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2009年3月 1日 (日)

映画「モスクワゼロ」

モスクワ・ゼロ [DVD]

2006年アメリカ/スペイン/UK
監督:マリア・リドン
キャスト:
オーウェン…ヴィンセント・ギャロ
リューバ…オクサーナ・アキニシナ
アンドレイ…ヴァル・キルマー

 モスクワの地下を縦横無尽に走る地下道は地獄に通じている通路がある。地下で生活しているホームレスたちもその先には行かないが、時々消え失せる者もいて悪魔が連れ去ったのだと噂されている。

 という都市伝説(?)に魅せられて消息不明になった友人を捜してアメリカ人のオーウェンが地下の河を渡り「地獄」に潜る。案内人が次々と消え、生命の危険を感じ始めて引き返そうとすると、地上に通じる通路は何者かに閉鎖されていた。オーウェンたちは地上に戻れるのか? 友人は探し出せるのか?

 …というホラーなんだが、そんなに恐くはない。キリスト教信じてないんで「悪魔」とか言われてもちっとも恐くない。ま、ネタバレしちゃうと、悪魔って相対的なものだよねって現代的解釈の話ではある。
 地下の雰囲気を楽しめればいいのだが、モスクワの地下といえば地下鉄が思い浮かんで、結構深いところにあるアレを掘るときにこんなの無傷なワケないよな、とか
むしろクレムリンからモスクワの外に出る地下道があるとかいう都市伝説の方が有名だよな、とか
ロシア人だったら地下に潜るよりシベリアのタイガの中に人知れず村でも作るんじゃね?とか
アキニシナ出てるけど、出てるだけじゃん?とか
の点でロシアっぽくなくてロシア好きには食い足りなそう。カッパドキアの伝説を現代に置き換えたような話で、むしろスパニッシュホラーっぽい。舞台をモスクワにしている意味があまりない気がする。だってさ、モスクワにカタコンベみたいなのあったっけ? 世界的に有名なカタコンベのある都市を舞台にした方がリアリティある気がするんだが。まぁ、骸骨が一面に整然と並んでいるのが恐いっていうのは日本人的感覚であって、ヨーロッパ人には恐くないのかも知れないけど。
 こういう感覚の違いはおもしろい。何が恐いかって動物の本能的なところから出てきているようで実はそうじゃない。


オクサーナ・アキニシナの出ている映画:
ウルフハウンド
ミッション・イン・モスクワ

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コメント

私もこれ見ましたが、確かにあまり「怖い」作品ではなかったですね。

投稿: 馬頭 | 2009年3月 5日 (木) 00時16分

不思議な世界ではありましたけれども、恐くはないですよね。修道院(?)の下にあいうところがあるなら見に行きたい気がします。

投稿: 雪豹 | 2009年3月 5日 (木) 23時40分

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