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2007年8月16日 (木)

映画「UFO少年アブドラジャン」

AbdullazhanUFO少年アブドラジャン

1992年ウズベキスタン
監督:ズリフィカール・ムサコフ
キャスト:
バザルバイ…ラジャブ・アダシェフ
アブドラジャン…シュフラト・カユモフ
議長…トゥイチ・アリボフ
ホリーダ…トゥチ・ユスポワ

 特撮が何ともチープなんだけど、むしろそれを逆手にとって笑いを取りにくるところに脱帽。クワ飛行シーンなんて、もう特撮じゃない! 完全に仮装大賞だ(爆)。思わず笑っちゃう事間違いなし!

 それでいてヘリコプターや戦車が本物なんだよなー。最初の方のソ連(撮影当時)とアメリカのスペースシャトルが宇宙で出会ってコンニチワするシーンのパロディなのか、二機のハインドがホバリングしながらコンニチワしているシーンには思わず唸ってしまった。なんでそこが実写なんだよ~(笑)。

Linew_2

 ある時、ウズベキスタンの田舎のコルホーズ「コミュニズム」にB7455星雲から宇宙人がやってきた。彼(生殖器がないらしいので、男女の別はないと思うが)は見た目、金髪碧眼の少年なので、第一発見者のバザルバイの隠し子だと誤解されてしまう。しかしバザルバイは、彼の正体がバレる事を心配してか、誤解を積極的に解こうとはしない。アブドラジャンという名前を付けて、7番目の子供として一緒に暮らす事になる。

 やがてコルホーズに異変が!
 キュウリやスイカ巨大化!
 ニワトリ卵ぼこぼこ産みまくり!
 運転手のヒゲがボウボウのびる!

…という奇っ怪な事件続発。最初は騒いでいたコルホーズの人々までもがクワで飛び出す始末。
 しかもみんな、奇っ怪な現象を普通に受け入れて便利がってるし! まー、電気がきた時もそんな感じだったかもしれないけど。

 しかし、コルホーズの人々がそれを宇宙人の仕業と思わなくても、これだけヘンテコなことが続けば、モスクワのナフロブチコ将軍が感づく。そもそも、ナフロブチコ将軍は、UFOがこの方面に来ることを知らせる通知を出していたのだから(村人はあんまりその意味を理解していなかったが)。

 何のために出動したかよくわからない軍隊がコルホーズに迫る!
 どうする? アブドラジャン!

Linew_2

 副題に「スティーヴン・スピルバーグに捧げる」とあるように、コルホーズの一人がスピルバーグに出した手紙という形式で話が進む。

 それにしても、ところどころ日本語しゃべってないか? 「クーワ返せ!」とか。ネコもはっきり「ヨーク!(うんにゃ~)」ってしゃべってるしな。空耳じゃないよね? 安斎さん?(謎)


関連作品(?):「不思議惑星キン・ザ・ザ

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コメント

雪豹様、こんにちは。
ムサコフのその後のSF映画もいいのですが、無茶苦茶具合から言って「アブドラジャン」を超えるものは未だ作られていないようですね、ムサコフ自身にしても、ウズベク映画全体にしても。

「UFO少年アブドラジャン」、国立近代美術館フィルムセンターのウズベキスタン映画祭で上映しますね。
他にも
・「男が踊るとき」→アブドラジャンのお母さん?役のトゥチ・ユスポワ
・「恋するものたち」→「北極圏対独海戦1941」の主人公ロジオン・ナハペートフ、「ハムレット」「アンナ・カレーニナ」「戦争と平和」「両棲人間」に出演のアナスタシヤ・ヴェルチンスカヤ
など結構オールスターです。

それに、小ホールではポーランド短編映画選だったり、アテネ・フランセでロシア古典映画の特集があったり(「宇宙飛行」が好き)、千石の三百人劇場がなくなったせいか、フィルムセンターとアテネ・フランセあたりにこういう企画が集中するようになりましたが、時期的にも集中してしまうと、こちらは体が一つでは足りません!泣いて諦める作品も多いです。これらの作品はなかなかDVDになりませんし。

>関連作品(?):「不思議惑星キン・ザ・ザ!」
私の中でも<好きな旧ソ連SF>ということでこの二つはセットです。

投稿: Киска | 2007年9月24日 (月) 14時37分

アブドラジャン、あのおっかさん、いいですよね。
最初の猫なで声でアブドラジャンを問いただす姿に「恐い」とはこういうものだ、というのを教わりました(笑)。
ウズベキスタン映画祭なんていうのをやるんですか。ほーほー。

「宇宙飛行」良いですか。SFはあんまり見ない方なので、スルーしてたんですが。
「キン・ザ・ザ!」…そういえば、SFでしたね。何度見ても吹いてしまいます。お笑いって結構国によってツボが違うと思うんですが、あれは笑える。

投稿: 雪豹 | 2007年9月24日 (月) 20時15分

追伸:
こんなん?
アテネフランセ→
http://www.athenee.net/culturalcenter/schedule/program/russiasoviet/russiasakuhin.html

フィルムセンター→
http://www.momat.go.jp/FC/Cinema2-PolishShort/kaisetsu.html

これは別件?
新文芸座→
http://www.shin-bungeiza.com/schedule.html#d0929

投稿: 雪豹 | 2007年9月25日 (火) 19時28分

あ、まちがえた。
ウズベクのはフィルムセンターのトップからたどってください…ってか、なんで「ドラゴンヘッド」?
ロケ地だから?

投稿: 雪豹 | 2007年9月25日 (火) 19時32分

観てきました!ほんとだ、「クーワ」って言っていますね!

>おっかさん
異星人も警察も畏怖させる凄さ、見習いたい・・・。
ユスポワ、きっとウズベク演劇・映画界の大女優なのでしょうね。「男が踊るとき」ではお隣同士の若いカップルを見守るおばあちゃん役で、これがまた素敵でした。

ところで、ナフロブチコ将軍、「ナイト・ウォッチ」のゲッサーではありませんか!(「モスクワは涙を信じない」の監督としての方が有名だけど)アブドラジャンが戻ってきたら、彼にだけは会ってあげて欲しいな。

>「宇宙飛行」
「キン・ザ・ザ!」や「アブドラジャン」みたいなコメディーSFではないのですが(ツィオルコフスキー監修の、一応真面目なSFということになっています)、突っ込みどころが沢山あって楽しいです。そして最後にとってもほっとするシーンが。あー、よかった、よかった、って。

>新文芸座
タルコフスキー&エイゼンシュテイン、ヨーロッパの巨匠にソ連から二人入るとは快挙ですね。
あと、シネマ・ヴェーラで「子供たちの時間」
ttp://www.cinemavera.com/schedule.html
で、フドイナザーロフ「少年、機関車に乗る」とズビャギンツェフ「父、帰る」があります。イラン映画が「友だちのうちはどこ?」だけだけれど、もっとあってもよかったような・・・。

投稿: Киска | 2007年10月 7日 (日) 10時19分

 大きいスクリーン、いいですねぇ。
 それにしても、一応まじめなSFなのに、ツッコミどころ満載の「宇宙飛行」ですか!? そ、それは…(笑)。

>ナフロブチコ将軍

 ゲッサーっていきなり自分のベルトを抜いて頭に巻くおじさんでしたっけ? あんまり見分けがいてませんが、ナイトウォッチって格好良い!という系統の映画(マトリックスみたいなの)かどうかいまだに不思議に思っているんです。
どちらかというとパロディ魂をくすぐる映画なのかなぁ?と。そのうち、DVD BOX販売とかするんでしょうかねぇ?(それ以前に、「ナイト・ウォッチ」、続きが出るほど日本でヒットしたましっけ?)

 ナフロブチコ将軍は、権力を振り回さないでもっと素直になるときっとアブドラジャンに会えると思います(笑)。

投稿: 雪豹 | 2007年10月 8日 (月) 15時52分

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受信: 2007年10月 8日 (月) 13時22分

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