映画「ウルフハウンド」
2006年ロシア
監督:ニコライ・レベジェフ
キャスト:
ウルフハウンド…アレクサンドル・ブハロフ
エレン姫…オクサーナ・アキニシナ
ニーリ…エヴゲニヤ・スヴィリドヴァ
ティロン…アンドレイ・ルデンスキー
エヴリック…アルチョーム・セマキン
月の賢者ケンダラ…ナターリヤ・ヴァルレイ
うっわー、ナターリヤ・ヴァルレイが出てるじゃないの!
すっごい優しそうな気品あるご婦人になりましたなぁ。口の悪い人は、ロシア女性は十代妖精、二十歳過ぎたら妖○(特に伏す)なんて言うけれど、「妖婆 死棺の呪い」のお嬢様は逆に妖怪から女神様になったわけですね。
優れた鍛冶の技術を持つグレイドッグ族は、その技術を恐れる邪神の信奉者たちに襲われ皆殺しになる。
何年か後、グレイドッグ族の唯一の生き残りだった少年は、一族を滅ばした一味の一人で岩山の城塞に住む暴君マン・イーターを倒す。しかし、母を殺した黒馬の騎士が残っている。そいつの手の甲にはオオカミの紋章の入れ墨があり、彼がオオカミを狩るもの……ウルフハウンドと名乗っているのはこのためだ。
もうちょっとでマン・イーターに食われるところだった奴隷の女の子ニーリと、城塞に幽閉されていた城の設計者である盲目の爺さんティロン、飛膜の破れたコウモリ(フォックスバットみたいに結構でかいヤツ←これってかわいいのか?)を道連れに旅に出る。ウルフハウンドはもう一人の仇も発見できるように彼の守護者でもある月の賢者ケンダラに願うが、ケンダラは、その必要はないと言う。
「愛が世界を動かす」
と。
ティロンの勧めに従ってガリラに向かうことにした一行。途中でガリラに向かうキャラバン(商人でもなく、よく見るとワケありっぽい)に合流させてもらうが、それが襲撃される。でかい黒馬に乗った髑髏の騎士は誰かを捜しているようだった。ウルフハウンドはこのバケモノと戦い、右手を剣ごと切り落として撃退。切り落とされた手の甲にはオオカミの入れ墨があった。求める仇……ザドバだと知ったウルフハウンドは、追跡しようとするが、キャラバンの女主人の意向もあって思いとどまる。ザドバは最近、ガリラによく出没するというし、ともかく呪われた街ガリラに行ってみることにする……。
ファンタジーは苦手なので、どの程度書いたらネタバレになっちゃうか加減がわかりませぬ。エヴリックはこのあとガリラで合流してくるから、ホントに最初のさわりだけ書いてみた。ま、情けは人の為ならずって話ですわ(笑)。ギャグも身体をはった系でわかりやすかった。原題グレイドッグ族のウルフハウンド。
ラストがやや大味かな。「ここでCGか~」っていう感じ。贅沢言い過ぎかも(笑)。CG好きな人には気に入るかも知れないしね。それにCGも仕方のない面もある。敵はだんだん強くなってって最後に到達する敵は神とかなんかその類の、「おらワクワクしてきたぞ」的なヤツにならざるを得ない。こういうのを研究者の間では、「パワーのインフレ現象」とかその代表的な例をとって「ドラゴンボール現象」とか言ったりする……かどうかは知らない。
ニコライ・レベジェフ監督作品→「東部戦線1944」
オクサーナ・アキニシナ出演の映画→「ミッション・イン・モスクワ」「モスクワゼロ」
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