【翻3-30】カガンのフィギュア
подставная фигура ぱつたう゛なーや ふぃぐーら
パツタブナーヤは、偽のとかダミーのという意味。フィグーラは図形、彫像、人間、(人間の)姿…要するに、英語のfigure。
ぴったり来る名詞が思いつかないで「形骸化した」と意訳にしてみたが、これは【翻3-12】傀儡(くぐつ)で中宗、睿宗が武則天の手の中で操られるマリオネットになっているのより更にひどく、西突厥のカガンがお飾りのお人形さんになっている様を表していて、まさに「フィギュア」。マリオネットなら、まだ動いたり踊ったりもするんだけどね~。フィギュアは飾るだけ…。
あ゛ーーー、最後のシメがこんなんで良いんだろうか~。
…でも順番だからしょうがないか~。
そういえば、「第2節 テュルク」の参考文献をあげてなかった。資料を書き込もうとした記事がボツになったせいもあるけど、実のところまだよく調べてないのであんまりないのです。今後の課題ということで…。…というか、手元にある資料もよく読み直さなければならないな、という気持ちで一杯です。
とりあえず、「第3節 アルグゥの国」、気がついた分だけでもあげておきます。
参考文献:
玄奘著 水谷真成訳『大唐西域記1』平凡社東洋文庫653
1999年5月
(「中国古典文学大系」1971年11月の一冊だったものの再版)
56~68頁
護雅夫『古代トルコ民族史研究II』
1992年 山川出版社
「いわゆるテュルギシュの銅銭について」
内藤みどり『西突厥史の研究』
1988年2月 早稲田大学出版会
「砕葉の牙庭と羯丹山」1~21頁、
「初代砕葉鎮と唐軍に軍糧を送った安国」21~29頁
内藤みどり「突厥カプガン可汗の北庭攻撃」東洋学報 第76巻第3・4号 1995年3月
護雅夫訳『中央アジア・蒙古旅行記』
桃源社 1969年1月
197、198頁。ルブルクのギョームの言う「オルガヌム」は「アルグゥ」の国が訛って伝わったものだという話。
東西交渉旅行記全集〈1〉中央アジア・蒙古旅行記(1965年)の新装版。
佐藤長『古代チベット史研究』
東洋史研究会 昭和34年10月
「ロンチンリンの活動」p.344-361
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