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2013年11月15日 (金)

映画「ナイト・アベンジャー」

ナイト・アベンジャー

2011年ロシア
監督:アンドレイ・マルモントフ
キャスト:
サーシャ…マクシム・シバエフ
オレーシャ…アナスタシヤ・ドブルィニナ
イワンのバカ…セルゲイ・ベズルーコフ
不死身のカシェイ…レオニード・ヤルモリニク
バーバ・ヤガー(ヤガー婆さん)…リュドミラ・ポリャコヴァ
レーシー(森の精)…ゲオルギー・シチリ
イリヤー・ムーロメッツ…アレクセイ・ドミトリエフ
ドブルィニャ・ニキーティチ…パーヴェル・クリモフ
アリョーシャ・ポポヴィチ…アントン・パムプシヌィ
シンドバッド…セルゲイ・ポゴシャン

 これはおもしろい。子供の頃、ロシアのおとぎ話を読んだり聞いたりしたことのある人は必見ですぞ。……いやなんか、違う人が一人混じっているような気がしないでもないが(シンドバッドね)気にしてはいけない(笑)。

 中でも笑ったのは、イワン。『イワンのバカ』のイワンだ。

 子供たちがおとぎ話を読まなくなり、その登場人物たちはおとぎ話の中で語られるような特殊能力を失っているのだが、元々持ってる資質は残っているのだという。
 で、イワン。資質は、と問われて、
「俺の資質は……バカだー!」
ま、まぁ、確かに(汗)。「イワンのバカ」だもんな。
 で、バカだから常識が通じないとばかりにおとぎ話の世界の中でも機関銃を持ち込んでぶっ放す。
敵:「ず、ずるいぞ……」(バタッ)
実質的な主役はこのイワン。イリヤーもちょっとお間抜けなところが…。そういえばこのイリヤー役の人、「バトル・キングダム(ヤロスラフ)」にも出てたけど、こういう甲冑姿で剣を振り回す役は似合うかも。

 子供たちがおとぎ話を読まなくなって弱点が忘れ去られた不死身のカシェイに妹のオレーシャをバラの花にされてしまった少年サーシャが主人公だから、一応、子供向けのファンタジーなんだろうが、カシェイが銃弾で撃ち抜かれて血まみれとか、車がRPGで爆破されて粉みじんとか、こんな殺伐とした世界感でいいのかねぇ…。ロシアらしいと言えばロシアらしいけれども。

 原題は「リアルなおとぎ話」。何年か前だったら「本当は怖いおとぎ話」みたいな邦題が付いたかも(笑)。レーシーが「木の精」と訳されていたり、盗賊ソロヴェイ(うぐいす)が「怪鳥」と訳されている点が若干引っかかるものの、元ネタのおとぎ話をたぐっても楽しい一粒で二度オイシイ映画でした。

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