映画「チョールナヤ・アクーラ」
1993年ロシア
監督:ヴィターリィ・ルキン
キャスト:
グサロフ少佐…ヴァレーリィ・ヴォストロチン
グリン…オレーク・マルチヤノフ
カラハン…ユーリィ・ツリロ
ケトリン…カロリナ・スコフィルド
アフガニスタンの何処かで麻薬工場を営んでいる麻薬王カラハンをスペツナズのグサロフがやっつける話。取材に来ていたアメリカ人ジャーナリスト、ケトリンが巻き込まれてグサロフに助けられ…といったところまでお定まりのパターンなんだが、ストーリィはこの際どうでもいい。
見どころは題名の通りカモフKa-50チョールナヤ・アクーラ(黒い鮫)。
メインローターが二重反転式のヘリコプターってカモフ以外にはないから、我々が持っている「ヘリコプターってこういうもんだ」という常識とは違ったかなり異様な飛び方をする。
どんな飛び方かというと、たとえて言えばタケコプターみたいな。
最後の方でMi-24(ハインド)と空中戦を繰り広げるが、Mi-24の側面に機体正面を向けたまま横っ飛びに高速移動していて、思わず
「はぁぁぁ?」
と声に出してしまった。
「ブルーサンダー」を意識して作ったそうだが、既成概念を打ち破る飛び方・現れ方を見せつける、という点では確かに。カモフのヘリコプターは「ダーク・ワールド」や「死者からの手紙」にも出ていたけれども、これほど奇怪な飛び方をしているのを見たのは初めてだ。
当然ながらスポンサーはカモフ社なので、Ka-50がやたら格好良く撮れているのはお約束。まぁ、普通の映画というよりはプロモート映画と考えた方が良いんだろう。日本ではDVD化されていないと思うが、一定の層(笑)に需要があるだろうし、古めの映画だから、誰かお手頃価格で販売してくれないかな~。
あと、飛び抜けて背の高いカラハン役のユーリィ・ツリロがMi-24の前部キャノピーに身体を折り曲げて乗り込むところで、
「ぎゅうぎゅうやないか!」
と笑ってしまった。
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