映画「ミラーウォーズ」
2005年ロシア
監督:ヴァシーリー・チギンスキー
キャスト:
アレクセイ・ケドロフ…アレクサンドル・エフィモフ
キャサリン…クセーニヤ・アルフェロワ
ボリス・コリン…ヴァレーリー・ニコラエフ
マンフレッド…ミハイル・ゴレヴォイ
マードック…マルコム・マクダウェル
最初、感想書くつもりはなくて、軽い気持ちで見たのだが、思いがけず興味深い映画であった。
何しろ、ステルス戦闘機サーベルタイガー(Su-35)が非常に格好良く撮れている、そりゃあもう、スホイ社のプロモーションかってほどに!(爆)
そう考えると、英語なのもとても納得。なぜか使われているノートパソコンが全部リンゴマークだったり、サッと見て違和感を持った箇所をじっくり見なおすとなんかいろいろと笑える。
普通は最後にやっつけられる極悪武器商人が、ちゃっかり逃げおおせちゃうのもスポンサー?(スホイ)の意向だったりしたら恐いな。
素行にやや(大いに?)問題ありで、頭もそんなに良くなさそうなアレクセイが主人公。仕事人間の父親に反発しつつも、父親に諸々の失敗をフォローしてもらっているという駄目男だ。でも、彼には誰にも負けない素質がある。経験などの点で、まだまだNo.1パイロットのボリスには敵わないけれども、ヒコーキを操縦するために生まれてきたのかって程の天才肌のパイロットなのだ。そして、サーベルタイガーを操縦できるたった3人のテストパイロットの一人でもある。
諜報の世界は、合わせ鏡の世界のようだとかいうから、そのあたりからとって「ミラー・ウォーズ リフレクション1」なんだろうが、本格的な諜報モノでもないな。得体の知れない人物は出てくるけど、「そりゃあないだろう」ってツッコミ入れたくなるシーンが多すぎる。真面目に謎解きする気にならん。むしろ娯楽大作だから考えちゃいかんのかな?(笑)。
キルギスは本当にロケしたのかよくわからない風景。キルギス人弱すぎ。イスタンブルではロケしたんだろうな~。すぐパキスタンに行っちゃうから一瞬だったけど。あと、航空ショーの場面でMi-12(こういうヤツ)がちらりと映っててびっくりした。(←え、まだあったの?っていう)
参考:
チギンスキー監督作品→「極限水域 ファースト・アフター・ゴッド」
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