映画「アルマズ・プロジェクト」
2007年アメリカ
監督:クリスティアン・ジョンストン
キャスト:
リック…ジェームズ・ボブソン
ウィスリー…ギデオン・エメリー
ララ…インナ・ゴメス
ボリス…イーゴリ・ショイフォト
1998年、ロシアの宇宙ステーション、アルマズ4号が軌道を外れ大気圏に突入、バラバラになってウクライナに落下した。アルマズの名を持つ宇宙ステーションは軍事目的のものと言われる事もあり、そのためかロシア政府はこの事故について口を閉ざした。
しかし、アルマズのブラックボックスを入手した民間の団体が、数年を掛けて解析、編集したものが本作品である。あなたには、真実が見えますか?
……といった趣向の映画。
原題「アルマズ・ブラックボックス」なのに邦題が「アルマズ・プロジェクト」なのは、アルマズ買い取りのための調査に来たESAのウィスリーの持ち込んだテレビカメラの映像が「ブレアウィッチ・プロジェクト」風だからか。でも、乗組員たちを蝕む何かの得体の知れなさ、不気味さはリングの「呪いのビデオ」により似ているかもしれない。フラッシュバックのようにたびたび現れる画像の乱れや解析映像も中毒性のようなものがあり、その画をもっと見せろ、もっと見たい!と思えてくる。
そして「リング」なら、「呪いのビデオ」中の画像の意味は主人公たちによって説き明かされていくが、それがない。解釈は見た人次第。ロシア政府の陰謀か、エイリアンの仕業か、錯乱した乗組員の狂気が見せた幻影か、未知の病原体なのか、あるいは……。
なかなか真に迫ってておもしろかった。
アメリカ政府の陰謀とかいうと陰謀論者の食い付きが良いんだろうが、
「ロシア政府の陰謀だ!」
とか言っても
「ふぅん」
くらいのもんで、
「ヤツらは真実を隠してるんだよ!」
「いつものことじゃん!」
で終わってしまいそうな…。
エイリアンと言えば、ESAのリックとウィスリー、ESA対策としてODLCを取り外しに来たユーリィもエイリアンと言えばエイリアンだ。彼らがやって来たことによって、宇宙ステーションの逃げ場のない空間の平穏(それが見せかけだったにせよ)が崩れていくのだから。
ユーリィが一番事情を知ってそうだが、ウィスリーもあやしい。表向きの任務の裏に本当の任務があるようでもあり、勘ぐりすぎのようでもあり、それを疑いだしたら全員あやしい。ララだって病気のネズミを飼ってたりして疑おうと思えば疑える。…むむむ、こっちまで蝕まれ始めたか?(笑)
最後にはすっかり引き込まれて、「2012年12月12日」とかどっかにメモしたくなってたりして。
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