映画「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」
ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習(完全ノーカット版)
2006年アメリカ
監督:ラリー・チャールズ
キャスト:
ボラット…サシャ・バロン・コーエン
アザマット…ケン・ダヴィディアン
ルネリ…ルネリ
カザフスタンごめんなさい!
「嘘つけ!」
「そんなわけないだろ!」
などと突っ込みを入れつつ笑った笑った。
ボラットは下品でひどい男だが、ありゃあ旧ソ連とソ連崩壊後の中央アジアのごたごたからアメリカ人が妄想したカザフスタン人を多少(?)誇張して戯画化したもんなんだろうな。だって、教養がありそうな人にもかなり突撃してるのに、
「そんなカザフ人がいるかっ! ニセモノめ!」
って突っ込みを入れてる人が誰一人としていないじゃんよ(笑)。自国以外のことになんか、カザフスタンに限らず知ろうとも思わない連中に違いない。ちょっと前だったら日本人が餌食になってたところだった。いやー、アブナイアブナイ(笑)。
まー、アメリカ人の変な日本人像は今でも少しは残ってるがこれほどめちゃくちゃじゃなくなっちゃったからツマラナイしな。ダシに使われたカザフスタンには誠にご愁傷さまとしか言いようがないが、「政治的に正しい」あれこれをおちょくってて、とってもおかしかった。日本語吹き替えより字幕の方が、字幕よりロシア語の方がお下劣度が増しているので、ロシア語の教材としてもいい……ワケがねえええええ!!!(英語版とヘブライ語版はどうせ聞き取れないので聞いてない)
ただし、エガちゃんを生理的に受け付けない人は見ない方が良いかもね(笑)。カルト教団まがいのところに飛び込んだりその他もろもろ、芸風が江頭 2:50に似ている。
でも、身体を張っているだけに笑える。っていうか、素っ裸のオッサンが二人組んずほぐれつした挙げ句、全裸のまま大人のオモチャを手に、住宅ローン業者のパーティー会場に乱入って…普通に犯罪だろうが。良く捕まらなかったな…って捕まったのかな(笑)。でも、これ、サブプライム・ローン問題がこれだけ大ごとになる前に撮られたんだろ? 実に鋭いところを突いてる。
最後がいい話になってる(?)ので、お下劣な割には後味の良い映画でした。しかし、カザフスタンが怒るのはもっともなので、「モンゴル」あたりで挽回できるよう祈ってます!
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