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2012年2月22日 (水)

映画「カンダハル」

カンダハル~怒りの大脱出~

2010年ロシア
監督:アンドレイ・カヴン
キャスト:
ヴラジーミル・カルパトフ機長…アレクサンドル・バルエフ
セリョーガ(副操縦士)…ヴラジーミル・マシコフ
ゴトフ…アンドレイ・パーニン
ヴィテク…アレクサンドル・ゴルベフ
ヴァクレンコ…ボグダン・ベニュク

 「カンダハル 怒りの大脱出」なんて副題が付いているし、「レッド・ガントレッドアンティキラー)」のシャマン役アレクサンドル・バルエフ、「怒りの戦場 CODE:PIRANHA」のマズールすなわちピラニア役ヴラジーミル・マシコフ、「限界戦線(最後の装甲列車)」のレソルブ役アンドレイ・パーニンと武闘派そろい踏みなのでどんなロシア版「怒りのアフガン」かと思ってしまうが、バトルアクションではない。力を使っての戦闘はほとんどないが、言葉は通じない、相手はタリバン、機長とクルーたちの間にも現状認識に微妙な差があるてな訳で
「あっ、これは殺られる」
と身構える場面の連続。その次から次へと襲いかかる最悪の場面をなんとか切り抜けていく。日本人が紛争地域で拉致される事件もある中、実際の事件をもとにしているこの映画は参考になる……かどうかは微妙。ロシア政府も動いてはいるのだろうが、結局は自分の力で帰って来いって事だもんなぁ。

 1995年に実際あった事件だというが、その頃のアフガニスタンだったら、ソ連のアフガン侵攻の記憶は生々しいだろう。群衆がロシア機めがけて棒きれを持って殺到するシーンはそういう事なんだろうけど、言葉ではっきりとは説明されない。ソ連の傀儡と見なされたナジブラ元大統領が処刑されたのは確か1996年だったし、民間機とはいえ武器弾薬の類を運んでいたのだから雰囲気的にも非常にまずい。

 一方、クルーを捕まえた空軍司令官アデルはソ連で訓練を受けた人物らしく機長と旧知の間柄でロシア語をしゃべる。国外(ロシアか)のマスメディアの取材を許しているし、兵士に飛行訓練をしろとたびたび要求されているから基本的には殺す気はないのだろうとは思われるのだが、協力させるための詭弁かも知れず、一年以上こんな状態でいれば神経がすり減ってくる。

 そんなこんなの困難の果てにイリューシンIl-76 という巨大な輸送機を使ってカンダハルを脱出するというほとんどあり得ないような結末を迎える。

 Il-76が大空を行くラストシーンでは、「ヴォーリャ(воля)」というロシア語の単語が思わず知らず浮かんだ。

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