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2013年2月 7日 (木)

ドラマ「3デイズ・イン・トレンチ」

3デイズ・イン・トレンチ 砲撃戦線 [DVD]

2011年ロシア
監督:
キャスト:
クラフツォフ…アレクセイ・ヴォロビヨフ
オレーシャ…クセニヤ・スルコヴァ
オレーシャの祖父…ヴラジーミル・ゴスチューヒン
連隊長…アレクセイ・グリシン
コンドラチエフ…ニコライ・イヴァノフ
トカチェンコ…ドミートリィ・クリチコフ
コバラヴァ…ベソ・ガタエフ
ピリペンコ…ヴラジーミル・ヤムネンコ
リュイテリ…キリル・キャロ
フィアルカ…イーゴリ・アルタショノフ
シドロフ…ドミートリィ・ラヴロフ
ベリョースキン…キリル・ブルジヒン
マリコフ…アレクセイ・ダルガ
ホヴラフ…パーヴェル・ガリチ

「突撃ー!」
新任の小隊長が拳銃を手に塹壕から飛び出して敵に向かって一直線。しかし、ヴェテランの部下たちは微動だにせず、半笑いを浮かべてながめている。部下が一人も付いてこないと気付いて、敵味方の塹壕のど真ん中で棒立ちになる小隊長。

 小隊長すなわち主人公のクラフツォフ中尉の初陣はこんな感じ。

 そもそも任地に向かう最初のシーンからして、ひゅうるるる…とギャグマンガのような音を出して爆弾が落っこちてきたと思ったら胴体真っ二つとかブラック過ぎる。

 クラフツォフは、初っぱなからトラックの運転手に若い新任の小隊長の寿命は3日と聞かされ、前任者(着任3日目で死亡)の埋葬の場面に出くわし、
「ここに来て3日目であります!」
なんて他の小隊長がドイツ兵に殺されるのを目の当たりにして、自分も3日で死ぬ運命なんだ、だからこの3日で何か成し遂げてやる、と心に決める。

 ほとんど座学だけで実戦の経験なしと見えるクラフツォフに戦争が始まった初めの頃から戦って生き残ってきている兵士たち…ベリョースキンと呼ぶとなぜか怒るベリョースキン、射撃の名手で普段は大人しい大柄なエストニア人リュイテリ、陽気なグルジア人コバラヴァ、砲撃で家も家族も失って自失状態のシドロフ、怠け者のホヴラフなどなどかなりクセのある連中が素直に従うとも思えないが、どうするの、これ?
 …ピリペンコ軍曹がいい人だし、クラフツォフも戦争が終わったら教育大学に行くなんて言ってるから人をまとめていこうという意志も素質もあるんだろうが。

 等身大のなかなかリアルな戦争ものだと思う。結局はああやって人間同士の肉弾戦になるんだろうなぁ。戦争したいって言う人たちはよほど腕力に自信があって、塹壕から飛び出して銃なんか撃てないほど敵味方が入り乱れて格闘になっても自分が死なない自信があるんだろうね?
 そんな緊迫した戦場でも、膠着状態の時はみんなで茶トラのもふもふ猫にワーシカとか名前を付けてかわいがってる。ほんと猫好きだよねぇ。どんな映画にも出てくるし、YouTubeでも猫動画のかなりの割合がロシア発なんではないかと思われるくらいたくさんあるもんね。

 さて、このドラマの見所でもある砲撃だが、ドイツ軍の砲撃をたとえると「どっかーん、どっかーん」なのに対し、ソ連軍からの砲撃の方は「ドカドカドカドカッ」。味方の砲撃の方がよほど命が危ない。
 ハルハ河会戦(ノモンハン事件)でもソ連軍って随分と誤爆が多いな、味方の砲撃の餌食になるなんて死んでも死にきれないんじゃないの、と思ってたが、それに対する感じ方はこうだったのか、なるほど、と思える箇所が幾つかあり、そういう発見があるという点でもおもしろいドラマだった。

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