コミックマーケット80に参加しました
コミックマーケット80に参加してからはや1週間。
あの暑さの中、買いに来て下さった方には感謝、感謝です。
しばらく呆けているうちに あの日の暑さはなんだったのか、というほど寒くなってしまいまい、 今さら感想?と言う気はするのですが、今回翻訳を見直していて気になった事があったので、書いておきます。
『モンゴル史(集史)』の中で、『アルタン=デプテル』という書物がいったいどんなモノであったのか、それは『秘史』なのかどうかという問題はたびたび取り上げられていますが、テュルクな私が気になるのは、ウィグルの歴史書についてです。
「部族篇」第三章のウィグルの項に、ラシードがはっきり書いているように、ラシードはウィグル王国に伝えられてきた歴史書を読んでいるわけですが、それがどんなモノなのか知りたい。どっかの遺跡から断片でも出土している例はないのでしょうか?
もし、『アルタン=デプテル』のように何らかの論文があれば読みたいです。
『モンゴル史(集史)』の言い回しに、「あれ、これ突厥碑文の言い回しに似ている……」という箇所がところどころあります。……と、いうか今回訳文の見直しをしていて『秘史』にもそういう箇所があることに気付き、これってカルクとかいうやつじゃね?と今さらながら思ったわけです。
テュルクとモンゴル、発想が近いのは当たり前と言えば当たり前なんですが、何の勉強もせずにお互い通じるわけではありません。それなのにこの「横のものを縦にした」ような感じから、モンゴル語書き言葉というのは、突厥語やウィグル語の書き言葉の伝統を引き継いでいるものなのかも、とも思えます。
とすると、遠回りに見えた『モンゴル史(集史)』の翻訳も脇道ではなかったのかもなぁ、なんて思えてきます。
そんな感じなので、いずれ他の章を出すとかオフセット化するとかあると思います。……いや、頑張って訳せや、自分!って感じですけど。
今回の「部族篇」第三章でも、これはこうじゃないかとか、この説明ではわからないとか、フォントの大きさが違ってるとか、何か気付いた事があれば、教えていただけるとうれしいです。
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