映画「デイ・ウォッチ」
2006年ロシア
監督:ティムール・ベクマンベトフ
キャスト:
アントン…コンスタンチン・ハベンスキー
スヴェトラーナ…マリヤ・ポロシナ
ゲッサー…ヴラジーミル・メニショフ
オリガ…ガリーナ・テュニナ
ザヴロン…ヴィクトル・ヴェルフビツキー
アリサ…ハンナ・フリスケ
おお、ティムールが出てるじゃないの。元気に両足で駆け回ってるぜ……ってなんか変だな。……ま、まぁ、はちゃめちゃなところが見所のファンタジー(ラブコメ風味)に突っ込んでもしょうがないからいいけど(いいのか?)。
しかし、北イランの話なら、運命を書き換える事ができるチョークを守ってる者がゾロアスター教の神官風だったら萌え萌えなのに。じゃなきゃ、北イランに設定した意味が……(笑)。というか、そもそも、ティムール→古代イランって発想がよくわからん。ミトラス教の入信の儀式なんかフリーメーソンっぽくて格好良いけどさぁ。
ま、ザヴロンと同じく、私も書き換えたい過去とか特にないから、みんながなぜそんなにチョークに血眼になるのかぴんとこなかったけどね。ティムールみたいにグサッとやられたことないし。あ、闇の側はそんなに欲しがってないか。アントンが欲しがってただけで。
今回は随分ギャグがわかりやすくっていうか、大げさになってて笑った。
「みんな~、サマルカンドに行きたいか~!」
「イェ~~~(ダァーーー)!」
とか、
寝てると思った人の布団を引っぺがすとクマ~~~!!!
なんて、作った人たち、日本のテレビやマンガ見てるんじゃないの?
なお、アントンがオリガと身体を交換した後に、これはひょっとしてスヴェトラーナと百合な展開……という妄想が頭をよぎったのは内緒だ。
ホテル・コスモス、すごく出てるね。あの形、たしかに車が遠心力を利用して走るにはいい形状だけどさ。いや無理だけどさ(笑)。
そのホテル・コスモスでイゴールの誕生祝いのパーティーが開かれるんだけど、そこで球が炸裂して会場が大混乱になるのがリアルな迫力だなぁ、と思ったら、本当にライフルを撃ちまくって撮影したのね~(メイキングより)。むしろそっちの方がひょえ~~~って感じ。普通逆なのでは?
でも、好きな男のためにナイフ(食事の時使うヤツ)で自分の指を切断したり、壁一面に男の名前を書きまくっちゃうような女に惚れられたとしたら。むしろその方がリアルホラーかもしらん(笑)。
なお、ロシアでは大岡裁きが通用しないことはよくわかった(謎)。
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コメント
なんか全体にストーリーが納得できないところだらけでした。
>むしろその方がリアルホラーかもしらん(笑)。
すみません。
私はこっちのカップルは割といいなと思いました。
アントン&スヴェータには全然感情移入できないけど。
(←これはアントンがあまりにもダメダメだから。)
惚れられた男は、何というか独特のあほっぽさがその辺のロシアのお兄ちゃんという感じで好感持てました。
(「ストリートレーサー」でも頭悪そうなお兄ちゃんでした。)
エゴールくんはアントンに似てダメ男風になってきたな、とも思いました。
投稿: Киска | 2008年10月 4日 (土) 14時45分
Кискаさん、コメントありがとうございます。
私はそもそも、なぜアントンがあんなにモテモテなのかが納得できません。おっしゃる通り、いいとこなしの駄目男ですよね…「ナイト・ウォッチ」の時よりは少しは進歩してますけど。ロシアでは女王様タイプの女性がもてるって聞いたことありますが、男はああいう守ってあげたいタイプがもてるんでしょうか?
私の中ではこれ、ギャグマンガかお馬鹿映画に分類されてしまったので、ストーリーはもう突っ込んでもしょうがないっていうか、「違うだろっ」と突っ込んでもらいたいようなストーリーになっているのかなと思っています。「お父さんを憎んで闇の側についたんじゃなかったっけ?」とか。「振り出しに戻る」的な結末はなんだそりゃ、とは思いましたが、それも好みの問題かなぁ、と。
>私はこっちのカップルは割といいなと思いました。
コースチャならアリサとうまくやって行けたかもしれませんが…。付き合ったり結婚した時に浮気がばれたらと思うと恐ろしくありませんかねぇ? いえ、浮気しなきゃいい話なんですが…。いろいろ心が汚れた大人でスミマセン。
投稿: 雪豹 | 2008年10月 5日 (日) 12時57分