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2008年12月13日 (土)

映画「スター・オブ・ソルジャー」

スター オブ ソルジャー [DVD]

2006年フランス/ドイツ/アフガニスタン
監督:クリストフ・ド・ポンフリー
キャスト:
ニコライ…サシャ・ブルド
ヴェルゴス…パトリック・ショーベル
ナジムディーン…モハマド・アミン
アサド…アフマド・シャー・アレフスラ

 夜は空を見て過ごした。友人のアサドが言った。
「この戦争で死んだ兵士は星になる。……そのうちに星が空を埋め尽くし、夜はなくなるだろう」
それを聞いたニコライはロシア語でつぶやく。
「ズベズダー・ソルダータ……」

 原題「L'Etoile du soldat(兵士の星)」。フランスのジャーナリスト・ヴェルゴスが9.11のニュースを聞きながら、15年前にアフガニスタンで出会ったソ連人捕虜を回想する。

 ロックにうつつを抜かしているニコライ・ペトロフに召集令状が来たとき、両親はちょうど良い、軍隊で性根をたたき直してもらってこい、と思った。当時のソ連ではアフガニスタン侵攻の話題は公になっておらず、二度と息子に会えないとは思いもよらなかったのだろう。戦争が行われていると知っていたのは、当初、戦死した兵士の家族だけだった。

 アフガニスタンでたまたま捕虜になった一派の司令官ナジムディーンの人柄と、普通の常識人であるニコライの善良さが幸いして、彼は殺されることなく保護されるのだが、それほど幸運でない何万人もの捕虜は殺されていたに違いない。更に、ニコライがフランス語を勉強したことがあってヴェルゴスと出会えたことは、他に例がない非常に稀な出来事だ。まーだからこそ、映画にもなったんだろうが。

 ニコライたち徴兵できた新兵たちに下士官は
「ならず者や反革命と戦うのだ」
って言ってるけど。ナジムディーンなんかは自警団みたいなもんだし。戦ってる当事者にとっては双方ともわけがわからない。第三者であるフランス人ジャーナリストの視点だから、ソ連側も普通の人、アフガニスタン側も普通の人。ニコライも双方に知り合いがいてどちらも嫌いではないから、余計強くそう感じる。
 それでもアフガニスタンやらイラクやらで性懲りもなく同じようなことをやってるんだから、うまい汁を吸ってるヤツがいるんだろうなぁ。

 ところで、なぜかAmazonではこのDVD扱ってないんだよなぁ。なんでかなぁ(笑)。

追記:現在は扱っています。

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