« 『ゴビの岩画』SE@31日東U-39b | トップページ | コブスタンの岩画(アゼルバイジャン) »

2011年12月 3日 (土)

映画「我が友イワン・ラプシン」

我が友イワン・ラプシン(アレクセイ・ゲルマン DVD-BOX)

German001

1984年ソ連
監督:アレクセイ・ゲルマン
キャスト:
ラプシン…アンドレイ・ボルトネフ
ナターシャ…ニーナ・ルスラーノヴァ
ハーニン…アンドレイ・ミローノフ
ザナドヴォーロフ…アレクサンドル・フィリッペンコ
パトリケーエヴナ…ジナイーダ・アダモーヴィチ

 ラプシンや語り手「私」の父ザナドヴォーロフたちは、ソ連のとある地方都市の刑事だ。人を殺して死刑宣告を受けながら脱獄してなおも殺人を続けるソロヴィヨフという悪党を追っている。

 恋あり、友情ありの青春刑事もの…なんだけど、ラプシンもザナドヴォーロフも40歳なんだよな。確かに警察の寮でふざけ合ったり、寮の管理人(?)のパトリケーエヴナおばさんに悪態つき放題だったり、酔っぱらって暴れたりする様子はオトナと言うには幼稚過ぎる気はするが、後で結婚して寮を出たのに戻ってくる人もいるくらいだから、プライバシーもない大部屋に野郎どもがごろごろしてるようなむさ苦しい環境でも、こここそが自分の家で、気の置けない連中だからこそ悪戯し放題なんだろうな。

 そこにラプシンたちの友人ハーニンが転がり込んでくる。ハーニンは妻を亡くして死にたいくらい悲しんでいるのだが、表面上は何もないように明るく振る舞っている…。

゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

 わずか数分でどんな事件が起こるんだろう、とすっかり引き込まれるオープニングもすごいが、いったいどんなマジックを使ったのか、ラプシンたちが青春していた1930年代のソ連が甘く懐かしく感じられ、胸がきゅっとするエンディングにも呆然とする。第二時世界大戦の前のソ連の日常生活なんて何にも知りゃあしないのに。

 ただ、「私」がこの物語を「悲しい話だが物語ろう」と話し始める点がどうも引っかかる。

 注意深く見てもさして悲劇的な点はなかったと思うのだが…。あるいは、貧しくても明るい未来が待っている、と思えたあの頃にはもう戻れない、自分もこの国も、ということなのかな? でも、いまいちしっくりこないんだがなー。

|

« 『ゴビの岩画』SE@31日東U-39b | トップページ | コブスタンの岩画(アゼルバイジャン) »

ソ連」カテゴリの記事

ロシア」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/198713/53385381

この記事へのトラックバック一覧です: 映画「我が友イワン・ラプシン」:

« 『ゴビの岩画』SE@31日東U-39b | トップページ | コブスタンの岩画(アゼルバイジャン) »