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2012年9月29日 (土)

ドラマ「奇襲戦線 ナチス弾道ミサイルを破壊せよ!」

奇襲戦線 ナチス弾道ミサイルを破壊せよ!(2枚組/完全版) [DVD]

2011年ロシア/ウクライナ
監督:ヴィターリィ・ヴォロヴィヨフ
キャスト:
アンドレイ・グリフツォフ…ニキータ・イェフレモフ
イェカテリーナ(カーチャ)・フリョーロヴァ…イェカテリーナ・アスタホヴァ
ゲオルギー・リニコ…アレクサンドル・ダヴィドフ
サフチュク…ニナ・ウサトヴァ
ホルト…ジルク・マルテンス
ベリヤ…ヴァシーリー・オスタフィーチュク
エリザヴェータ・ボジナ…ヴィクトリヤ・トルストガノヴァ

 うわー、ベリヤだ。ベリヤが普通に(批判の対象でなく)出とる!
 NKVDのトップだから、こういう極秘作戦の最高責任者は当然ベリヤなんだろうが、こういう風に出てくる映画やドラマを初めて見た。スターリン以上にいろいろある人だから、こうして出てくるとなかなか感慨深いものがある。ソ連が崩壊してはや20年、政治的縛りがほとんど解けてきたということなのか、それとも……。

 原題は「爆撃機乗りのバラード」。爆撃機の乗務員ふたりの対照的な運命の選択がテーマのテレビシリーズ。爆撃機はツポレフTu-2であるが爆撃シーンはなく、投下するのは恋人である。

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 大祖国戦争中、ドイツ占領下のソ連領(たぶんウクライナ)。
 ここにドイツがV2ロケットを持ち込もうとしていることをNKVD(エヌ・カー・ヴェー・デー、内務人民委員部)は探知した。前線がソ連領内にある現在の状態だと、モスクワまでV2ロケットの射程圏内に入ってしまう。V2搬入阻止の任務は伝説的なパルチザン部隊(サフチュクという謎の人物が指揮している)に与えられることになったが、このパルチザン部隊との連絡は長らく途絶えている。
 このパルチザンとの連絡のために無線技士が極秘裏に送られることになったが、その任務を与えられたTu-2爆撃機の機長グリフツォフは、先日の武器弾薬倉庫にソ連機が墜落した事故にからんで、ドイツのスパイではないか、との疑惑が持たれている。しかも、パルチザン部隊に送られる無線技士とは、グリフツォフが長い間行方を捜していた恋人のカーチャだったのだ。

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 一種のSFだし、娯楽番組なので、あまり深く突っ込まないように(笑)。
 もちろん、「ここが歴史的事実と違う!」と間違い探しをして楽しむっていうのもアリなので、独ソ戦ヲタを自認する方には是非ゲーム感覚で挑戦して欲しいドラマである。

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2012年9月23日 (日)

映画「ソルジャー」

ソルジャー

2011年ロシア/ドイツ/アメリカ
監督:ユルゲン・スタール
キャスト:
アレクセイ・ローニン…アレクセイ・チャドフ
セルゲイ・ローニン…アンドレイ・チャドフ
カリーナ…カリーナ・ハイデケル
ルドヴィク・カルロヴィチ…セルゲイ・ユシケヴィチ
サヴェーリィ・コトフ…イーゴリ・ジジキン
ヴァンパイア…オレーク・シェレメト
グリゴーリィ・ロマーノヴィチ…スラーヴァ・チチヴァリン
ジェーニャ…サビーナ・ミラー(アフメドヴァ)

 子供の頃から狙撃ごっこをして遊んだ三兄弟。その中でも末の弟のアレクセイの素質には、目を見張る物があった。
 三年前の戦争で一番上の兄は戦死、二番目の兄セルゲイは軍紀違反で除隊になってしまう。アレクセイだけはスナイパーとして今も軍隊に勤務している。
 正義感だけは人一倍あって
「ゾロになるんだ」
というのが口癖のセルゲイは、サンクト・ペテルブルグで警官になっており、休暇で帰ってきていたアレクセイを歓迎するが、その時しでかした大捕物がきっかけで警察を辞めてしまう。このちょっと思慮の足らない感じの兄の尻ぬぐいをするような形で、法で裁けない悪人を始末するスナイパーの仕事を引き受けざるを得なくなる。
 この仕事をアレクセイに命じた内務省の高官サヴェーリィとその部下ルドヴィクがマフィア以上に非情なのだった。

 ドイツとの合作なのに、ドイツ系とおぼしきルドヴィク(ルードヴィッヒ)がひどい描かれよう。まぁ、クールで情け容赦ない所が格好良いと言えば格好良いんだけど、いいのか、これで(笑)。
 アレクセイの恋人カリーナもドイツ系って事なのかな。私には見分けがつかないけど。黒髪直毛の清楚な美人で、彼女の友人でゴージャスな美人ジェーニャよりも日本人好みかも。
 あと、アレクセイとセルゲイの兄弟があまりにもソックリでびっくりした。二役か双子かと疑ったくらい。時々どっちがどっちだかわからなくなる。本当の兄弟とはいえ似てる。

 舞台になっているサンクト・ペテルブルグがえらくオシャレな町に見えた。
 いや、まぁ、今は明るくきれいな町なんだろうし、有名な観光所がちらちら映るんだけれど、サンクト・ペテルブルグでなければならないというような話じゃない。これだけの大都市で跳ね橋が稼働してるのって他にない特徴だと思うけれども、ライトアップされた橋が動いている映像が何度か見られるだけで、ストーリィの中で重要な役割は果たしていない。それがちょっともったいない気もする。

 それだけでなく全体的にロシア臭さがあまりない映画。重いテーマも全くないので、アクションを見てスカッとしたいって時にはもってこい。とにかく展開が早く、バスバス悪人を撃ちまくり、爆弾炸裂しまくり。

 それで、内務省高官のオフィスに日本刀が飾ってあるのが伏線になっているんだけれど、この映画だけでなく他の映画でも内務省もしくは警察に日本刀が飾ってある映画を見たことあるんだが(例えば「ニュースメーカーズ」)、これって何かモデルになってることがあるのかな? ちょっと不思議だった。

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2012年9月19日 (水)

映画「トロール・ハンター」

トロール・ハンター

2010年ノルウェイ
監督:アンドレ・ウーヴレダル
キャスト:
ハンス…オットー・イェスバーセン
トマス…グレン・エルランド・トスタード
ヨハンナ…ヨハンナ・モールク
カッレ…トーマス・アルフ・ラーセン
フィン・ハウガン…ハンス・モーテン・ハンセン
ストルテンベルグ首相…イェンス・ストルテンベルグ

 トロールは、何年か前に逆立ったパステルカラーの髪を持つトロール人形 が流行ったので日本でもお馴染みな、北欧を代表する妖怪・妖精の類である。

 近頃ホラー映画ではすっかり定番になったモキュメンタリーの手法で撮られているのはわかるのだが、どういうスタンスの映画なのか…つまり、ノルウェイではトロールをどの程度のモノと見ているのか、デイダラボッチや鬼レベルの妖怪とみているのか、イェティやツチノコレベルのUMAと見ているのか判別がつかず、モヤモヤとした気持ちで見た。

 まーこのモヤモヤを味わうのもモキュメンタリーの醍醐味の一つなので、それを楽しみたいんだ、という人はこれから先を読んではいけません。

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 一番最後で、ストルテンベルグ首相(本人が出演)が記者会見でついうっかり、トロールの存在に言及してしまう場面で、あっ、この映画ジョークフイルムだ! と大爆笑してしまった。このジョーク、本気すぎるわ。首相が出るとか力入れすぎ。ノルウェイ人ってこんな愉快な連中だったのか~~~。

 ダミーの熊の死体を調達する業者がポーランド人らしい胡散臭いオヤジだったり(ポーランド人ってそういうイメージ~笑)、ロシアの熊は寒い地方に住んでいるので北欧の熊とは生態が違うとか言ってたり(いやいや、あんたらの国だって充分寒いだろうが~)、メン・イン・ブラックのパロディみたいな組織が出てきたりと、ツッコミどころ盛りだくさんなのに真面目くさって撮ってるんだもん。トロールもB級とは思えない出来(一番最初のはイマイチ?と思ったが、後に出て来るのは非常にリアルで充分実在する生き物に見えた)。なので、最後まで半信半疑気分を継続でき、非常に楽しめた。ただ、冗談の通じない人には、「これのどこがおもしろいの?」って言われちゃいそうな気はちょっとする(笑)。

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 山のように変わりやすい天候、低い雲、すとんと落ちる氷蝕地形のためフェリーが普段の足になっている交通事情、コケのような下草しかない森……ノルウェイの普通の風景だけでも見応えがある。トロールについての昔話をベースにしたらしいエピソードが幾つか入っているようだ。北欧ファン必見ですぞ。

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2012年9月 6日 (木)

映画「国家の女リトルローズ」

国家の女リトルローズ

2010年ポーランド
監督:ヤン・キダヴァ=ブロンスキ
キャスト:
アダム・ヴァルチェフスキ…アンドレイ・セヴェリン
カミラ・サコヴィチ…マグダレナ・ボチャルスカ
ロマン・ロゼック…ロベルト・ヴィエスキエヴィチ
ドロータ…ジュリア・コルナスカ

 あんなにも愛していた男(ロマン)が、自分を仕事の道具に使おうとしているとわかった時のカミラの涙に見ているこちらもたじろぐ。1968年ポーランドで起こった3月事件を背景に描かれる恋愛映画。

 最初カミラとロマンはラブラブで会うとセックスばかりしているので濡れ場多めであるが、カミラの姿態はエロいというよりは美しい。劇中「男であれば誰でも抱きたくなるような」体だと言われるが、男でも女でも子供でも老人でも撫でたくなるような背中だよなぁ、と思った。そう思った途端にロマンが撫で撫でしていて、そう思うのは私だけじゃない、と確信した(笑)。

 第三次中東戦争を受け、ポーランド国内でも反ユダヤ主義が頭をもたげてくる中、内務省の職員であるロマンも反ソ的な人物を検挙して実績を上げなければならなくなった。なぜ反ソ的な人物=ユダヤ人になるのか謎なところだが、ヘイトクライム(国家ぐるみでやってるからクライムじゃないんだろうが)ってそういうもんか。

 ロマンは怪しいと見込んだ有名作家で大学教授のアダムの身辺にカミラを潜り込ませるのだが、本当に大切な女だったら仕事の道具に使うなよ。逆に最初からそういう目的のために近づいたんだったら最後のアレ(ネタバレに付き特に伏せる)は何なのよ?って感じで、自分の保身ばかり考えているちいせぇ男なんだよな。見ながらカミラにそんな酷いヤツとはさっさと別れたほうが良いぞ、と何度助言したくなった事か。
 そんな酷い男でも、カミラは彼は信念のためにやっているのだ、と自分を納得させたのだろうか。精力的にターゲットとなった作家アダムに近づいて寝る間も惜しんでタイプして彼の言動を密告する毎日。
 カミラがアダムを知れば知るほど引かれていって、アダムの娘のドロータとも仲良しになっていくのを見てよしよし、と思ったものだ。

 しかし、アダムとカミラが結婚してめでたしめでたし…で終わるはずもない。
 三月事件の結果、三人の関係は悲劇的な結末を迎える。

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2012年9月 1日 (土)

大覚寺山古墳と上赤塚貝塚

 大覚寺山古墳に行ってきました。
 表面に芝生が植えられていて、前方後円墳の形がよくわかるようになっています。

Daikakuziyama1

 思いっきり住宅地の中ですなぁ。

Daikakuziyama2①の方向から。

Daikakuziyama3②の方向から。

Daikakuziyama4
 
 

 宅地造成の時に発見されたそうですが、周囲はそのまま住宅地になって現代に至る、というわけですね。並びに七廻塚古墳があったそうですが現在はありません(出土品は千葉市埋蔵文化財調査センターに展示されています)。

Daikakuziyama5

 それにしてもわかりにくい。

 下総台地の縁、岬みたいなところの突端にあるので下(海側)に降りて見るとあれかなぁ?とわかるのかもしれない…台地の上にニュータウンができてしまい、その駅(京成千原線学園前駅)から行くのが便利なので、その方向からは全く見えないです。

 千葉市埋蔵文化財調査センター目指して行けばわかりやすい、という話ですけれど、それがそもそもわかりにくい。標識出てないし。尾根道から住宅街の路地を降りて行くような感じで。でもそれがちょっとした探検気分でおもしろかったですけどね。まさか演出ですか?(笑)

 ついでに上赤塚貝塚・上赤塚古墳群も見てきました。公園として保存されている「おゆみ野の森」に貝殻が散乱している場所がそこここにあります。

Kamiakatsuka1

Kamiakatsuka2

 古墳は草木の茂る森の中、立ち入りが禁止されている辺りなので見えません。南斜面にあるそうです。

Kamiakatsuka3

 このこんもりした丘の南西端に石枕の出土した赤塚一号墳があったらしい(現在は消滅)。千原線の高架の下辺りということでしょうか?

鎌取駅周辺は他にも古墳や貝塚がゴロゴロしているらしいので、また行きたいと思います。

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