ドラマ「奇襲戦線 ナチス弾道ミサイルを破壊せよ!」
奇襲戦線 ナチス弾道ミサイルを破壊せよ!(2枚組/完全版) [DVD]
2011年ロシア/ウクライナ
監督:ヴィターリィ・ヴォロヴィヨフ
キャスト:
アンドレイ・グリフツォフ…ニキータ・イェフレモフ
イェカテリーナ(カーチャ)・フリョーロヴァ…イェカテリーナ・アスタホヴァ
ゲオルギー・リニコ…アレクサンドル・ダヴィドフ
サフチュク…ニナ・ウサトヴァ
ホルト…ジルク・マルテンス
ベリヤ…ヴァシーリー・オスタフィーチュク
エリザヴェータ・ボジナ…ヴィクトリヤ・トルストガノヴァ
うわー、ベリヤだ。ベリヤが普通に(批判の対象でなく)出とる!
NKVDのトップだから、こういう極秘作戦の最高責任者は当然ベリヤなんだろうが、こういう風に出てくる映画やドラマを初めて見た。スターリン以上にいろいろある人だから、こうして出てくるとなかなか感慨深いものがある。ソ連が崩壊してはや20年、政治的縛りがほとんど解けてきたということなのか、それとも……。
原題は「爆撃機乗りのバラード」。爆撃機の乗務員ふたりの対照的な運命の選択がテーマのテレビシリーズ。爆撃機はツポレフTu-2であるが爆撃シーンはなく、投下するのは恋人である。
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大祖国戦争中、ドイツ占領下のソ連領(たぶんウクライナ)。
ここにドイツがV2ロケットを持ち込もうとしていることをNKVD(エヌ・カー・ヴェー・デー、内務人民委員部)は探知した。前線がソ連領内にある現在の状態だと、モスクワまでV2ロケットの射程圏内に入ってしまう。V2搬入阻止の任務は伝説的なパルチザン部隊(サフチュクという謎の人物が指揮している)に与えられることになったが、このパルチザン部隊との連絡は長らく途絶えている。
このパルチザンとの連絡のために無線技士が極秘裏に送られることになったが、その任務を与えられたTu-2爆撃機の機長グリフツォフは、先日の武器弾薬倉庫にソ連機が墜落した事故にからんで、ドイツのスパイではないか、との疑惑が持たれている。しかも、パルチザン部隊に送られる無線技士とは、グリフツォフが長い間行方を捜していた恋人のカーチャだったのだ。
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一種のSFだし、娯楽番組なので、あまり深く突っ込まないように(笑)。
もちろん、「ここが歴史的事実と違う!」と間違い探しをして楽しむっていうのもアリなので、独ソ戦ヲタを自認する方には是非ゲーム感覚で挑戦して欲しいドラマである。
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