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2012年7月23日 (月)

映画「アレクサンドリア」

アレクサンドリア

2009年スペイン
監督:アレハンドロ・アメナーバル
キャスト:
ヒュパティア…レイチェル・ワイズ
ダオス…マックス・ミンゲラ
オレステス…オスカー・アイザック
テオン…マイケル・ロンズデール
キュリロス…サミ・サミエ―ル

 4世紀末のアレクサンドリアの街並みのあまりのリアルさにいきなり心をわしづかみにされた。
 少々くたびれて修理もままならないといった建物の風化具合が現在残されているローマの遺跡の雰囲気と非常によく似ている。斜陽のローマ帝国を表現するためにエイジング技術を使っているらしいが、それが本当に人が生活しているかのような生々しさにつながっている。天文学者の話なので、昨今よく見るような衛星からカメラがズームする映像が多用されているが、それでもアレクサンドリアの街並みが本物に見える。これ、えらい大規模なセットだよな。神々の像がキリスト教の暴徒に倒される時も、石の塊の重量感は本物だ。

 実在の人物ヒュパティアを主人公にしているけれども、たぶん、地球の軌道が楕円である、と発見したことはフィクションだろう。彼女の書いたものはキリスト教徒によって一つ残らず焼かれてしまっているなら、今となってはわかりようがないからだが、天文学者で数学者、日々天体を観測し、その軌道を計算していたのなら、こういうことはあったかもな~とは思える。そりゃあ、ああいう時代に地動説をとなえればこうなるよなぁ。
「この娼婦め!」
と罵りながら石打ちにするのはキリスト教ととしてどうかとは思うが…(マグダラのマリア、死んだな)。

 こうやって宗教の非寛容、一般大衆の無知・無理解によって失われた古代の叡智はたくさんあったんだろうなぁ。 最近ソユーズ等の打ち上げを立て続けに見たせいか、今はひょいひょい宇宙に行っちゃうように見えるけど、ここまで来るには無数の人たちの命をかけた戦いがあったんだろうと思うと感慨深いものがある。

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