャル・トレーラー

2017年アメリカ
監督:ブライアン・フォーゲル
出演:
ブライアン・フォーゲル
グリゴリー・ロドチェンコフ

 あこがれのアスリート・ランスがドーピングをしていたことを知ったブライアン。しかしランスは、薬物検査を何度も受けたことがあったにもかかわらず、常に陰性だったのだ。
 ブライアンはアスリートの薬物検査がザルであることを自らの身体で証明しようと思い立つ。筋肉増強剤には処方箋が必要だし、ドーピング検査に引っかからないようにするには、医師の助けが必要だ。知り合いの医師に相談したものの、彼はいざドーピングプログラムを始める段階になって後込みしだした。自分の名誉が傷つくのではないかと。
 そして、代わりに彼が紹介してくれたのが、モスクワにいるグリゴリー・ロドチェンコフ。ロシアのアンチドーピング機関のモスクワ所長だった。

゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

 最初は、「スーパーサイズ・ミー」か、ユーチューバーが「ドーピングやってみた」みたいなノリなんだよね。
 薬物検査って案外精度が思うようなモノでない、雑だったりあまりにも敏感すぎるってのは、「怪しい伝説」でもやってたっけ。アンパンの上に付いてるケシの実で麻薬反応が出て、薬物中毒の嫌疑を掛けられてクビになる「都市伝説」をウソかホントか自分の身体で実験するってヤツ。
 自分の体感でも、会社の健康診断の検査なんてあてにならんってのは思うもんね。

 そんな体当たり系のドキュメンタリーだったのが、ロドチェンコフが「自分がロシアのドーピングスキャンダルの中心人物としてドイツの映画に取り上げられたゾ」とブライアンに知らせてきた頃から、うっすらきな臭い感じになってくる。
 WADAから嫌疑が掛けられていて、自分は危険人物だなんて、ロドチェンコフは冗談めかして言ってたが、ついにはあの世界的な大スキャンダルに発展してしまう。

 しかもこれ、非常に命がヤバイ話に見える。死人が出てるし。そんな中でもブライアンは、よく友人を最後まで助けた。スポーツ・ジャーナリストで、こういう政府の陰謀を好んで追うタイプには見えなかったんだが、さすが自由の国アメリカのジャーナリストだって思った。

 あと、ロシア的なことをアメリカ的な解釈で見ている感じがする。ロドチェンコフが、「WADAは宗教だ」って言ってるところをみると、二重思考ってのは、二重信仰と関係あるのかもな。本音と建て前が大きく乖離していても、特に矛盾を感じないっていうのは、帝政ロシアの昔から言われていることだから、社会主義時代とは関係なく、国民性のようなもんなのかも。

 あ、でも本音と建て前が全然違うのは、日本人も同じか(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年10月 8日 (日)

映画「叙情」

叙情

2016年ロシア
監督:ニコライ・ブルラク
キャスト:
ゲンナディー・シーモノフ…セルゲイ・ヴァルチュク
シーモノフのファン…ガリーナ・ボカシェフスカヤ
プロデューサー…セルゲイ・ノヴォジロフ
アリビナ・ガリャーモヴァ…ダーシャ・サヴェリエヴァ
監督…アレクサンドル・テューヒン
スタス…マクシム・コロソフ
ヴァシリッサ・ブベンツォーヴァ…リーザ・アルザマソヴァ
審査員長…ユーリィ・チェルノフ

3話オムニバス形式、ちょっとほっこりする感じのコメディー。

第1部
ソ連時代はとても有名だったけど、今はすっかり落ちぶれた俳優のシーモノフが久々に地方巡業(ブラゴヴェシェンスクらしい)にお呼びがかかり、行ってはみたものの誰も彼を知らなくて情けなくなるが……というちょっと良い話。

第2部
大道具係のガリャーモヴァがなぜか舞台を仕切ってる。ボクシングのセコンドかってほど、俳優同士の殴り合いを焚きつけ、監督も匙を投げるドタバタに。

第3部
かわいいけど演技が下手な女優ヴァシリッサに惚れたディレクターのスタスが、あらゆる手を使って彼女に賞を取らせようと奮戦する。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

1は良かった。何かに打ちこんだことのある人なら感じるところがあるはず。これをシメにした方が良いんじゃないかなぁ、と思った。
2は声当てる人次第かも。ガリャーモヴァの関西のおばちゃんみたいなノリと妙な間はおもしろいけど、実際にあんなに引っかき回したんじゃ舞台が成り立たない(笑)。
3は、ヴァシリッサがアホの子っぽくて、コイツに大きな賞あげちゃいかんだろ、となんか同情できなかったなぁ。しかし、男はかわいい子に弱いから。

「ロシア映画祭 in 東京」で上映されたもの。で、字幕もなんか素人っぽいというか、普通の人がやったのかもしれない。普段自分たちは、「字幕日本語文法」的なものに慣らされているんだなぁ、と思えて新鮮だった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年10月 4日 (水)

映画「テキサスタワー」

テキサスタワー [DVD] [Import]

2016年アメリカ
監督:キース・メイトランド
キャスト(声):
クレア・ウィルソン…ヴァイオレット・ビーン
ラミオ・マーティネス…ルイ・ア-ネット
ヒューストン・マコイ…ブレア・ジャクソン
ニール・スペルス…モンティ・ミューア
アレン・クラム…クリス・ドゥベック

 1966年8月1日、テキサス大学構内にある時計塔26階からの銃撃で、学生など16名が死亡、30名以上が負傷したテキサスタワー乱射事件。
 リアルなテクスチャのアニメと記録映像、実際の録音で事件を再現するドキュメンタリー。インタビューに答えている人たちの多くも既に鬼籍に入っており、今元気な人も事件についてはあまり語りたがらない。

 事件に巻き込まれた人たちがインタビューに答えていくという、TVのドキュメンタリー番組でよくある感じなんだけど、そのインタビューや事件の再現映像部分がアニメと記録映像の入り交じったものになってる。
 インタビューのアニメでは、登場人物は当時の年齢で再現されているから、事件の記憶が生々しい時期に作ったみたいな臨場感。実際は事件から50年も経っているんだけど、あとの方で出てくる本物のインタビュー映像を見る限りでは、事件現場にいた人たちにとっては、いまでも鮮明に記憶されているもののようだ。

 しかし、何と言ってもアニメの功績は、クレアがトムと出会う場面のサイケデリックな色合いで表現された心象風景。運命の人に出会ったー!ってバラ色な感じがすごく伝わってくる。それだけに、切なさもひときわ。

 犯人については、最後までほとんど何も説明されない。射殺されちゃったから、わからずじまいってこともあるんだろうかね。社会の問題だとはいうけれど、捕まえて徹底的に動機を解明し、対策を練らないなら、同じような事件は繰り返されるんじゃないかと思うんだが……。航空機事故の調査では、犯人捜しでない調査をあんなに徹底的にやるのに、なぜ、銃犯罪は射殺しておしまいにしてしまうんだろうかなぁ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年9月29日 (金)

ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」

ストレンジャー・シングス 未知の世界」オフィシャル・トレーラー

2016年アメリカ
原作・製作:ザ・ダファー・ブラザーズ
キャスト:
ジョイス・バイヤーズ…ウィノナ・ライダー
ジム・ホッパー…デヴィッド・ハーバー
マーティン・ブレナー…マシュー・モディーン
マイク・ウィーラー…フィン・ヴォルフハルト
エル(イレブン)…ミリー・ボビー・ブラウン
ダスティン・ヘンダーソン…ゲイテン・マタラッツォ
ルーカス・シンチャー…ケイレブ・マクラフリン
ウィル・バイヤーズ…ノア・シュナップ
ジョナサン・バイヤーズ…チャーリー・ヒートン
ナンシー・ウィーラー…ナタリア・ダイアー
スティーブ・ハリントン…ジョー・キーリー

 報道によると、「若者の超常現象離れ」って言われてるんだって?
 でもさ、超常現象や心霊現象かと思ったら、ただの妄想とか幻覚とかサイコパスとかで、ぜんぜん超常現象じゃありませんでしたって話に、最近少々食傷気味……。

 だから、久々に矢追純一やXファイルのかほりのするこのドラマは、おもしろかった。
 ジョイスがクリスマスツリーに飾る電飾を手に、狂気じみた笑みを浮かべてるサムネを見たときには、ちょっとざわざわしたけど、本編を見たら母親の心情ならああなるだろうと納得できた。子供を奪われて錯乱した母親の妄想じゃなくてよかったよかった。ホッパー署長に
「君が正しかった」
って言われたときは、こっちもうれしくなった。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 ストーリーは、平和で退屈な田舎町のホーキングで、ウィル・バイヤーズが行方不明になることで始まる。

① ウィルのボードゲーム仲間、マイク、ダスティン、ルーカスの子供たち。
② ウィルの兄ジョナサンとマイクの姉ナンシーのティーンエイジャー。
③ ウィルの母ジョイスと警察署長のホッパーの大人たち。

……という大まかに言って3チームがそれぞれの立場でバラバラにウィルを捜していくお話。
 平和な田舎町だと思っていたのに、実は政府の秘密計画MKウルトラ(←これも懐かしい定番陰謀論)の施設があって、秘密実験で次元に穴をあけてしまっていたのだ!(ネタバレ?)

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 デヴィッド・ボウイーの「ヒーローズ」しかわからなかったが、懐かしい歌が相当入っているみたいね。TV番組で「ハウリング」が流れていたり、子供たちの部屋に「遊星からの物体X」のポスターが張ってあったり、電話は固定しかないなど、舞台は現代じゃない。違和感なく見てたけど、20代以下の年代だと何じゃコリャ、と思うのかも。

 ドラマに入り込めて見られたので、
「ホラホラ、そこ早く『顔がない』って言わなきゃ!」
とか、思わず画面の前でドラマの登場人物に助言してた(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年9月21日 (木)

映画「ゾンビーバー」

ゾンビーバー [DVD]

2014年アメリカ
監督:ジョーダン・ルービン
キャスト:
メリー…レイチェル・メルヴィン
ゾエ…コートニー・パーム
ジーン…レクシー・アトキンス

 ゾンビバー~♪ ゾンビバー~♪
……というテーマソングも実にバカなB級ホラー映画。このテーマソングが内容を全て語ってしまっているので、最後に流れる。

 ストーリーは、トラック運転手が不注意で落とした化学物質でゾンビ化したビーバーが、湖畔の親戚の別荘に遊びに来ていた女子3人、プラス勝手にやって来た彼女らのボーイフレンドたちを襲うというお約束のストーリィ。ひねりは一切ない。そこで安心して悪のりし過ぎているという、バカというかパロディというか、思わずクスリとするシーン多し。

 あ、でもオープニングがちゃんと最後の伏線になってるんだよね~。

 ビーバーがぬいぐるみ? もこもこでかわいかった。エンドクレジットのNGシーン集で、ジャックラッセルテリアがゾンビーバーと戯れるシーンでは思わずほっこりした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年9月17日 (日)

南ウラルで新しい岩画が見つかったって!

Daiougusokumushi

 先日、「深海展」見に行ったついでに科博の常設展でヨーロッパ古代の洞窟画(岩壁画)の展示を眺めてニヤニヤしてきたところに、こんなニュースが出てくるとはタイムリーだなー。

 モスクワ大学の学生が南ウラルの洞窟で新しい石器時代の線刻画を発見(タス通信)※画像あり

 旧石器時代の岩画ということだけれど、ひっかき傷っぽくもあるけど、何かを示しているような……? ヨーロッパの岩画とは、画のスタイルが違うとのこと。確かにこないだ見たヨーロッパの岩画にこんな感じのは、なかったかもなあ。

 場所は、チェリャービンスク州のイグナチエフ洞窟(ヤマズィ=タシ→Wikipedia)と、バシコルトスタン共和国のカポヴァ洞窟(シュリガン=タシ→公式サイト)。

 イグナチエフ洞窟に旧石器時代と見られる岩壁画があるってことは、18世紀から知られていたみたいね。Wikipediaに赤で描かれた狩りの様子やヘビの画が出てるゾ。 赤い顔料はどこでも使われるんだね。血の色だから、力のモトだとどこの誰でも考えるのかな? 血がなくなると力抜けちゃうもんね。

 カポヴァ洞窟の岩画は1959年発見だそうで、毛サイやマンモスの岩画でこちらも知られているんだそうな。サイトを見る限りでは、観光でも行けそう。

 こういうの見て回ったら楽しいだろうな。今ならロシアでも、丹念に調べて岩画巡りできそうな感じがするね。でもさ、きっとロシアの地図見て回れそうに見えても日本と縮尺が違うから、「おっ、近いじゃん。ちょっと足延ばして……」と思ってもすごく離れているんだろうな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年8月12日 (土)

モスクワの花火フェスに身長5mのユーリィ・ドルゴルーキー・ロボが登場

 8月19日、20日に開催されるモスクワ国際花火フェスティバルに、身長5m、体重1tのユーリィ・ドルゴルーキー・ロボが登場するらしいぞ。

 こういうやつ。

Dolgorukii_vn3
(モスクワ市のサイトより。)

 ユーリィ・ドルゴルーキー(~1157年)はモスクワ川のほとりに砦(クレムリ)を築いた人物。モスクワの開祖ということで、今年のフェスティバルの主役に抜擢されたとか。

 ユーリィ・ドルゴルーキー・ロボは、18日からブラテーフスキー公園に設置されるそうな。しゃべったり剣を振り回したりもできる。国際花火フェスティバルには日本の花火師も参加するというから、日本人も割と行くのかもね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年8月 1日 (火)

映画「僕たちの家に帰ろう」

僕たちの家(うち)に帰ろう [DVD]

2014年中国
監督:李睿珺
キャスト:
アディカー…湯龍
バーテル…郭崇濤
お爺さん…白文信
お父さん…郭建民
老ラマ僧…馬興春

 裕固(ユグル)の幼い兄弟が、お爺さんの死をきっかけにお父さんが遊牧している家に帰ろう、というお話。
 最初にちょっと甘州ウィグルが西夏に滅ぼされ、現在の裕固につながっているという説明があるよ。IMDbには、言語ターキッシュって書いてあるな。現代トルコ語と同じには全然聞こえないけど、アメリカから見れば同じ括りになるんだろうか。

 原題は「家在水草豊的地方」。
 兄弟が幼い頃を家族そろって過ごした家のあった場所のような、豊かな水、草の地はあるのだろうか……と書いちゃうと、だいたい結末がわかってしまうと思うけど、予想していたより惨い結末だったよ。

 兄弟でお爺さんの所に預けられた時期に差があるので、兄弟で草原に対する知識も認識もずれているんだよね。兄(バーテル)は先に草原から離れてしまっているから、彼の草原に対する認識は昔のまま。といっっても、数年しか違わないはずなんだけどな。その勢いで草原の縮小は続いているから、最近父と一緒に暮らしていたはずの弟(アディカー)でも、戸惑うほどの変貌ぶり。

 昔、家族が幸せだった頃に遊牧していた場所を覚えていたラクダが、その場所にたどり着いても水は既に涸れ果てていて死んでしまうのは、絶望的な気分になる。
 その後、老ラマ僧に助けられるところで、少しは希望が見えたかと思ったんだが。

 結局兄弟は、放牧に行っている(?)お父さんを捜し当てる。
 めざましい発展の影で伝統的な生活が急速に失われていくのは、中国だけの話ではないもんな。日本の田舎だって、他人事じゃないくらい変わってきてる気がする。

 兄弟は日本で言えば小学生だろうけど、この歳でラクダをしっかり管理して乗り物として使っているのはすごいと思った。でもその技術も、町の暮らしでは役に立たないだろうから、彼らの代で忘れ去られていくんだろうなぁ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月31日 (月)

モンゴル史「部族編2」改が我が家に着いたぁ@日東S06a

モンゴル史「部族篇2」改訂版ができました!

Mongol2

よく見たら、諸ハン初版から10ページ増えてる!

ラノベのようにすらすら読める集史』シリーズの成果を取り入れて、改良されているとは言え、何がそんなに増えたんだ??? まぁ、「部族篇4」まで終わったから、その成果ってのもあるんだけど。チンギス=ハン紀とか詳しくやったら、きっともっと発見があるんだろうけど、金がないからなぁ……(←時間は金で買えるので)。

いやいや、そんな嘆いている暇ないで! 本番まであと2週間ですぜ!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«「電話のかけ方」