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2007年4月29日 (日)

映画「イワン雷帝」

Ivan4イワン雷帝

1944-1946年ソ連
監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
キャスト:
イワン4世(雷帝)…ニコライ・チェルカーソフ
アナスタシヤ…リュドミラ・ツェリコフスカヤ
エフロシニヤ…セラフィマ・ビルマン
ウラジーミル…パーヴェル・カドチニコフ

 外のシーン(カザンを攻略する所とか)も若干あるがほとんどが宮廷内の陰謀の話で、役者がシーンごとに
「そんな格好絶対しない~」
というジョジョ顔負けのポーズを取るので、とっても漫画ちっく。あ、でも、オペラもこんな感じか(笑)。全体的にオペラっぽいのは、音楽の印象からかもしれない。

 まー、国内の裏切り者に対して厳しい姿勢で臨むイワンを正当化している辺りは、政権寄り?という感じはする。でも、これジョジョ風の台詞回しにしたらおもしろそうなんだがなー。ごてごてした衣装も荒木風?(笑)

 チェルカーソフが、「ベルリン陥落」のヒトラー並みのブチ切れた演技をしているのかと想像してた(爆)。それはそれでおもしろそうだが、この映画のイワンはやけに賢明で格好良いぞ~。「雷帝(グローズヌィ)」っていうくらいだから、もっと陰険凄惨、血しぶき飛び散るのを期待してたのに(ぉぃぉぃ)。


第1部
 1547年1月16日、イワン4世はロシアで最初の皇帝(ツァーリ)になった。だが、皇帝に権力が集中することを嫌う貴族たちの敵意を一身に集める事になる。
 そういった不満をあおり、イワンを陥れようとあれこれ陰謀を巡らしているのが、イワンの叔母エフロシニヤ。彼女は自分の息子ウラジーミルをモスクワ大公にしようと企んでいる。
 イワンの唯一の理解者、皇后アナスタシヤも彼女の毒手に倒れる。貴族たちの巣窟モスクワを捨てて、イワンはアレクサンドロフに退去する。

第2部
 おのれの権力の源泉が貴族たちでなく人民にある、ということを演出しつつ、イワンはモスクワに帰還。
 一方、かつての友人、クルプスキー公爵やフィリップ府主教さえ、イワンの許を去っていく。最終的には厳しい決断をせざるを得なくなるイワン。ロシアを見限って亡命する貴族が相次ぐ。
 危機感を募らせるエフロシニヤは、ウラジーミルが酒宴に招かれた機会に、暗殺者を差し向ける…。

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 それにしても184分って長すぎる…(笑)。さすがに一気に見るものじゃないんだろう、2部構成になってるところを見ると。

 問題のチンギス=カンの末裔セミョーン・ベクブラートヴィチにツァーリを譲位する、という事件から着想したと思われるエピソードがあるにはあるが、まったく史実とは関係なく話が進む。
 それにしても、ウラジーミルなんて、特に野心もないただのあほーなのに、母親が無理に皇帝にさせたがったせいで振り回されていて、なんだか気の毒だなあ。おばかの方が担ぎやすいっていうのはあるにしても。皇帝の代わりになりうる者は、おばかでもおりこうでも不幸になる運命なのか…。

参考文献:
Ivanイヴァン雷帝
アンリ・トロワイヤ・著
工藤庸子・訳

こっちの雷帝はエイゼンシュテイン版より数段恐いですよ~(笑)。



関連作品:
エイゼンシュテイン監督/プロコフィエフ音楽/チェルカーソフ主演「アレクサンドル・ネフスキー
エイゼンシュテイン監督/マイゼル音楽「戦艦ポチョムキン
カドチニコフ出演「シベリアーダ

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2007年4月27日 (金)

映画「ニュルンベルク裁判~人民の裁き」

ニュルンベルク裁判~人民の裁き

1946年ソ連
監督:ロマン・カルメン

 もはや「冷戦」というものは既に実感として理解されていないような気がする。…と書き始めたものの、自分だってものごころついた頃はデタントの時代で、リアルタイムで「冷戦」を体験なんかしちゃいなかった(爆)。
 それでも、冷戦の強烈な記憶から、デタントとはいってもそれは表面的なことで、裏では…と理解されていたのだろう。

 その雰囲気を伝えるのがこの記録映画。チャーチルの「鉄のカーテン」発言と同じ年に公開されている。その意味での歴史の証人であり、「ニュルンベルク裁判」のドキュメンタリーとして見るのはちと辛い。もちろん、貴重な映像なのではあるが。

 そういう時代背景があるので仕方ないとはいうものの、相手を口汚く罵るのって本当に見苦しいものだ。のちのち全部自分に跳ね返ってくるっていうのをはからずも描き出している。なんか、今後ネット上で「炎上」を見るたびに思い出しそうな映画だなぁ。自分がそんな風にならないように気をつけねば。
 ロシア語は、世界の中でも罵り言葉の豊富な言葉だとか聞いたことがあるが、なるほどなー、と。でも、ここに出てくる豊潤な罵詈雑言の数々、覚えたところで使いどころがないよ(笑)。そういういうたらあかん系の言葉ほど覚えようとしないでも覚えてしまうから、困ってしまう(笑)。

 なお、副題の「人民の裁き(人民裁判)」が原題。「夜よ、こんにちは」でモロに死刑判決を下したのがまさに人民裁判だろう。そういうアレです。

 それにしても、こういうところにむやみに「タタールのくびき」を引き合いに出すから、内容をよく検討しないでイメージだけが悪くなるんだろうなぁ(笑)。

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2007年4月24日 (火)

映画「アレクサンドル・ネフスキー」

Nevskiyアレクサンドル・ネフスキー

1938年ソ連
監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
キャスト:
アレクサンドル・ネフスキー…ニコライ・チェルカーソフ
ブスライ…ニコライ・オフロプコフ
オレクシチ…アレクサンドル・アブリコーソフ

 うわ~、これおもしろいじゃないっすか。
モンタージュ理論がどうのーとか、
社会主義リアリズムがどうのーとか、
映画史上におけるなんとかがどうのーとか、
事前に雑音が入りすぎていた。
 なんか、栗生沢 猛夫著「タタールのくびき―ロシア史におけるモンゴル支配の研究」が一部地域でベストセラーになっているみたいだから私も読んでみた。アレクサンドル・ネフスキーつながりで見たのだけれど、「氷上の戦い」が!

 もっとも、「タタールのくびき」を読んで私の想像したアレクサンドル・ネフスキー像は、むしろ「アンドレイ・ルブリョフ」の公爵に近い。
 つまり、弟アンドレイを追い落とすためにモンゴルを引いたって感じ。
 で、正統な皇帝(もちろんカラコルムの)には一生懸命に仕え、徴税人に便宜を図って兵を出し、それに対する叛乱が起こってうまく税金が集められなくてサライに呼び出しを食ってしまい、どうしたら身の潔白を証明できるのかキリキリ胃の痛む日々…。なんとかサライで言い訳を聞いてもらえてほっとしたので、張りつめいていたものがプツっと切れて帰途死んじゃった、みたいな(←アレクサンドル・ネフスキー信奉者に毒を盛られそうなイメージだな)。

 もちろん、この映画のアレクサンドルは、そんなんじゃなく、伝統的な見方であり、最初に出てくるモンゴル兵に守られた中国の役人みたいな人(なぜムスリムでなく中国の役人みたいなんだ、という疑問はさておき、たぶんあれが数算える人なんだろう)にも別に卑屈じゃなくて堂々としている。でも、
「おまえなんか戦争やってばっかりだ~。」
ってノヴゴロドの一部の人々に嫌われてるし、割と普通の戦争に強い部将って感じに描かれていて、聖人として祭り上げられているわけじゃない。

 まー、
「ロシアのために戦うぞ!」
なんて言ってるのは時代錯誤かもしれないが、1938年だからなぁ…。そういうことを言いたいお年頃ではある(笑)。日本の戦国武将が「日本のために戦うぞ」って言ってるくらい変な感じではあるものの、その実、ブスライもオレクシチも好きな女性にいいとこ見せたいがために頑張っているので、それほど違和感はない。
 それにしても、ブスライのおかんがものすごい存在感。
「うちのワーシカはいつも一番だよ!」
と、そのシーンしか出てないのに、アレクサンドル公より強烈な印象が残ったりして(笑)。

 ドイツ騎士団がカルト教団みたいに描かれてるのもおもしろい。この辺の歴史ってよく知らないから誇張されているのかどうかよくわからないが、そもそも十字軍出すような宗教は真にカルトだよな(爆)。

 それにしても、“татарское иго”を「モンゴルの羈縻支配」でなく「タタールのくびき」と最初に訳したのはどこのどいつだ? 小一時間問いつめたい(笑)。


関連作品:
エイゼンシュテイン監督/プロコフィエフ音楽/チェルカーソフ主演「イワン雷帝
エイゼンシュテイン監督/マイゼル音楽→「戦艦ポチョムキン

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2007年4月19日 (木)

映画「チェチェン・ウォー」

チェチェン・ウォー

Thewar001

2002年ロシア
制作:アレクセイ・バラバノフ
キャスト:
イワン…アレクセイ・チャドフ
ジョン…イアン・ケリー
マーガレット…インゲボルガ・ダプクナイテ
メドベージェフ大尉…セルゲイ・ボドロフ
ルスラン…エフクリト・キュルジディス
アスラン…ゲオルギー・グルグリヤ

 ジャンルとしてはコメディだろうが、とってもブラック。あまりにもリアル過ぎて笑えない。
 いわば、「スターリン・ジョーク」実写版ってところ。ああいうのが好きな人のツボにははまると思われる。…って、あれれっ?これ、すごく褒めてるつもりなのに褒めてるように見えないぞ???おっかしいなぁ(笑)。つまり、お勧めって事です(笑)。

 チェチェンのどこかの村。ロシア兵のイワンは、アスランという有力者に捕まってこき使われる事2か月。
 そこに英国人のジョンとマーガレットが連れてこられた。彼らの前でロシア兵は斬首されるわ、ビジネスマンのユダヤ人は指を詰められるわ、いろいろ恐~いものを見せつけられる。ジョンは、
「人権侵害だ!」
とか英語で叫んでいるが、いろんな意味で(笑)通じない。

 さんざん脅されたあとに送られた先もなんだか普通の村。つーか、アスランちじゃないのかな。家の中で普通に女の人が家事してるぞ。
 彼ら捕虜が放り込まれる縦穴は庭にあり、そこでは普通に尻尾がふるふるの羊を屠っていたり、村人(もちろん銃は持ってる)が屋根の上でうんこ座り(←ナカーマ)で見物してたりする。

 穴の中には先客のメドベージェフ大尉がいるが、彼は背中に大砲の破片が入っていて、自由に動けない様子だ。しかーし!こんな穴蔵で、同じ捕虜の立場でも、軍の階級章は絶対であるッ!
「気をつけ!」
と大尉に怒鳴られてイワンはビシッとかかとをあわせて報告。だって戦争中だから!

 マーガレットといえば大尉に一目惚れ? 会ったその時から熱心に看病している。…しかし、彼女ちょっと熱心過ぎないか? 婚約者のジョンの前で(笑)。

 アスランはジョンたちに200万ポンド(2007年4月20日のレートで4億7516万8千円)という法外な身代金をふっかける。しかし、電話ではラチがあかないので(そりゃそうだ)、マーガレットを人質に残し、ジョンに金の工面をさせるため、イワンを付けて解放する。

 さぁ、これからがたいへんだ。ジョン、ただの役者だし。そんな大金財産を全部売り払っても出てこない。英国政府が出すわけないし…。NATOに
「チェチェンのテロリストを空爆してくれ!」
と頼みに行く。んー、それって、NATOがロシアを空爆ってことになるみたいだよ。…ムリだろ。

 一方、大尉の釈放にはアスランの甥の解放が条件になっているけれど、イワンがそれを軍に訴えてもなしのつぶて…。一応、大尉の家族に会ってから故郷のトボリスクへ帰る。
 息子に会うなり母、
「テレビに映ってたんだってね! あたし、見逃しちゃったの~。」
生身の息子よりテレビか~。かあちゃんよおおおお。

 さて、公式のルートではみんなに断られてしまったジョンが、裏のルートを使おうとして、イワンに通訳になってくれるように頼みにくるのだった…。

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 それにしても、殺した敵の耳を切り取るのって、今もやってるんだなぁ。モンゴルの伝統は生きているって事か?

アレクセイ・チャドフ出演作品→「レッド・スナイパー ~独ソ最終決戦~」「ナイト・ウォッチ」「デイ・ウォッチ
エフクリト・キュルジディス出演作品→「ロシア特殊部隊スペツナズ

(以下はネタバレ↓)

続きを読む "映画「チェチェン・ウォー」"

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2007年4月17日 (火)

映画「夜よ、こんにちは」

夜よ、こんにちは

2003年イタリア
監督:マルコ・ベロッキオ
キャスト:
キアラ…マヤ・サンサ
マリアーノ…ルイジ・ロ・カーショ
モロ…ロベルト・ヘルリツカ

 よく、
「暗殺者は、対象と話しちゃ駄目だ。」
と言われているけど、それは、ちょっとでも言葉を交わし、少しでも相手が「対象」でなく「一人の人間」だと感じてしまうと、ためらいが生じるからだろう。なので、
「話せばわかる。」
「問答無用!」
ということになるわけだが、ここでは、モロ元首相を誘拐した「赤い旅団」のメンバーは、55日間も一緒に暮らしてしまっている。実際に起こった事件を扱っているので、結末は一応決まっているはずなのだが、本当の本当に殺せるのだろうか。

 1978年、ローマ。ネコ憑き付のアパートを借りたキアラとその夫エルネストたち。…たち? そう夫婦のほかに得体の知れない男がいる。何者? というか、イタリア版「ゆく年くる年」を見ながら1978年を迎えた瞬間にキアラが抱きついたのは、エルネストじゃない方(←プリモ)。なんか全体的にちぐはぐな雰囲気が漂っている。

 ある日の朝。夫らは外出中だろうか、一人部屋にいるキアラはやけに落ちつきなく、外でヘリコプターが飛ぶ音にもそわそわとしてテレビを点ける。すると、果たして、キリスト教民主党の党首、元首相のモロ氏がローマで襲われ、護衛ら5人は射殺、本人は誘拐されたという臨時ニュースが流れる。飛び上がるキアラ。

 まさにその時。ブザーが鳴る。ぎょっとして出てみると、上の階の住人サンドラがいきなり、
「上の子を迎えに行くからお願い…。」
と、赤ん坊を押しつける。
「困るわ!」
と大いに困惑するキアラに、すぐ戻るからと強引に赤ん坊を預けて行ってしまう。
 やがて、夫たちが帰ってくる。大人の人間が入るくらいの大きさの木箱をこの部屋の隠し部屋に運び込む。…まさに彼らがモロ誘拐の実行犯だったわけだ。

 やがて、キアラは休暇が終わって仕事に出て、外の人たちとも接するようになる。部屋にたむろしている「赤い旅団」のメンバーたちも、キアラの買ってくる新聞やテレビの報道に注目しているが、誘拐というテロ行為に世間の反応はおおむね否定的だ。しかし、中には理解する人もいる。

 イタリア政府の方は、テロリストとは交渉をしないという立場なので、モロが手紙を出してもどうにかなるということでもない。むしろ死んでもらって殉教者に祭り上げ、「赤い旅団」に対する憎しみをあおる道具にしたいと考えている、とモロ自身が気づいている。
 …つまり、誰もがモロに「死ね」と言っているのだ。あうう、絶望的すぎる。
 それでも…苦悩とあきらめの中でも、モロは手紙を書く。言葉が人を動かすことを信じて書き続ける…。

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 「赤い旅団」がモロに死刑判決を下したあとの動揺が激しいのはやはり、外との接点のあるキアラやエルネスト。モロが最後の希望を託したローマ法王パウロ6世宛の手紙を聞いてキアラが涙する場面も。

 モロのテーマのように流れるシューベルトのこの曲の意味をどう捉えるか…。たぶん、人によって、あるいは見るたびに解釈は違うと思うけど。
 こういった過酷なテロルの時代を乗り切ったイタリアには、イラクあたりの混乱を何とかできる知恵があるんじゃない?…と思ったけど、ひょっとして、まだ、乗り切ってない…なんてことは…。


参考サイト:
クラシックMIDIラインムジークモロのテーマになっている曲は、シューベルトの「楽興の時第3番op.94-4」
…お、「音楽の泉」(NHKのラジオ番組)じゃん、と思ってしまったので、先入観なく聞くのが難しい…。

もっとも、クラシックに限らずよく知られた音楽は、人それぞれにイメージがあるだろう。
ほかにも、ピンク・フロイドの《Shine on your Crazy Diamond》が使われているが、この映画のために作った曲かと思う程雰囲気ぴったり。「Wish You Were Here」に収録(試聴できます)。

あと、「北極圏対独海戦 1944」の音楽書いてるクナイフェリの「Svete Tikhiy」とか。

知ってる人には違う思い入れもありそう。そういう人それぞれなとらえ方っていうのも、監督の計算のうちなのかなぁ?

ピア・ジョルジョ・ベロッキオ出演の映画→「ブラックバード・フォース

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2007年4月15日 (日)

原題のアルファベット順

「ヴィイ」のように同じ映画なのに邦題が何種類もあったり、リメイクされたりするモノもあるので、原題と年、監督がわかったら便利かと思ってこれまで見たものをまとめてみました。
原題と邦題が著しく異なる場合だけ、原題の後に『』書きでつけてあります。
だいたい同じ場合は省略してます。
例:АГОНИЯ(死亡直前状態、断末魔)=>>「ロマノフ王朝の最期」まー、大きく違わないからいいや。

とりあえず、ロシア語の題名がついているものから。
中国や香港ものは並べ方がよくわからないので…。
(漢字が読めない…いっそのこと日本語で割り切るか、とか考え中)
このペースで年間100件書けるか~?(笑)

АБДУЛЛАДЖАН или посвящается Стивену Спилбергу『アブドラジャン スティーヴン・スピルバーグに捧げる』
 =>>「UFO少年アブドラジャン」

1992年ウズベキスタン
監督:ズリフィカール・ムサコフ

АГОНИЯ
 =>>「ロマノフ王朝の最期」

1975-1985年ソ連
監督:エレム・クリモフ

АДМИРАЛЪ 『提督』
 =>>「提督の戦艦」

2008年ロシア
監督:アンドレイ・クラフチュク

АЛЕКСАНДР НЕВСКИЙ
 =>>「アレクサンドル・ネフスキー」

1938年ソ連
監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン

АНДРЕЙ РУБЛЕВ
 =>>「アンドレイ・ルブリョフ」

1966年ソ連
監督:アンドレイ・タルコフスキー

АНТИ КИЛЛЕР 『アンチ・キラー』
 =>>「レッド・ガントレッド」(英語版)(ロシア語版)

2002年ロシア
監督:イェゴール・ミハルコフ=コンチャロフスキー

АНТИ КИЛЛЕР 2 『アンチ・キラー2』
 =>>「アンティ・キラー」

2004年ロシア
監督:イェゴール・ミハルコフ=コンチャロフスキー

БОЙ С ТЕНЬЮ II РЕВАНШ 『シャドー・ボクシングII リベンジ』
 =>>「アーマード・ソルジャー」

2007年ロシア
監督:アントン・メゲルジチェフ

БРАТ
=>>「ロシアン・ブラザー」

1997年ロシア
監督:アレクセイ・バラバノフ

БРОНЕНОСЕЦ ПОТЁМКИН
 =>>「戦艦ポチョムキン 1976年完全版」
 =>>「戦艦ポチョムキン 復元・マイゼル版」

1925年ソ連
監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン

ВЕЛИКАЯ ОТЕЧЕСТВЕННАЯ
 =>>「大祖国戦争」

1965年ソ連
監督:ロマン・カルメン

ВЕТКА СИРЕНИ 『ライラックの枝』
 =>>「ラフマニノフ ある愛の調べ」

2007年ロシア/ルクセンブルグ
監督:パーヴェル・ルンギン

ВИЙ 『ヴィイ』
 =>>「妖婆 死棺の呪い」

1967年ソ連
監督:コンスタンチン・エルショフ
総監督:アレクサンドル・プトゥシコ

ВОЗВРАЩЕНИЕ 『帰還』
 =>>「父、帰る」

2003年ロシア
監督:アンドレイ・ズヴャギンツェフ

ВОЙНА 『戦争』
 =>>「チェチェン・ウォー」

2002年ロシア
制作:アレクセイ・バラバノフ

ВОЛКОДАВ ИЗ РОДА СЕРЫХ ПСОВ
 =>>「ウルフハウンド」

2006年ロシア
監督:ニコライ・レベジェフ

ГОРЯЧИЕ НОВОСТИ 『ホット・ニュース』
 =>>「ニュースメーカーズ」

2009年ロシア/スウェーデン
監督:アンダシュ・バンケ

ГОРЯЧИЙ СНЕГ 『熱い雪』
 =>>「スターリングラード大攻防戦」

1972年ソ連
監督: ガブリール・エギアザーロフ

12 (ДВЕНАДЦАТЬ)
 =>>「12人の怒れる男」

2008年ロシア
監督:ニキータ・ミハルコフ

ДЕНЬ Д 『Dデイ』
 =>>「コマンドーR」

2008年ロシア
監督:ミハイル・ポレチェンコフ

ДЕРСУ УЗАЛА
 =>>「デルス・ウザーラ」

1975年ソ連
監督:黒澤 明

ДОЧЬ ЯКУДЗЫ 『ヤクザの娘』
 =>>「ヤクザガール(仮題、未公開)」

2010年ロシア
監督・制作:セルゲイ・ボドロフ/グーカ・オマロヴァ

ЖАВОРОНОК 『ひばり』
 =>>「鬼戦車T-34」

1964年ソ連
監督:ニキータ・クリヒン レオニード・メナケル

ЗАВЕЩАНИЕ ПРОФЕССОРА ДОУЭЛЯ
 =>>「ドウエル教授の首」

1984年ソ連
監督:レオニード・メナケル

ЗАГАДКИ РИХАРДА ЗОРГЕ『リヒァルト・ゾルゲの謎』
 =>>「KGBシークレット・ファイルズ スパイ・ゾルゲ~裏切りの特派員~」

2005年ロシア
制作:TV CHANNEL RUSSIA

ЗВЕЗДА 『星』
 =>>「東部戦線1944」

2002年ロシア
監督:ニコライ・レベジェフ

ЗЕРКАЛЬНЫЕ ВОЙНЫ: Отражение первое 『ミラーウォーズ リフレクション1』
 =>>「ミラーウォーズ」

2005年ロシア
監督:ヴァシーリー・チギンスキー

ИВАН ГРОЗНЫЙ
 =>>「イワン雷帝

1944-1946年ソ連
監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン

ИДИ И СМОТРИ 『来たりて見よ』
 =>>「炎628」

1985年ソ連
監督:エレム・クリモフ

ИЛЬЯ МУРОМЕЦ
 =>>「巨竜と魔王征服 イリヤ・ムーロメッツ」

1956年ソ連
監督:アレクサンドル・プトゥシコ

ИТАЛЬЯНЕЦ 『イタリア人』
 =>>「この道は母へとつづく」

2005年ロシア
監督:アンドレイ・クラフチュク

КАМЕННЫЙ ЦВЕТОК уральский сказ
 =>>「石の花 ウラル地方の物語」

1946年ソ連
監督:アレクサンドル・プトゥシコ

КИН-ДЗА-ДЗА!
 =>>「不思議惑星キン・ザ・ザ」

1986年ソ連
監督:ゲオルギー・ダネリヤ

КОМИССАР
 =>>「コミッサール」

1967年ソ連
監督:アレクサンドル・アスコリドフ
音楽:アルフレッド・シュニトケ

КООРДИНАТЫ СМЕРТИ 『死の標的』
 =>>「北爆 ホーチミン・ルート ベトナム黙示録」

1985年ソ連/ベトナム
監督:サンヴェル・ガスパロフ/グエン・スアン・チャン

КОТЁНОК
 =>>「こねこ」

1996年ロシア
監督:イワン・ポポフ

КОЧЕВНИК
=>>「レッド・ウォリアー」

2005年フランス/カザフスタン
監督:イヴァン・パッセル/セルゲイ・ボドロフ

КУКУШКА
 =>>「ククーシュカ ラップランドの妖精」

2002年ロシア
監督:アレクサンドル・ロゴシュキン

ЛЕТЯТ ЖУРАВЛИ
 =>>「鶴は翔んでゆく」

1957年ソ連
監督:ミハイル・カラトーゾフ

 

ЛИЧНЫЙ НОМЕР (よくわからないが、兵士が身につけるプレートに刻む個人の識別番号のことだと思う)
 =>>「大統領のカウントダウン」

2004年ロシア
監督:エヴゲー二ー・ラヴレンティエフ

МАЙОР ВЕТРОВ 『ヴェトロフ少佐』
 =>>「ザ・コマンド」

2007年ベラルーシ
監督・制作:アレクサンドル・ライエ

МОНГОЛ
 =>>「モンゴル」DVD版

2007年ロシア/カザフスタン/ドイツ/モンゴル
監督:セルゲイ・ボドロフ

МУЖСКОЙ СЕЗОН ~БАРХАТНАЯ РЕВОЛЮЦИЯ~ 『男の季節~ビロード革命~』
 =>>「シティ・コネクション」

2005年ロシア
監督:オレーク・ステプチェンコ

НА БЕЗЫМЯННОЙ ВЫСОТЕ 『無名の高地にて』
 =>>「レッド・スナイパー ~独ソ最終決戦~」

2003年ロシア
監督:ヴャチェスラフ・ニキフォロフ

НЕВЫПОЛНИМОЕ ЗАДАНИЕ 『遂行不可能な任務』
 =>>「特殊部隊エスヴェーエル S.V.R」

2003年ロシア
監督:セルゲイ・アコポフ/オレーク・ポゴジン

НЕОКОНЧЕННАЯ ПЬЕСА ДЛЯ МЕХАНИЧЕСКОГО ПИАНИНО
 =>>「機械じかけのピアノのための未完成の戯曲」

1977年ソ連
監督:ニキータ・ミハルコフ

НЕПОБЕДИМЫЙ 『勝たれざる者』
 =>>「ミッション:アルティメット」

2008年ロシア
監督:オレーク・ポゴジン

"НОЛЬ-СЕДЬМОЙ" МЕНЯЕТ КУРС 『「07」、進路を変更す』
 =>>「ステルスX」

2007年ロシア
監督:ヴラジーミル・ポタポフ

НОЧНОЙ ДОЗОР
 =>>「ナイト・ウォッチ」

2004年ロシア
監督:ティムール・ベクマンベトフ

ОБРАТНЫЙ ОТСЧЁТ 『カウントダウン』
 =>>「ミッション・イン・モスクワ」

2006年ロシア
監督:ヴァジム・シメリョフ

ОЛЕНЬЯ ОХОТА 『鹿狩り』
 =>>「ベラルーシ侵攻1942~ナチスの罠~」

1981年ソ連
監督:ユーリィ・ボレツキー

ОНИ СРАЖАЛИСЬ ЗА РОДИНУ 『彼らは祖国のために戦った』
 =>>「バトル・フォー・スターリングラード」
 =>>「祖国のために」

1975年ソ連
監督:ウラジーミル・ドスタリ
映画化・演出:セルゲイ・ボンダルチュク

ОТРЯД КОСМИЧЕСКИХ ДВОРНЯГ 『宇宙野良犬部隊』
ТАЙНА ГОЛУБОЙ КРОВИ 『青い血の秘密』
РЕПЕТИЦИЯ АПОКАЛИПСИСА ТОЦКИЙ ПОЛИГОН 『トツコエ演習場・黙示録のリハーサル』
 =>>「KGBシークレット・ファイルズ スペース・ドッグス~実験・宇宙犬~/青い血の秘密~フェイク・ブラッド~/恐怖の核実験~世界終焉への予行演習~」

2004年ロシア
制作:CHANNEL RUSSIA

ОХОТА НА "ЛИС" ИСТОРИЯ ОДНОГО ПРЕДАТЕЛЬСТВА 『「狐」狩り ある裏切りの物語』
 =>>「KGBシークレット・ファイルズ MiG-25~フォックスバット~」

2003年ロシア
制作:TV CHANNEL RUSSIA

ОХОТА НА ПИРАНЬЮ 『ピラニア狩り』
 =>>「怒りの戦場 CODE:PIRANHA」

2006年ロシア
監督:アンドレイ・カヴン

ПАДЕНИЕ БЕРЛИНА
 =>>「ベルリン陥落」

1949年ソ連
監督:ミハイル・チアウレリ

ПЕРВЫЙ ПОСЛЕ БОГА 『神に次ぐもの』
 =>>「極限水域」

2005年ロシア
監督:ヴァシーリィ・チギンスキー

ПЛАНЕТА БУРЬ 『嵐の惑星』
 =>>「火を噴く惑星」

1961年ソ連
監督:パーヴェル・クルシャンツェフ

ПОРОХ 『弾薬』
 =>>「レニングラード大攻防 1941」

1985年ソ連
監督: ビクトル・アリストフ

ПОСЛЕДНИЙ БРОНЕПОЕЗД『最後の装甲列車』
 =>>「限界戦線

2006年ロシア
監督:ジノーヴィー・ロイズマン

ПОТОМОК ЧИНГИС-ХАНА 『チンギス・ハンの末裔』
 =>>「アジアの嵐」

1928年ソ連
監督:フセヴォロド・プドフキン

РАБА ЛЮБВИ
 =>>「愛の奴隷」

1975年ソ連
監督:ニキータ・ミハルコフ

РУССКИЙ КОВЧЕГ 『ロシアの方舟』
 =>>「エルミタージュ幻想」

2002年ロシア/ドイツ/日本
監督:アレクサンドル・ソクーロフ

СВОЙ СРЕДИ ЧУЖИХ, ЧУЖОЙ СРЕДИ СВОИХ 『敵の中の味方、味方の中の敵』
 =>>「光と影のバラード」

1974年ソ連
監督:ニキータ・ミハルコフ

СДВИГ 『断層』
 =>>「デッド・オア・ウェイブ」

2006年ロシア
監督:アンナ・ケリチェフスカヤ/ヴラジーミル・キリブルグ

СИБИРИАДА
 =>>「シベリアーダ」

1978年ソ連
監督:アンドレイ・ミハルコフ=コンチャロフスキー

СКАЗАНИЕ О ЗЕМЛЕ СИБИРСКОЙ
 =>>「シベリヤ物語」

1947年ソ連
監督・原作:イワン・プィリエフ

СОЛНЦЕ
 =>>「太陽

2005年ロシア
監督:アレクサンドル・ソクーロフ

СОРОК ПЕРВЫЙ 『41番目』
 =>>「女狙撃兵マリュートカ」

1956年ソ連
監督:グリゴリー・チュフライ

СПЕЦНАЗ
 =>>「ロシア特殊部隊スペツナズ」

2002年ロシア
監督:アンドレイ・マリュコフ

СТАЛИН. НЕКОТОРЫЕ СТРАНИЦЫ ЛИЧНОЙ ЖИЗНИ
 =>>「J.S. スターリンについて知っているいくつかのこと」

2003年ロシア
監督・ディレクター:ヴァシーリィ・ピチュル

СТРИТРЕЙСЕРЫ
 =>>「ストリート・レーサー」

2007年ロシア
監督:オレーク・フェセンコ

СУД НАРОДОВ 『人民裁判』
 =>>「ニュルンベルク裁判~人民の裁き」

1946年ソ連
監督:ロマン・カルメン

СУДЬБА ЧЕЛОВЕКА
 =>>「人間の運命」

1959年ソ連
監督:セルゲイ・ボンダルチュク

ТАНКЕР "ТАНГО" 『タンカー「タンゴ」』
 =>>「タンカー・アタック」

2006年ロシア
監督:バフチヤル・フドイナザロフ

ТОРПЕДОНОСЦЫ 『雷撃機』
 =>>「北極圏対独海戦 1944」

1983年ソ連
監督:セミョーン・アラノヴィチ

ХОЛОДНАЯ ВОЙНА СДЕЛКА ВЕКА АБЕЛЬ ПАУЗРС/СУПЕРАГЕНТ “ТОПАЗ” 『冷戦 ~世紀の取引・アベル-パワーズ~/~スーパーエージェント“トパーズ”~』
 =>>「KGBシークレット・ファイルズ 世紀の取引~激突!諜報戦争~/コードネーム”トパーズ”~超大物スパイの真実~」
2004年ロシア
制作:TV CHANNEL RUSSIA

ЦАРЕВНА-ЛЯГУШКА
=>>「蛙になったお姫さま」

1954年ソ連
監督:ミハイル・ツェハノフスキー

ЭКИПАЖ 『エア・クルー』
 =>>「エア・パニック ―地震空港大脱出―」

1979年ソ連
監督:アレクサンドル・ミッタ

72 МЕТРА
 =>>「72M」

2004年ロシア
制作:ウラジーミル・ホチネンコ

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2007年4月14日 (土)

映画「72M」

72M

2004年ロシア
制作:ウラジーミル・ホチネンコ
音楽:エンニオ・モリコーネ
キャスト:
チェルネンコ…セルゲイ・マコヴェツキー
オルロフ…マラート・バシャロフ
ヤヌィチャル…アンドレイ・クラスコ
モロドイ…スタニスラフ・ニコリスキー
ムラヴィヨフ…ドミートリィ・ウリヤノフ
ネリー…チェルパン・ハマトワ

 クレジットされていないが、ニキータ・ミハルコフがプロデューサーとして参加しているとのこと。
 いきなりオープニングでアマドゥ・ママダコフ(ムカンベトフ水兵)がペンキを塗っていたので思わず吹く(なぜここにいる~…笑)。
 回想シーンにソ連崩壊直後の黒海艦隊だろうか、ウクライナの独立とそれに対するロシア人の微妙な心情がちらりと見えるところがちょっとした味付けになってるのかな。
 本編の潜水艦スラブガール(スラヴャンカ)の艦内シーンでも、最初のうちは
「あんたウクライナ人だろ?」
と聞かれたチェルネンコが、
「私はロシア人だ。」
と言いつつ、後の方でウクライナの歌を歌ってたり。メインのストーリィにはあまり絡まないが(笑)。

 えっ、何、この終わり方?!というラスト。それはまぁそれとしても、閉所恐怖症の人には本心、お勧めできない。沈没した潜水艦の中の話がまたーりと続くので(←思い出しただけでも息苦しいよ~ハァハァ)。

Linew_2

 演習中に古い機雷に触れて潜水艦スラブガール沈没。オフで寝ていたので、気がついたら水の中だったオルロフと新兵モロドイ、医者で民間人のチェルネンコだけが生き残ったようだった。
「これも演習だ、本物じゃないんだ。」
と信じたいオルロフも、水中の多数の死体を前にそんなことを言っていられなくなる。生存者がいないかと前方へ進んでいくと、第一区画のハッチが閉まっていて、そこには十人ほどが生き残っていた。向こう側では、モロドイ等を中に入れるか議論になっている。カルネアデスの舟板みたいな話だが、そこはスラヴ魂!当然入れてやるのである。

 危機的な状況が次々と現れると、
「あー、この事故はオレのせいだ~…(中略)…じっちゃんの名にかけて!?(謎)」
「おいらが借金したから良くないことが起こったんだ~。」
と次々に懺悔を始める。船乗りって験担ぎみたいなの多そうではあるが、もう少し冷静に物事を考える人はいないのか。
 広い海を行く艦船や水中をちゃんと進んでいる頃のスラブガールの勇壮さに比べ、閉じこめられてる場所も狭苦しいが、閉じこめられたクルーの話もなんともせせこましい(笑)。この辺の変なテンポや結末が、いかにもロシアらしいといえばロシアらしい(のかなぁ?…笑)。

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2007年4月11日 (水)

映画「ベラルーシ侵攻1942~ナチスの罠~」

ベラルーシ侵攻1942 ~ナチスの罠~

1981年ソ連
監督:ユーリィ・ボレツキー
キャスト:
トルブニコフ…アレクサンドル・ヤコヴレフ
ダシケーヴィチ…ニコライ・グリニコ
ゴロヴィン…ミハイル・ヴォロンチル

どうも子供向けの映画らしいが、子供が見るにしてはハードな気が…(笑)。
確かに、撃たれて死んだりする時の表現がマイルドになっているような気はするし、謎解きもそれほど入り組んでないし、何よりも子供が一人として死なない。ドイツ兵に殺されそうになると、正義の味方のチェキスト(チェーカー要員、一般的にソ連の諜報・防諜機関の職員を指す)のおっちゃんがやってきて必ず助けてくれる。

孤児院の子供たち危機一髪!というお話。
思わず「スターリン・ジョーク」に載ってたジェルジンスキーと子供についての小話を思い出したね。

参考資料:
Stalinスターリン・ジョーク
平井吉夫・編

>チェカの初代長官フェリックス・ジェルジンスキーは子供が大好きだったという。誰かがジェルジンスキー夫人に、このことについて質問したところ、夫人はこう答えた。
「ええ、たしかに。思い出しますわ。フェリックスはね、むかしは道で子供に会っても、射殺したりなんかしなかったものですわ」
 ※「スターリン・ジョーク」 p.13より

…再版はしないのかな~?

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2007年4月 9日 (月)

映画「北極圏対独海戦 1944」

北極圏対独海戦 1944

1983年ソ連
監督:セミョーン・アラノヴィチ
音楽:アレクサンドル・クナイフェリ
キャスト:
ベロブロフ…ロジオン・ナハペトフ
チェレペツ…アレクセイ・ジャルコフ
ガブリロフ…アンドレイ・ボルトネフ
ドミトリエンコ…スタニスラフ・サダリスキー
マルーシャ…タチヤナ・クラフチェンコ
シューラ…ヴェーラ・グラゴレワ
ナースチャ…ナジェージダ・ルカシェヴィチ

 ソ連・ロシアは陸軍国というイメージがあるせいか、海の戦争を扱った映画は珍しく感じる。
 この映画では、長距離爆撃機イリューシンIl-4をベースに製造されたIl-4Tという雷撃機と、その乗組員周辺の人間模様が描かれている。見ただけでは舞台がどこなのかはっきりわからないのだが、物資の輸送にトナカイ橇が使われているシーンがあるので、邦題に「北極圏」とつけたのだろう。海と関わりの深いレニングラード・レンフィルムの作品。原題「雷撃機」。

 今日はシューラの誕生日。彼女とナースチャの夫はこの日、出撃して帰らなかった。被弾して炎上する機体ごと、敵の艦船に体当たりをしたのである。
 たまたまこの日に退院してきたベロブロフは、以前ナースチャと結婚の約束までしていた。その彼が、ナースチャたちに夫の死を知らせる役目をすることになる。
 お調子者のチェレペツは食堂で働くマルーシャに夢中だが、マルーシャはある事情で親しくなるのを避けている。しかし、そんな彼女の心の内も察せずに、無神経に迫るチェレペツ。
 ガブリロフはといえば、行方不明だった息子が孤児院にいたとわかって大はしゃぎ。

 爆撃の音がひっきりなしにする中で、ごく普通に散髪をしたりして、慣れというのはおそろしい。雷撃機の乗組員たちはこうして一見、なんでもない日常生活を営んでいる。しかし、そういう状況に馴れたとしても、戦闘中に時として訪れる死から逃れられるわけではないのだ。

 そしてまた、彼らに出撃命令が下る…。


関連作品:
レンフィルム制作の映画→「レニングラード大攻防 1941
クナイフェリの音楽は、マルコ・ベロッキオ監督「夜よ、こんにちは」の中でも使われている。

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2007年4月 8日 (日)

映画「東部戦線1944」

東部戦線1944

Thestar001

2002年ロシア
監督:ニコライ・レベジェフ
キャスト:
トラフキン…イーゴリ・ペトレンコ
スズメ君…アルチョーム・セマキン
マモチキン…アレクセイ・パーニン
アニカノフ…アレクセイ・クラフチェンコ
ブィコフ…アナトーリィ・グーシン
テムデコフ…アマドゥ・ママダコフ
ブラジニコフ…ユーリィ・ラグタ
カーチャ…エカテリーナ・ヴリチェンコ
バラシキン…アンドレイ・イェゴーロフ

 「ゼムリャー、ゼムリャー。こちらズヴェズダー。応答願います…。」
 ズヴェズダー(星)が主人公である偵察部隊のコードであり、この映画の原題にもなっている。英題は当然「The Star」なんだけど、ロシア語で「ズヴェズダー」と言うのとは、えらく印象が違うのぉ(笑)。

 1944年夏、ソ連の西部国境。
 ドイツ軍との激しい戦闘が続く中、偵察から帰ってきたのは、送り込んだ18人中たったの2人。その2人…トラフキン中尉とマモチキンに総司令部が与えた任務は、さらなる偵察の強化だった。

 補充要員としてブラジニコフ軍曹、猟師出身で射撃の上手いテムデコフ、土地者ブィコフ、
「ドイツ語しゃべれる?」
と聞かれてドイツ語の詩を朗々と暗唱するスズメ君(本当はヴォロビヨフ)、更に病院帰りのアニカノフが加わり、前線の向こうへ潜入することになる。
 トラフキンたちは、任務をやり遂げることができるのだろうか。…そして、今回は何人帰ってこられるのだろう…。

 出発の時、アジア系の顔立ちをしたテムデコフがなにやら護符を燃やしてその火を頭や腕の周りを巡らせてお清めみたいなことをしているが、ロシア人もロシア人で、身支度を調えてからいったん座って一息を付く、という今でも出発時によくやるまじないをしている。
 そりゃそうだよな。潜入後、捕まったドイツの兵士が、
「共産党員殿。自分は労働者で、ナチス党員ではありません。殺さないで…。」
と哀願するシーンがあるが、ソ連人も全員が共産党員というわけではない。まぁ、共産党員だってこういう時にはげんを担ぐだろうが。

関連作品:
第2次世界大戦・大祖国戦争もの→
レッド・スナイパー ~独ソ最終決戦~
スターリングラード大攻防戦」「バトル・フォー・スターリングラード」「レニングラード大攻防1941」「ベルリン陥落」「北極圏対独海戦1944
ニコライ・レベジェフ監督作品→
ウルフハウンド
アレクセイ・クラフチェンコ出演作品→
炎628」「ロシア特殊部隊スペツナズ」「シティ・コネクション
アマドゥ・ママダコフ出演作品→
72M」最初に出てる。
Mongol

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2007年4月 7日 (土)

映画「男たちの挽歌II」

Abettertomorrow2男たちの挽歌2<デジタル・リマスター版>

1987年香港
監督:ジョン・ウー(呉宇森)
キャスト:
ロン…ディーン・セキ(石天)
ホー…ティ・ロン(狄龍)
キット…レスリー・チャン(張國榮)
ケン…チョウ・ユンファ(周潤發)

 前作「男たちの挽歌」で壮絶な最期を遂げたマークには双子の弟がいた! しかもニューヨークに!! しかもしかも英語ぺらぺら!!!という、それはねーだろーという設定でチョウ・ユンファが登場。
 でも、リアリティがどうこういう映画ではないので、気にするな!(爆)

 DVDのオマケ映像に「男たちの挽歌」シリーズの主人公たちの不死身ぶりを「科学的に」解明するテレビの特集と思われるものが付いているが、たぶんそんなこと誰も気にしていないっすよ(そうか?)。

 まぁ、どっちにしろ「男たちの挽歌II」の主人公はディーン・セキなので、ティ・ロンもユンファもすっかり引き立て役である(なんでや~。ティ・ロンをもっと全面に出せ~!←一ファンの叫び)。

 服役中のホーは、かつて世話になったロンがいまだに偽札作りに関わっていると疑う警察によって、潜入捜査をしてくれないかと持ちかけられるが、信義にもとることはできないといったんは断る。しかし、弟のキットが既に潜入を試みている事をキットの妻ジャッキーから知り、自ら志願して引き受けることにする。
 ロン自身は足を洗っているものの、彼の会社を乗っ取ろうとする部下のコーにはめられ、殺人犯に仕立て上げられてしまう。実際の実行犯はサングラスをかけた実直そうな?殺し屋だ。

 ロンはコーにはめられたことに気づいていないので、密航してニューヨークに逃げてからも、
「娘をよこしてくれ。」
とニューヨークでの居所を教えてしまう。実は、娘のペギーは、コーによって既に殺されているのに、だ。
 そういうわけで、組織の手が身辺にまで伸び、恩人までもが目の前で殺されてロンは廃人同然になってしまう。施設に収容され、拘束服を着せられたりベッドに縛り付けられたり、動物以下の扱いを受けているところを、ケンが見つけて連れ出す。

 一方、同じ組織に二人が潜入していれば、まずいことになるのは目に見えている。組織を信用させるために、ホーは愛する弟を撃たなければならない羽目になってしまう。

 さて、ニューヨークのどこに隠れても組織からは逃れることはできない。ロンを守って必死に戦うケンを見ているうちに、ふとした弾みに正気に戻るロン。
 WTCのツインタワーを望み見、香港に戻って組織に立ち向かう事を誓う二人であった。

 みどころは幾つかあるが、絶対火薬の量を間違えているにちがいない爆破シーン。
 ケンの店が吹っ飛ばされる所なんかも、外歩いてる役者、マジでびくぅ、となってる。いやー、身体をはった演技は真に迫ってるな~(つーか、演技じゃないような)。
 コーのアジトに突入する際も、手榴弾を投げ込んだケンが思わず銃を放り出して逃げだし、
「爆薬の入れすぎかな?」
って、思いっきりケンじゃなくてユンファの素になってないか? やっぱり、バクハツは爆薬だ!(意味不明)

 いやー、死人が出ずによかったよかった…って、香港映画だけに死人の一人や二人出てもやりそうな所がおそろしい。

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2007年4月 5日 (木)

映画「こねこ」

こねこ

1996年ロシア
監督:イワン・ポポフ
キャスト:
フェージン…アンドレイ・クズネツォフ
チグラーシャ
ワーシャ
イザウラ
ジンジン
シャフ
プショーク
ペルシーク

 ありえないものを見てしまった…。

 犬や馬、あるいは象なら訓練次第で演技をするだろうが、猫が演技をするものだろうか?
 じゃあ、猫の普段の行動を撮ってるだけなのだろうか?

 確かに、困ってる猫を自分ちに連れてくる猫がいるって話は聞いたことがある。
 飼い主に登る猫もいるだろうし。
 わざわざテレビの画面の前で尻尾を振る猫もいかにもいそうだ。
 べろが出たままの猫がいるってのも聞いたことがある(←これはシャフ)。
 鴉が木に登った猫をみんなでつついているのも、近所でたまに見かける。

 でも…。
 飼い主を助けようと、地上げ屋にいっせいに襲いかかったり、落ち込んだ飼い主を慰めようとするのも、あれも自然な行動なの~?
 なにより、複数の猫の自然な行動を待っていたら、ストーリィに沿ったエピソードを全部撮るって不可能な気がするんだけど。
 じゃあ、演技してるって事か?
 でも、演技には見えないし…。
 どうなってるの???

 わかった!
 猫だ、猫が撮ってるんだ。猫同士なら話し合いで解決できるしね!…って、んなわきゃないよな。うーむ?? 本当にどうやって撮ったんだろう???

Linew_2

 誕生日におばあちゃんに買ってもらった子猫のチグラーシャ(チグル=虎の意。トラ猫なので)。スズメを捕ろうとして窓から転落、たまたまトラックの幌の上に落ちたので助かったが、トラックが発車して迷子になってしまう。
 モスクワは真冬。なんとか暖を取ろうとマンホールのフタに座っていると野良犬に追い払われる。木に登れば鴉に足をかじられる。落ちてドーベルマンに追いかけられているところを、トラ猫・ワーシャ兄貴に助けられる。
 兄貴について行ってみると、そのアパートの部屋は猫まみれだった。フェージン(人間)はチグラーシャにも優しくしてくれるが、部屋は地上げにあっていてコワイお兄さんが連日やってくるし、仕事も日雇いのようで先が見えない。

 一方、チグラーシャがいなくなって「家族は毎日泣いて暮らしている(父・談)」。食器や花瓶を落としたり、フルートケース(父はフルート奏者)の中にそそうをしたり、いたずら者でみんな怒っていたのに。
 家族総出で近所を探し回ったが見つからない。迷い猫の張り紙を見て何件か問い合わせがあるが、どれも違う猫。
「猫は賢いので、絶対自分の家に帰ってくる。」
と子供たちは信じているが…。

 結局、一番頼りになるのは人でなく猫!ということなんでしょうかね~(笑)。
 最後の猫パンチもぱんっ、と決まってる。

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