映画「ストリート・レーサー」
2007年ロシア
監督:オレーク・フェセンコ
キャスト:
ステパン…アレクセイ・チャドフ
カーチャ…マリーナ・アレクサンドロヴァ
ドッカー…スタニスラフ・ボンダレンコ
カーチャの父…ニコライ・チンジャイキン
モコフ父…アレクセイ・グシコフ
ステパンが兵役を終えて帰ってきた。元戦車乗り、初めて乗るセリカでサンクトペテルブルグの市街地をぶっ飛ばす彼に、皆は「T-34」というあだ名を付けた。
セリカの持ち主、カーチャはストリートレーサー・グループのリーダー、ドッカーと最近別れたばかり。でもドッカーが他の女の子といちゃいちゃしていると心穏やかではいられない。こう言っちゃ女性に怒られるかもしれないが、いやまったく
「怒った顔もカワイイね」
って感じ。カーチャやドッカーの浮気相手の女の子が綺麗な顔を屈辱や嫉妬で歪め、細い指をブルブル震わせてタバコに火を付ける様がなんとも。
しかし、道行く女の子たち、あんなひらひらのスカートでパンツをはいてない。そんなもんなんだろうか。それじゃあ暴走車が通るたびにぴら~っておしりが出ちゃうだろ。え? Tバックとかですか? 私見事に欺されてますか?(笑)
派手に車が転がる転がる。横転、前方転回、空中分解に爆発。冒頭では戦車もびょんびょん跳んでた。いつも不思議に思うんだけど、戦車がジャンプして大きく跳ねる映像ってよく見る。あれって中の人はどうなってるんだろう?
そうそう、サンクトペテルブルクの跳ね橋はかちどき橋と違ってちゃんと稼働してるから、期待通りジャンプもしてくれる。
で、最後にはドッカーとステパンがニッサン350Zとフェラーリ512TRで対決するんだが、実際のところ勝負になるのかな? カーチャがセリカで狭い露地まで入り込んで身軽に動き回ってパトカーを翻弄するのはありそう?なんだけどさ。
交通警察との絡みがおもしろい。取締の理不尽さ加減は日本の比でないのか、茶化して大袈裟に言ってるだけのか、交通警察に対する普通の人の反応がいちいち可笑しい。カーチャの親父も取り締まる側なんだが、この親父かなり酷い。娘が連れてきたステパンをいたく気に入り、酒を勧めて彼が車だからと断ると
「気にするな、わしも飲酒運転だ」。
「免停になったときはわしに委せろ」
とも言ってる。
そもそも、あれだけ目立つ車で公道レースをやって、拠点もわかってるのに捕まえられないなんて警察はどれだけ能なしなのか。こっくりさん(ウィジュ板方式)でこのストリートレースの開催場所を占っていたりして駄目だこいつら…。
でもこれには裏があるんである。
アレクセイ・チャドフが出演している映画:
「レッド・スナイパー 独ソ最終決戦」「チェチェン・ウォー」「ナイト・ウォッチ」「デイ・ウォッチ」「ヴィイ(邦題未定)」
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