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2007年9月10日 (月)

ドラマ「蒼き狼」第二部

Ookami2第二部 大平原の誓い

キャスト:(主なキャストは第一部参照)
トオリル…中谷一郎
ジャムカ…若林豪
ゴルチ…泉谷しげる

 さて、ボルテを迎えたテムジンは、自分たちのもとにボオルチュを招いた。また、命の恩人ソルカン=シラの二人の息子たちが合流、ウリャンカイのジャルチウダイ老人が自分の子ジャルメをチンギスに与えるなどして、だんだん一つの部族としての体裁が整ってきた。
 しかし、まだまだ小さな力のない集団に過ぎない。そこで、エスガイのアンダであったケレイトのトオリル=カンにすがることにした。父のアンダすなわち父と同じような者だから、ボルテの母からエスガイに贈られた黒貂の毛皮をトオリルに贈って挨拶に行くのだった。つーか一枚皮か? おそろしくでかい貂だな(笑)。まぁ、あれだ。動物愛護団体がレタス製水着を着たお姉さんをよこして抗議したりするとまずいので、わざと偽物とわかるようにしてあるかもしれないしね。
 ボルテってさ、山内一豊の妻より偉いよな。後にも重要な助言をしたりしてるのに、このドラマ中ではひどくかわいそうな役回りじゃないか。実際はそれなりに権威のある地位にいたと思うんだがなぁ…。

 トオリルは気をよくして、援助を約束。偉そうである。いや、実際、この頃はモンゴル高原一番の有力者で偉いのである。テムジンの物語の中では脇役だけど。後に金から贈られた王(オン)という称号がヨーロッパまで伝わり、ケレイトがネストリウス派キリスト教を信奉していたことも相まって「プレスタージョン伝説」になったという説があるくらいで。
 ここでは野心満々な感じはするものの、あまり腹黒くない。

 それから6年経った…。
 まだボルテには子供ができず、肩身の狭い日々を送っている。
 そんなある日。正体不明の一団に襲撃された。テムジン一家はコアクチン婆さんの機転で危機一髪、逃げる事ができたのだが、ボルテには馬が足りず彼らに掠われてしまう。
 彼らはゴルバン=メルキトで、以前一族の者がホエルンをエスガイに取られたことの意趣返しにボルテ(+コアクチン婆さん)を掠っていったのだった。

 とはいうものの、この辺りテムジンの無名時代の事は、伝説であり、正確にいつ何がどのように起こったかはっきり決めることはできない。
 ドラマでは6年経ってもボルテに子ができないかのような描き方だが、「秘史」によるとメルキトがテムジンの宿営地を襲撃してボルテを奪っていったのは、正式に結婚してまもなくの頃だ。それだと、たとえ妊娠していたとしても出産にまでは至るまい。
 「集史」によれば、掠奪されたときボルテは既に身ごもっていて、身代金目当てであろうか、トオリルのもとに送られ、そこからテムジンの元へ送り返される途中で出産している。他所で生まれたから「ジュチ」と名付けられたのだという。まぁ、子供を喰う悪霊の目をそらすために「これはウチの子でない他所の子」という呪術的な意味もあるかもしれないし。
 メルキトに掠われた、解放にトオリルが関わっている、という点は確かなんだろうが。

 トオリルのケレイト軍と彼の呼びかけに応じて軍を出したジャムカの軍を併せて4万で、メルキトを襲撃。一方、テムジンは30って…。もろ大義名分に使われているぅ~(笑)。

 ま、ともかく無事ボルテを取り戻し、メルキトを痛めつけてやったテムジンは、ジャムカとアンダの誓いを新たにして、1年を共に過ごす。
 しかし、翌年の夏の初め、あることをきっかけにジャムカはテムジンに謎の言葉を残して去る。そして、ジャムカは狩りの準備をしているという話がテムジンに伝わってくる。
 ボルテは先日のジャムカの言葉の謎を解き、今すぐ彼らから離れ、移動しようと主張する。テムジンはその言葉を良しとし移動を始めるが、それを知った各部族が、テムジンについていくか、ジャムカに付いていくかの選択を迫られる。
 結局、テムジンについてきた人々は3000人を超えた。ジャムカの親戚でもあるゴルチ=ウスンの予言もあり、テムジンはカンになる。(第一次即位。1189年)

 映画より余裕があるとはいえ、290分しかないので相当はしょっているわけで。主題を日本人好みの話に絞っているから、日本の洋食屋さんみたいな話になってるが、これはこれでまとまってて見やすいのかも。
 なお、いわゆる「十三翼の戦い」は第三部でちょちょっと触れられる。

 英雄と言われる人でも実は苦悩するのだ、というのは日本人好みの話題なのだろうか。テムジンってあれこれ迷ったりしないんじゃないかなぁ、という気がするんだけどどうなのかな。これを見ているとどうも日本版「スパイダーマン」(池上 遼一)を思い出す。あれはあれでちょっと苦悩しすぎか(笑)。
 そもそも、ジュチがチンギスの子じゃないって話は、いわば兄弟喧嘩で
「おまえなんかウチの子じゃないやい、橋の下から拾ってきたんだ~!」
何て罵り合うのと同程度の話なんじゃないのかね。それをここまで大きくしちゃうってどうなのよ(笑)。
 それとも、今までは血に飢えた征服者というふうにしか描かれなかったチンギスが、血も涙もある一人の人間として描かれたって事に当時は意味があったのか。今見ると、ちょっと逆側に振れ過ぎな観があるが(笑)。


 さて、そんなこんなで月日は流れ…。
 金の要請によりトオリル=カンと協力して父の敵であるタタルを下したテムジンは、いつの日か長城を越えて金を撃つことを決意するのだった。


第三部 モンゴルの統一へ続く

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