【モ1-4】西方のおばはんグルベス、毒を吐く
ナイマンは、突厥碑文に出てくるセキズ=オグズに繋がるともいわれる由緒正しい家柄の部族で、モンゴルの西方、イルティシュ河やアルタイ山脈の方に遊牧しておりました。なので、テムジンのような、ぽっと出の成り上がり者は馬鹿にしていたわけで、当時ナイマンの王であったタヤン=カンの母親、グルベスなどはこんな事を言っております。
「モンゴルってクッサイからねきに来させへんで!」
グルベスは、随分若いときにタヤンを生んだそうです。しかし、いくら若いといったって、まさか5歳や6歳じゃないでしょう。ナイマンがテムジンに敗れたとき、タヤンには既にクチュルグのように大きな息子がいますから、グルベスは、当時の感覚でいったら、充分おばはんだったのではないかと思われます。
そのグルベスをテムジンは娶っているんですから、思わず守備範囲広いなぁ、と妙なところに感心したりして。
もっとも、グルベスがタヤンの生母だったという話は、『元朝秘史』が元ネタでして、『集史』によれば、グルベスはタヤンの愛妃だったといいます。『集史』が本当なら、別に感心するほどのことでもなく、ごく普通の出来事です。しかし、それではあったり前過ぎて取り上げる意味がありません。
ナイマンの女性は美貌と物腰の優美さで有名だったといいますし、やはり、オトナの女性の色香にチンギス=ハンもくらくら、と考えた方がおもしろいので、そういうことにしておきましょう。
※ それなんてエロゲ?ってテムジンの台詞を思いついたけど、自粛しました(爆)。
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