映画「シベリヤ物語」【完全版】
1947年ソ連
監督:イワン・プィリエフ
キャスト:
アンドレイ…ウラジーミル・ドルージニコフ
ナターシャ…マリナ・ラディーニナ
先の大戦での負傷のためにピアニストになることを断念した青年アンドレイ。故郷のシベリアでみんなに求められてアコーディオンを演奏するうちに自分の音楽とはなにかをつかんでいく。
ミュージカルのような感じのラブコメで、アンドレイがアコーディオンを弾き、シベリアの歌を歌うと、その場の人々が自然に唱和してくる。これが歌声喫茶のもとになっているのか、と感心したが、知ってる歌は全然無かった。
…いや、そもそも歌声喫茶を知らなかった(笑)。
都会の洗練されたクラシックよりもシベリアの人々に愛される歌をってのがいかにも社会主義国に好まれそうな展開だが、別にこれは社会主義国に限ったことでなく、いつの時代にも通じる話だろう。字幕の「餃子(ペリメニ)」「密林(タイガ)」「ソ同盟(ソ連邦)」といった訳語に時代を感じる。工場の煙突から黒煙がもくもくって様子が誇らしげに映されているのも現代から見ると違和感があるなぁ。
ま、それはそれで味なので良いけど、シベリアっ子はイェルマクの子孫かよ~。
我々、征服されちゃってるぞ(笑)!
しかも念の入ったことに、イェルマクがシベリアに侵攻する戦闘シーンがで再現されてるし!
なんだかちょっとおもしろくないぞ~(笑)。
関連作品:
ウラジーミル・ドルージニコフ出演「石の花 ウラル地方の話」
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