映画「太陽」
2005年ロシア
監督:アレクサンドル・ソクーロフ
キャスト:
昭和天皇…イッセー尾形
ダグラス・マッカーサー…ロバート・ドーソン
侍従…佐野史郎
この映画を見て、私は驚愕した。
何に驚いたかというと、昭和天皇がどんな顔をしていたか、どんな仕草をしていたか、まったく覚えていない自分の記憶力の悪さにびっくりしたのだ(笑)。
皇室に興味がないからだろうといわれそうだが、そんなことはない。天皇の即位儀礼が突厥カガンの即位儀礼ににてるとか似てないとか、いろいろ話題になったではないか。興味あるよ! だから公開して!
ヒトラーの仕草のクセなら、それこそ手が震えるところまで、結構
「あー、そうそう」
と記憶に残ってるのに、印象がなさ過ぎ。最初、イッセー尾形が出てきたところから、
「ん? こんな人だったっけ???」
と、似てる、似てない以前の問題だった。でも、後半はふと
「あ、こういう昭和天皇の写真、確かに見たことあるわ。」
というカットもあったので、似てるんだろうな。
でも、絶えず口をもごもごしてるのって、私らのイメージには合うけど、それは戦後かなり経ってもう相当お年だった頃の話であって、終戦当時はそんなよぼよぼじゃなかったと思うんだけどなぁ。もっとも、戦前戦中の昭和天皇の動く映像ってあんまりないのかな?
それにしても、日本で公開不可能?って言われた点がどの辺なのかわからなかった。
悲劇的な状況って結構滑稽だったりするので、イッセー尾形と佐野史郎の掛け合い漫才みたいでクスッとするんだけど、同時にひどく痛々しい。
ラストもなんだか救いがないよなぁ。敗戦国だからハッピーエンドってあり得ないとはいえ…。
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