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2009年4月 2日 (木)

映画「タンカー・アタック」

タンカー・アタック [DVD]

2006年ロシア
監督:バフチヤル・フドイナザロフ
キャスト:
アンドレイ・グレコフ…デニス・ニキフォロフ
アンナ…イェカテリーナ・グセヴァ
ドミートリィ・トレズニャク…マラート・バシャロフ
イネッサ…ラリサ・グゼーエヴァ
ピョートル…アレクセイ・グスィコフ

 あれ? ソ連映画? と思って制作年を見直してしまった。
 ルクオイルが新たに開発した油井の海上プラットホームにグリーンピースがいて、
「あなたの味方、グリーンピース!」←どこが!
等々ラブリーにアピールしている辺りはどう見てもロシアなんだが、絵柄といい登場人物の見苦しいほど情けない人間っぷりといい絶対に何か(RPGとか)本当に撃ってるだろ、という爆発具合といいソ連臭い。もちろんいい意味で(笑)。
 だってさ、装甲車(BRDM-2?)実物大炎上だよな。水陸両用の装甲車があんなに速く水上を移動できるなんて知らなかった。おまけ機能じゃなかったのね~。当然のように海に入って行ったところがすごく格好いい。しかも船に追いついてるじゃん。

 ラブコメのくせに戦闘シーンが随分と本格的なんだよなぁ。ラブコメ要素とアクション要素で二度おいしいと見るか、合わね~、と見るかは微妙なところ。

 1998年のできごととなっているのがまた興味深い。
 主人公のグレコフがタンカーとは名ばかりのボロ船で軍の物資を横流しするようなあやしげなビジネスをしてるのも1990年代はなんでもありなアナーキーな時代だったから大いにあり得るし許されるって感じなんだろうか。そんなことしてるから、巻き込まれるんだけど。

 でもまぁ、グレコフも恋が成就してあやしげなビジネスから足を洗えたあたり、ロシアも今世紀に入って全体として地に足が着いてきたから、こういう感じの映画が撮れたのかなぁ、とも思った。そうだと良いな。

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