【翻3-17】バルバロイ
варвар う゛ぁ-るう゛ぁる
辞書だと蛮族だが、やっぱりバルバロイにしておいた。でも、ロシア語は[v]音だけど、バルバロイはbarbaroiで[b]なんだよな。
…一抹の不安がよぎる(爆)。
ついでながら、蛮と言えば南詔蛮とか爨蛮とか雲南のどこぞの民族の言葉でいう「~族」という語の音写のようで、漢字の持つ意味は自分ではもうほとんど意識していないのだけれど、以前、神田の某中国語の書籍を扱っている本屋で『蛮書』がないか検索してもらったときに、
「『蛮書』のばんはどんな字ですか?」
と聞かれ、自分から
「野蛮の蛮です。」
と言っておきながら、店の人が
「ばんしょ、ばんしょ…ないなぁ。ばんは野蛮の蛮ですよね?」
「野蛮人の蛮ですよね?」
「やばん、やばん」
「ババンババンバンバン♪(←そんなことは言ってない)」
と何度も聞き返すのでそのうちなんだか腹が立ってきた(笑)。
「北狄」なんかも自分や草原系の人が言うのは全く気にならないが、中国史の人とかに言われるとなんだかむかつくのはどういうわけか(笑)。
【3-17】参考資料
「蛮書」については、昔書いた紹介→『蛮書校注』
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コメント
>蛮と言えば南詔蛮とか爨蛮とか雲南のどこぞの民族の言葉でいう「~族」という語の音写のようで、
これ、なかなか興味深い話ですね。
「北狄南蛮東夷西戎は蔑んだ言葉」と無批判に書く人が多いけど、本当にそうなんかな・・・
『蛮書校注』の邦訳・・・ってないよねえ(笑
投稿: | 2007年6月17日 (日) 08時55分
>「北狄南蛮東夷西戎は蔑んだ言葉」と無批判に書く人が多いけど、本当にそうなんかな・・・
よく言われるのが、
「中国にとって周辺の蛮族は、人間じゃないから、動物を表す漢字を当てるんだよ。ウィグルを『回鶻』と書いたりとかさ。」
…回鶻は自称ですが何か?
それはまぁ、良いとして。
「たくさんのオヤジに育てられたから諸爺。それが訛って朱耶になった」
なんて朱耶氏の由来を聞くと、漢字の意味で解釈したモノって全部嘘(嘘と言って悪いのなら民間語源)だろう、という気になります(笑)。
>『蛮書校注』の邦訳・・・ってないよねえ(笑
ないんじゃないですかね~。『蛮書』そのものの邦訳も散々さがしたけど、これで向達氏が徹底的にやっちゃったせいか、いまさらって感じでやらないんでしょうかね。
この業界って、革新的な新製品は出すけど、アフターサービスがないメーカーみたいなもんだからな~。顧客(納税者)満足度とか、少しは考えてくれてるんでしょうかね~(笑)。
投稿: 雪豹 | 2007年6月17日 (日) 23時29分
あ、しまった名前ないじゃん(^-^;
で、次は『蛮書校注』の邦訳ですか?(爆
投稿: 武藤 臼 | 2007年6月19日 (火) 01時18分
蛮書なら、著作権の問題はないとはいえ、無理だす。
むしろ、旧正字法とはいえ著作権保護期間の過ぎているコズロフなんかの方がまだましのような…(カラムジンは既にあるし)。
投稿: 雪豹 | 2007年6月19日 (火) 23時07分