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2007年2月10日 (土)

映画「ククーシュカ ラップランドの妖精」

ククーシュカ ラップランドの妖精

2002年ロシア
監督:アレクサンドル・ロゴシュキン
キャスト:
アンニ…アンニ=クリスティナ・ユウソ
ヴェイッコ…ヴィッレ・ハーパサロ
イヴァン…ヴィクトル・ブィチコフ

 「この世とあの世の間には川が流れている」のは、世界標準らしい。死にそうになっているヴェイッコがいるところは賽の河原のよう。ああいう荒涼としたところに行くと、石を積みたくなるのは人間の本能なのか、ケルンのようなものがあり、ますます賽の河原のようだ。
 これは誰のあの世観だろうか? 死にかけてるのはフィン人のヴェイッコだから、彼のかな。でも、こういうときは、きっとアレが出るよ? 出るよ?と思って見ていると期待通り。
 
 死の天使出た-!

 本当においでおいでしててヴェイッコもふらふらついて行ってしまう。しかし、魂がついて行ったらそれっきり。そうはさせまいとこの世の側にいるアンニが太鼓を叩き、呪文を唱えて魂を身体に呼び戻す。犬の遠吠えでこの世に引き戻されるっていうのはおもしろいな。

 しかし、そもそもアンニの家からして、この世のものでないような不思議な空間なのだ。定置網のようなものを設置していて、潮の満ち干でサカナを獲っているから海なんだろうが、海面が常に鏡のようで波が全くない。フィヨルドって本当に不思議だ。毎日東京湾を見ているけれども、東京湾だって内湾なのにあんなに鏡面のように波がないときなんてない。この映画の画面を見ているだけで、ひたひたぴたぴたと潮が満ちてくる音が聞こえるような気がする。
 とはいえ、アンニの夫は兵隊にとられて出て行ったきり4年も帰って来ないし、アンニも爆撃でバラバラになった人体をごく普通に拾い集めて埋めているから、現世から切り離された理想郷というわけでもない。
 それでもこういう暮らしは理想的だよな~。居心地の良い家があって自分で食べるものは自分で確保できて、犬はいて、物わかりの悪い上司とかわがままな客とかいなくて(笑)。

 私もこういう暮らしがしたーい!(←心の叫び)


 そんな所にやってきたヴェイッコとイヴァンが、言葉が通じないからそれぞれ勝手なことをやり出すんだけれども、フィン人のヴェイッコはサウナを造り、ロシア人のイヴァンはキノコを集めるのって、あまりにもイメージそのままなんで笑った。フィン人って、サウナがないと死んでしまうというのは、どうやら本当らしい(笑)。

 ちょっと不思議だったのは、アンニがトナカイを遊牧どころか放牧もしていないらしい事。定住しているのだから、遊牧はしないにしても、エサはどうしてるんだろ?
 周囲はトナカイゴケが真っ白に生えてはいるけれども、一年中いたらすぐ食べ終わってしまうと思うのだけれども…。

サーメ(サーミ)の服飾については、蒸しぱんさんも記事を書いてますので、そちらもどうぞ。

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コメント

死の天使というか賽の河原の場面がやたら長くて・・・

遠くで死神博士と仮面ライダーが戦ってても違和感の無い光景でしたが(笑)

それにしても、あの子供ら二人をつかった宣伝写真には釣られました・・・orz

投稿: 蒸しぱん | 2007年2月16日 (金) 02時10分

あの辺がロシアのテンポなんでしょうかね。
いずれにしろ、必ずしもサーメでなくても、日本の下町のおかみさんでもいい話でしたけど。服装も随分今風(?)だなぁって印象でしたし。
テレビ等の宣伝を見ないで、特に事前の情報なしに見たので、がっくりする点はなかったんですが、双子ときたら何かを想像させる民話でもあるんですか?

投稿: 雪豹 | 2007年2月16日 (金) 21時58分

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 DVDで借りて観たロシア映画です。第二次世界大戦末期の1944年の夏、ナチスドイツと同盟を結んだフィンランド軍とソ連軍との戦い(継続戦争)が行われていたフィンランド最北の地ラップランドが舞台です。粗筋と解説は、以下のリンクでどうぞ。ロシア映画だけに、例えば休戦ビラを配布して殉職した女性飛行士の場面など、ややロシア側が美化されている気がします。 goo映画  ロシア語、フィンランド語とラップランド原住民の言葉であるサーミ語というまったく異なる三つの言語で話す三人の頓珍漢なやり取りと誤解...... [続きを読む]

受信: 2007年10月 8日 (月) 23時41分

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