今年印象に残った10本の映画(前編)
少々早いような気もしますが、今年見た映画の中で印象に残った10本をピックアップしてみます。
今年見た最もひどいDVD
「合衆国沈没」(原題「FAULTLINE」本来は映画ではなく、TVドラマと思われる)
あまりにも酷いので、感想も書いてない。お馬鹿映画わりと好きなので、世間が酷い酷いと言っても笑って楽しめちゃったりするのだが、これは本当に酷い。
こんな事書くと、
「へぇ、どんだけヒドイんだ?」
とかえって興味をそそられ、見たくなる人もいるだろうが(←そりゃ自分だろう)、たとえレンタル100円のセール中に借りたとしても、「金返せ!」と言いたくなること間違いなし。こんなのを売ったら詐欺の片棒を担ぐ事になる、という経営判断からか、Amazonでも扱っていない。
……。
さっ、気を取り直してアクセス数ベスト3いってみよう。
最もアクセス数の多かった映画
「ベルリン陥落」
これは心の底から腹黒い笑いがこみ上げてくる映画。ヒトラー役の役者さんのそっくりすぎる形態模写(?)が光る。ヒトラーを良く知らない人は、「ヒトラー最期の12日間」とセットで見ることをお奨めする。
最初、この人が話し始めたとき、
「ん?」
と思った。よくよく聞くとロシア語なんだけれど、「ドイツ語風に」しゃべってるから何だかおかしい。これがお笑いでなくてなんじゃ(笑)。これを当時のソ連の人が真面目に見ていたと思うとかなり痛いが、その痛さも含めてブラックな笑いを誘う。お奨め。
同2位
「蒼き狼 地果て海尽きるまで」
珍しくリアルタイムの映画のためか、アクセス数第2位だった。この映画自体は私は決してお奨めしないが、アクセス数集計時、番外に「蒼き狼 成吉思汗の生涯」(加藤剛主演)、「MONGOL(未公開)」(浅野忠信主演)の二つのチンギス=ハンものが入っていたので取り上げる。
※二つとも、関連記事が複数あり、それぞれを合算すると、「蒼き狼 地果て海尽きるまで」とほぼ同数になる。
「草原系」ブログなので、ネタとしてはふさわしいけれども、本心はチンギスばっかりじゃなく、そろそろイルティリシュ=カガンとかアルプ=クトルグ=ビルゲカガンとか朱邪赤心(オヤジの方かよ!)とかの映画も作ってはどうか、と強く訴えたい。
同3位
「炎628」
季節調整値(?)込みの実質だと、これがアクセス数第2位だろう。見終わったあとの精神的ダメージは群を抜いており、数値では表せない。しばらくはモーツアルトのレクイエムが耳から離れないかもしれない。映画でもコミックでも、前情報なしにまっさらな状態で見るのが良いんだろうが、これはだけはちょっとまずいかもしれない。もちろん、私もお奨めしたい映画ではあるんだけれど、うかつには奨められないのが悩ましいところ。
プロパガンダ映画でこれよりグロい画を延々と見せる映画もあるが、実はそんなのはちぃとも恐くないっていうのがこれを見るとよくわかる。まぁ、そんなやつらには言わせておけってことです。
次点
「アレクサンドル・ネフスキー」
この他に「イワン雷帝」が6位に入っていたり、「戦艦ポチョムキン(復元マイゼル版)」がトラックバック野郎でピックアップされたりと、エイゼンシュテイン監督作品は安定した人気があるのかとも思うが、「タタールのくびき―ロシア史におけるモンゴル支配の研究」が出版されてアレクサンドル・ネフスキーに関心を持った人が増えたかもしれないので、「アレクサンドル・ネフスキー」と言う検索語でウチに来たとしても、本当に映画目当てなのかは定かではない。
歴史物としてみると重箱の隅をつつきたくなるところもないではないが、それも制作された時代の語り部、その辺を読み解くのも楽しみの一つ。映画自体は勧善懲悪の娯楽活劇、見終わったあとは、当ブログで取り上げる映画にしては珍しく、スカッと爽やか。
※後編は今年見た中からお奨め映画を。え? お奨めカルト映画って訳では…(汗)。
参考:2007年(1/1~11/29)アクセス数ベスト10(カッコ内は訪問者数)
1位「ベルリン陥落」(291)
2位「蒼き狼 地果て海尽きるまで」(158)
3位「炎628」(149)
4位「アレクサンドル・ネフスキー」(145)
5位「妖婆 死棺の呪い」(142)
6位「イワン雷帝」(120)
7位「ロマノフ王朝の最期」(100)
8位「ロシア特殊部隊スペツナズ【チェチェン・ウォーズ】」(94)
9位「スターリングラード大攻防戦」(82)
10位「不思議惑星キン・ザ・ザ」(69)
番外「蒼き狼 成吉思汗の生涯」
番外「MONGOL」
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