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2011年12月17日 (土)

コブスタンの岩画(アゼルバイジャン)

『ゴビの岩画』Second Edition完成記念!

 そもそも最初の海外旅行の時から岩画を撮ってたんだなー、という写真のネガが出てきたのでアップしてみます(→のサイドバーの「コブスタンの岩絵」からどうぞ)。

(使用機材は確か、カメラ…OM10、レンズ…標準50mm、フィルム…Kodak ca100だったような)

 こんな感じです。

Az234_2※人なんだろうけど、足がカエルっぽいなーと不思議に思っていたが、上に舟があり、波のような模様があるところを見ると、海中で何かを採っている絵なのかも  
 
 
 
 
 
 
 
 

 場所はアゼルバイジャン(当時はソビエト連邦アゼルバイジャン共和国)バクー近郊のコブスタンという所です。当時は旅行会社の人に
「ここは専門家の行くところだ(素人の行くようなところではない)」
と暗に行くのを止められましたが、最近世界遺産に指定されたそうで、今は観光地となっていることでしょう。

 

Az303※ウシは角の特徴からおそらくオーロックス(ヨーロッパ原牛)。上にヤギっぽい動物も見える。  
  

 ところで、こういう絵のことは英語でPetroglyphといい、ロシア語でも同じ(Петроглифы、複数形)で、まさにゴビ本の題名なのですが、この本の日本語の題名付ける時、随分悩みました。

 コブスタンの古代絵画のように洞窟にあるものなら「洞窟壁画」と訳せば良いし、実際、世界史の教科書にたとえば「ラスコーの洞窟壁画」というふうに訳されていたような気がします。

 しかし、ゴビのPetroglyphはゴビ本の口絵にあるように、洞窟でもない壁でもない所に描かれています。

 で、日本語としてこなれていないような気はしたのですが、展覧会のカタログなどでたまに見かける「岩画」としたのです。聞き慣れない言葉だなぁ、と思われるかも知れませんが、そういった次第でして苦渋の選択なんです。

Az237※じっと見ていると、ウシ、ヒト、舟などが見えてくる  
 
 
 
 
 

 なお、ここの岩画に色が付いているのは、テレビ撮影用にチョークで塗ったとガイドさんが言っていました。本来は上の写真のように岩肌に線刻されているだけで非常に写真にしにくいものです。

 今回、『ゴビの岩画』第二版を作るに当たって岩画の日本語の資料を探し回って見付けたオクラドニコフの『黄金のトナカイ』を読み、いかにもチョークでなぞってますー的な写真を見て思わず、
「塗ってんじゃん!」
と突っ込みを入れてしまいましたが、ゴビのように岩の表面を削ると色が違うという写真向きの岩画はむしろ珍しいのかもしれませんね。

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