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2007年6月 1日 (金)

【翻3-1】ボリシェビキ…?

Большая надпись ばりしゃーや・なーとぴし

 どの突厥碑文を表すかの略称で
(КТб)
(КТм)
というのが出てくる。КТというのは「キョル=テギン碑文」の略称なんだろうが、問題は小文字の部分。
 б…とみると、反射的に「большевики(ばりしう゛ぃきー ボリシェビキ)?」と思ってしまう。じゃあ何だ、мはメンシェビキか? あり得ないだろ(笑)。
 бとмと対比して使われているからには、やはりбольшая(ばりしゃーや 大きい)とмалая(まーらや 小さい)なのだろう。でも、ビルゲ=カガン碑文なら、大断片なのかもしれないが、キョル=テギン碑は特に割れてないはず。大と小って?

 それで、小野川秀美訳の突厥碑文と見比べてみると、大となっているのは東面で、小となっているのは南面だ。この段落の本文中にも出てくるが、突厥では正面は東なので、碑石は東を向いて建てられる。それで正面の東が広い(大きい)面となるから、そういうことなんだろうか。
 しかし納得しがたいのは、広い面は前だけでなく後ろにもあるだろう、という事。
 たまたま、キョル=テギン碑文、ビルゲ=カガン碑文の裏は、当時の唐の皇帝・玄宗の書いた漢文なので紛れることはないのだろうが、実はその余白にもルーン体文字が書かれているし、狭い(小さい)方の面に至っては同等なのが二つある(南面と北面)ではないか。その区別はどうすんだ。
???

 えーい。もういーわい。出てくるたびに確認するから(投)。

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