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2011年4月19日 (火)

映画「ストーム・ゲート」

2006年ロシア
監督:アンドレイ・マリュコフ
キャスト:
ヴェトロフ(コースチャ)…イヴァン・ジトコフ
ゴルシコフ(コリャン)…イェヴゲーニィ・ポタレンコ
エゴーロフ(ワレーラ)少佐…ミハイル・ポレチェンコフ
シャーフ…ヴャチェスラフ・ラズベガエフ
ドローニン上級中尉…アナトーリィ・パシニン
ガルキン大佐…アンドレイ・クラスコ
ラネフスキー大尉…ミハイル・エフレモフ
パンクラートフ上級中尉…ダニール・ストラホフ

 交通の要所を押さえる山の上のロシア軍の拠点、通称“雷雨の門”ストーム・ゲート…そこには壊れた高浮き彫りとフレスコ画の残る教会の遺跡があり、かつて行われた異教徒との戦いで全滅した竜騎兵の墓標が残る。

 チェチェン紛争の話だと思われるが、そのことははっきり説明されない。新兵のヴェトロフやゴルシコフたちも、ただ「祖国のため」というお題目だけでこの過酷な作戦に投入されており、おそらくこの戦争の意味はわかっていない。ドローニンもガルキン大佐から困難な任務ではないと説明されるし、最初は地元民シャーフから情報を得て、村にやってきた武装組織の司令官を易々と片付け、準備万端整えた地雷原に守られて死傷者も少なく敵を退けることができた。ヴェトロフらも相手の旧式の銃を見てほっとしている。
 しかし、捕虜の話から敵の数が思いのほか多いことがわかり、しかも今の戦闘でこちらの手の内は知られてしまった…。

 ヴェトロフは大学を辞めて自ら志願して軍隊に入った恵まれた家庭の青年。回想シーンで登場人物の背景に少しは触れられるけれども、チェチェン紛争についての意義付けなど背景説明は最小限に抑えてこのストーム・ゲートでの戦闘を中心に据えて描くテレビ映画。
 テレビ映画とは言っても劇場映画以上のリアリティで、戦車(BMP)が生き物のように山道を跳ね回り、攻撃ヘリ(Mi-24)が容赦なく地上の歩兵を爆撃する迫力は凄まじい。砲撃シーンも、うっわー映画の撮影で山のカタチ変えちゃっていいのかよーと余計な心配をしてしまうほどの凄まじさ。そんな血と肉体飛び散る容赦のない迫力でだんだんロシア側に不利に、絶望的になっていく戦況がなんとも痛ましい。

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