映画「石の花 ウラル地方の物語」
1946年ソ連
監督:アレクサンドル・プトゥシコ
キャスト:
ダニーラ…ウラジーミル・ドルージニコフ
銅山の女王…タマーラ・マカーロワ
カーチャ…E.ジェレーフシコワ
ソ連初の総天然色映画だそうだ。
ウラルの特産・孔雀石(マラカイト、銅鉱床から取れる)を細工する天才職人のダニーラは、職人としての技を極めたいと望む。そのためには年に一度花を咲かせるという「石の花」を見なければならないと願うあまり、銅山の女王に魅入られてしまい、カーチャとの結婚式をすっぽかして姿を消す。そして…。
…と、スジは単純だが、絵に色が付いたことを喜んで作ったような楽しい雰囲気が気持ちいい。
女王は最初、冠をかぶったトカゲの姿で現れ、銀鱗の輝く衣装を着ていて、竜王(女だけど)のようだ。
ま、直訳だと「銅山の主(ハジャーイカ メードナイ ガルィ)」だし、イ族などでは竜は山に棲んでるものだし、竜王と言っても間違いじゃあるまい(笑)。
最初の方のシーンで、マラカイト細工の名人の爺さんがペーチカの上で寝ていたり、ダニーラとカーチャの結婚式など、帝政時代のロシアの田舎の様子を目を皿のようにして見てしまった。カーチャの花嫁衣装の髪飾りって、「射鵰英雄伝」でコジン(チンギスの娘)がしてた髪飾りと同じじゃん。あーつながってるつながってる(笑)。
関連作品:
アレクサンドル・プトゥシコ監督の他の映画→「巨竜と魔王征服 イリヤ・ムーロメッツ」「妖婆 死棺の呪い」「虹の世界のサトコ」
ドルージニコフが出演している他の映画→「シベリヤ物語」
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