映画「東部戦線1944」
2002年ロシア
監督:ニコライ・レベジェフ
キャスト:
トラフキン…イーゴリ・ペトレンコ
スズメ君…アルチョーム・セマキン
マモチキン…アレクセイ・パーニン
アニカノフ…アレクセイ・クラフチェンコ
ブィコフ…アナトーリィ・グーシン
テムデコフ…アマドゥ・ママダコフ
ブラジニコフ…ユーリィ・ラグタ
カーチャ…エカテリーナ・ヴリチェンコ
バラシキン…アンドレイ・イェゴーロフ
「ゼムリャー、ゼムリャー。こちらズヴェズダー。応答願います…。」
ズヴェズダー(星)が主人公である偵察部隊のコードであり、この映画の原題にもなっている。英題は当然「The Star」なんだけど、ロシア語で「ズヴェズダー」と言うのとは、えらく印象が違うのぉ(笑)。
1944年夏、ソ連の西部国境。
ドイツ軍との激しい戦闘が続く中、偵察から帰ってきたのは、送り込んだ18人中たったの2人。その2人…トラフキン中尉とマモチキンに総司令部が与えた任務は、さらなる偵察の強化だった。
補充要員としてブラジニコフ軍曹、猟師出身で射撃の上手いテムデコフ、土地者ブィコフ、
「ドイツ語しゃべれる?」
と聞かれてドイツ語の詩を朗々と暗唱するスズメ君(本当はヴォロビヨフ)、更に病院帰りのアニカノフが加わり、前線の向こうへ潜入することになる。
トラフキンたちは、任務をやり遂げることができるのだろうか。…そして、今回は何人帰ってこられるのだろう…。
出発の時、アジア系の顔立ちをしたテムデコフがなにやら護符を燃やしてその火を頭や腕の周りを巡らせてお清めみたいなことをしているが、ロシア人もロシア人で、身支度を調えてからいったん座って一息を付く、という今でも出発時によくやるまじないをしている。
そりゃそうだよな。潜入後、捕まったドイツの兵士が、
「共産党員殿。自分は労働者で、ナチス党員ではありません。殺さないで…。」
と哀願するシーンがあるが、ソ連人も全員が共産党員というわけではない。まぁ、共産党員だってこういう時にはげんを担ぐだろうが。
関連作品:
第2次世界大戦・大祖国戦争もの→
「レッド・スナイパー ~独ソ最終決戦~」
「スターリングラード大攻防戦」「バトル・フォー・スターリングラード」「レニングラード大攻防1941」「ベルリン陥落」「北極圏対独海戦1944」
ニコライ・レベジェフ監督作品→
「ウルフハウンド」
アレクセイ・クラフチェンコ出演作品→
「炎628」「ロシア特殊部隊スペツナズ」「シティ・コネクション」
アマドゥ・ママダコフ出演作品→
「72M」最初に出てる。
「Mongol 」
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