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2008年7月27日 (日)

映画「ニキフォル」

ニキフォル 知られざる天才画家の肖像

2004年ポーランド
監督:クシシュトフ・クラウゼ
キャスト:
ニキフォル…クリスティーナ・フェルドマン
マリアン…ロマン・ガンチャルチュク
ハンカ…ルチナ・マレク

 自らを「三流画家」と呼ぶマリアンと、天才(というか天然)画家ニキフォルのくっついたり離れたりのお話。ニキフォルの晩年に近い頃の話なので、既に海外で個展も開かれ、画家として評価もされているんだけど、乞食同然の汚い格好で結核持ち。なのに病院はいやと駄々をこねる偏屈な爺さんなので、周囲から毛嫌いされて住むところも定まらない。

 マリアンも子供達への結核の感染を恐れる奥さんに泣かれていったんはニキフォルと手を切ろうとするんだけど、一度一緒に過ごしたために情が湧いたのか、自身は三流でもいいものは見分けられる目を持っているためにこの真の才能を捨ててしまうに忍びなかったのか、結局は奥さんと別居して献身的に世話をする。

 ポーランドなんか医療費タダじゃないかと思うんだが、それでこんなか。しかも、画家として世界的に認められてるのにアトリエから放り出されるって。世間って「ふつう」じゃない人には冷たいね。マリアンの恩師の大学教授なんか最悪。したり顔でニキフォルの画の解説をしているけど、あんたがこの才能を見つけ出したわけでも、ニキフォルが画を描き続けられるようにあれこれ奔走してるわけでもないだろ。世界的に有名になってから後付でごもっともな解説をとってつけただけのこの手のオーソリティが良い家に住んで高い給料をもらって世間的にセンセイとか呼ばれちゃってるワケよ。ま、ニキフォルに言わせれば、そんなものは
「くだらん」
のだろうけれどね。

 かといって、自分がマリアンのような立場だったとして、あそこまでつくせるかというと、たぶんできないだろうなぁ。せめて自分の良いと思ったものは辺鄙な田舎でも買いに行ってたお金持ちの奥さんくらいの事ができればいいが。いずれにせよ評価する目がなければダメだが。

 それにしてもビックリしたのは、ニキフォルを演じている人が女優だって事だ。全然気付かなくて「主演女優賞」とか見てもぴんと来なくて、解説読んで
「え、ええーーー?」
とひっくり返った。うそーん。
 で、もう一回見なおした。……知ってて観てもやっぱり爺さんだよ。すげー。なんだこれ。

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