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2007年12月 1日 (土)

今年印象に残った10本の映画(後編)

前編)からの続き

歴史
「ロマノフ王朝の最期」
Agoniya
同じエレム・クリモフ監督の「炎628」をアクセスランキングで取り上げたのでどうしようかと思ったが、やはりそういう計算抜きにして。
クリモフ監督自身は、インタビューで
「魅力的な素材でスタッフも優秀で作曲家、カメラ、美術、俳優、皆いい……でも私がダメだった。」
というような事を言っているが、合格ライン高すぎですってば(笑)。
でも、確かにまるでT-レックスの尻尾にしがみつた監督が、ぶんぶん振り回されながらも恐竜を御そうとしているような凶暴なパワーが画面からほとばしる。その荒削りな感じが良いんだって。
ただ頗る登場人物が多いので、ロシア革命について興味がないと、ラスプーチンのエロ坊主・無軌道ぶりを口をあんぐり開けてみてるだけになってしまうかも。それだけでもおもしろいんだけど、登場人物みんなそれぞれひどいよ。例えばプリシケーヴィチ。右翼ってどこの国でも似たような印象になるのは何でだろ。ニコライ二世はニコライ二世で、ヒゲだけ立派で情けない。
それにしても、社会主義国ってエロ厳禁だと思ってたけど、文芸作品だとぽろりもOKなんだな。

アクション
「レッド・ガントレッド」
すべての秩序が崩壊しているカオスな感じがものすごく出ている所が良い。
オイルマネーで社会が豊かになったこれからは、もうこういう映画は出てこないかもしれない。もちろん豊かになったといっても、いつの時代にも闇の部分や弱肉強食の部分はあるのだろうが、描かれ方が違ってくるに違いない。この続編「アンティ・キラー」でさえ、もうこれほどカオスな感じではなくなっているもんな。
残念なのは、日本で発売されているDVDは英語版がベースになっている事。誰かロシアへ行ったら、ロシア版(クローズドキャプション付のヤツ)おみやげに買ってきてくれないかな?(笑)ロシア版もあんなに無国籍な感じなんだろうか。

戦争
「北極圏対独海戦 1944」
ソ連崩壊後の「東部戦線1944」も悪くないが、ラストシーンでこちらを取る。

外国語映画
「夜よ、こんにちは」
ステイト・オブ・ウォー」といまだに迷っているけど、とりあえずこっち。

この映画は劇場で見たい
「シベリアーダ」
Sibiriada
こういう一見、シベリア開発を後押しするような映画でもファンタジーっぽい要素が入り込んでるっていうのがロシアらしいのか? 共産党の幹部と妖精さん(笑)が普通に共存してて言葉を交わしてるって相当変だと思うのだが。
これは是非大きいスクリーンで見てみたい。「バトル・フォー・スターリングラード」の爆撃も劇場で見たいような気もするが、最後の方は寝てしまいそうなので、見た後の余韻を重視。
あと、本筋に関係ないけれど、
「パパイカ! パパイカ!」
って連呼するものだから、やたら耳に残ってる。シベリア方言だろうと思うが、覚えてても使いどころがないんだけど。

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