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2008年3月23日 (日)

映画「トゥヤーの結婚」

Tuya

2006年中国
監督:
ワン・チュアンアン(王全安)
キャスト:
トゥヤー…ユー・ナン
バータル
センゲ
ザヤ

 ものすごーく好きなのに、事情で分かれなければならなくなって。
 お互い納得ずくで離婚し、再婚することになってもやっぱり一番好きなのは離婚した夫。
 だからといって、いやいや再婚したわけでもなく…むしろ再婚相手の人も好き。
 それでも離婚した夫が一番好きなんだけれど、でもやっぱりどうしても一緒には暮らせない理由があり…。

あー、もう。
一妻多夫でいいよ!

 そういう話(途中はしょりすぎ)。

 アラシャン(内モンゴル)の風景が美しい。しかし、ゴビという設定を生かし切っているかといえばそうでもない。普通にラブコメって感じだったな。言葉、北京語話してたみたいだし。でもまー、駱駝と馬がかわいかったから許す。もう、あの馬のかわいさはしんぼうたまらんっ! ぬっこっこの歌があるんなら、んまっこの歌もつくってよ~。

 好きなトゥヤーがいつも疲れた顔をしているのを見て、助けてあげたいと奮闘しつつも、いつもうまくいかなくて結局トゥヤーに助けられてばっかりのセンゲがな~~~(笑)。

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2008年3月14日 (金)

ドラマ「ブラックバード・ライジング」

ブラックバード・ライジング

2002年イタリア
監督:クラウディオ・ボニヴェント
キャスト:
ヴィットリオ…ジョルジョ・パソッティ
コラディ中佐…マイケル・リール
アルヤ…ナディア・カザン

 1999年、コソボ紛争は終結した。6月12日、KFORとしてイタリア軍がコソボに進駐。セルビア軍が撤退しようという中、未だ殺し合いを続けるセルビア人とアルバニア人住人の武装を解除し、融和を図ろうと奮戦する。

 KFORを主題にした作品が結構あるんだなぁ、と思ったらイタリアはコソボが戦後初めての海外派兵だったのか。なるほど、関心が高いはずだ。これは通訳のアルヤとの恋愛がからんだりしてかなり軽いタッチのドラマだけれども、コソボの独立にむけて、ちょっと振り返って見るには丁度良かったかな。それにしても、アメリカと組むと、誰でもどこでも誰からも侵略軍扱いされちゃうのね~。なんかイタリアにすごい親近感を感じる。
 題名は「ブラックホークダウン」にあやかったっぽいが、市街戦のシーンはない。だってさ、KFORがたとえ相手が武装してるにしても市民をバリバリ撃っちゃまずいっしょー。まー、向こうは撃ってくるけどね。
 いかにも平和そうな田舎の舗装道路にずらっと戦車が並んでいる光景ってなんだかシュール。それが日常に戦争が入り込んでいる様子を象徴的に表してるような気もする。
 RADIOWEST(「ブラックバード・フォース」の原題でもある)設立の話も出てきたりして、どの程度実話に基づくもんかな。

 それにしても、「セルビア固有の領土」だからコソボの独立に反対って強引な屁理屈だよな。「固有の領土」って何よ? それを言い出したら、キエフ公国発祥の地だからキエフはロシア「固有の領土」で当然ロシアに属すべきとかいう理屈も通っちゃうじゃん…ってかロシアがコソボの独立に反対してるのはその辺の布石だったりして。あ、もうパイプラインのバルブを閉めるみたいにぎゅぎゅっとウクライナの首を絞め始めてたりして!

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2008年3月 9日 (日)

映画「IRAQ -狼の谷-」

VALLEY OF THE WOLVES IRAQ

2006年トルコ
監督:セルダル・アカル
キャスト:
ポラット・アレムダル…ネジャーティ・シャシュマズ
ケルクーキ師…ハッサン・マスード
レイラ…ベルギュザル・コレル
サム・マーシャル…ビリー・ゼイン
医師…ゲイリー・ビジー

 2003年、イラク北部クルド自治区スレイマニエ市。友軍と思っていたアメリカ軍が突如として銃を向けてきた。屈辱的に本部を明け渡さざるをえなかったトルコ軍の司令官は、
「ご先祖に申し訳ない。祖国に栄光あれ!」
と拳銃で頭を撃ち抜く。
「トルコ人は無駄に誇り高い……」
とあざ笑うアメリカ人サム・マーシャル(民間警備会社の人のようだ。民間人なのにスゲー武装している←しかも民間人なのにトルコ軍の司令官を逮捕している)に復讐を誓う元トルコ軍特殊部隊のポラット。
 ホテルを爆破すると脅してマーシャルを呼び出したものの、子供を盾にするというマーシャルの卑劣さにポラットもあきらめざるを得ない。
 一方、結婚式の当日、祝砲をテロだと因縁を付けてきたアメリカ人に目の前で新郎を射殺されたレイラ。
 アメリカ人たちは逮捕した人たちをコンテナに詰め込んでアブグレイブ刑務所に連行していく。途中、些細な理由でバリバリ撃っちゃう上に、
「あなたを逮捕します!」
と言う正義感の強い兵士をも射殺してしまうクレイジーな兵士に、刑務所の医師は大激怒。
「死んだら臓器が使えないじゃないか!」
画に描いたようなマッドな医師はユダヤ人であり、刑務所で取りだした臓器をイラクの外にバンバン輸出していた。
 この地のトルコ人、クルド人、アラブ人とマーシャルの会談が行われた市場で自爆テロ発生。大混乱に。マーシャルを狙ってこの場に居合わせたポラットとレイラは、やがて協力して圧倒的な武力を持つマーシャルに対峙する。

 主人公の名前があの映画の主人公と同じような気がするんだけど(笑)。pとbは有声無声の差しかない同じ音だもんね?
 トルコ・アラブ・クルドが手を取り合って卑劣な侵略者をぶちのめす、というある意味理想を描いていて私は大喜びなんだけど、イラク人やクルド人は、
「ケッ」
とか思うんだろうか。たとえてみれば日中韓が協力して駐留米軍をぶちのめすって話くらいにありえないような…。でも、映画中で
「今まで私たちは私欲におぼれ、争いを繰り返してきました…」
とか、
「アラーは罰として敵を差し向けました」
とか、モンゴルが到来した時にも聞こえてきたような事をやはり言っているのが興味深い。歴史が繰り返すとするなら、アメリカもそろそろ自滅する頃かな?

 時事問題を巧みに織り込んだ娯楽映画なんだろうけれど、
「自爆テロは神の道に反する」
と丁寧に説くあたり、少々プロパガンダ臭がしないでもないが、イスラム諸国の中でも穏健な方の国家では上映する助けになりそうだ。それにこれを説くケルクーキ師がとっても格好良いんだ。「キングダム・オブ・ヘブン」のサラディンの人なんだけど、こういう人間的魅力にのある人に説かれたらそりゃあ納得しちゃうだろう。どこかの宗教に尊敬の念を抱くには、宗教の教義の正しさ云々より、一番身近にいる信者の印象が強いんじゃないかねぇ。

 あーそれから、白い帽子をかぶって呼吸合わせて輪になって回るのは、一般的な儀式なの? メヴレーヴィー教団みたいなみんなくるくる~ってのとは違うんだけど、どこかの宗派のなんだろうか?

 ところで、これ、アメリカでは上映されていないようだ。というか、トレーラーの煽り文句が「アメリカは鑑賞禁止!」なので、DVD等々もNGなのかね? ナンジャソリャ。

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