映画「野良犬バルボス、ボビクんちにお客に行く」
Барбос в гостях у Бобика(レンフィルム公式:20分)
1964年ソ連
監督:ヴィターリィ・メリニコフ/ミハイル・シャムコヴィチ
ボビク…ラサ=アプソのミーシカ
バルボス…雑種犬のリュークス
雨の日は憂鬱。白い野良犬バルボスの犬小屋も雨漏り。
ようやく雨が上がって子供たちと遊びに行く途中、座敷犬のボビクにウチに遊びに来ないかと誘われる。ちょうど飼い主のおじいさんが外出しており、ボビクは部屋の主人面。ボビクのアルバムを見せてもらったり、ご飯をご馳走してもらったり、テレビを見たり。
ふかふかのベッドで眠り、飼い犬の暮らしを夢見るバルボス。
そこにおじいさんが帰ってきて……。
...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。
なんとも懐かしい風景。家や家具は確かにソ連だけど、屋外は私らが子供の頃の日本の田舎とそんなに変わらないね。飼い犬も結構放し飼いになってて、近所の犬やら野良やら群れをなしてその辺を遊んでたもんだ。国道以外は砂利道で車の轍なんかで大きな水たまりができてそこを長靴でジャブジャブやってたわ。今は農道まで舗装し尽くされているし、野犬もいないからそんな風景を見ることはないだろうけど……。
原題には野良とは書いてないし首輪をしてるから、バルボスはもと飼い犬なのかもな。それでも、人に飼われて食うに困らない安定した生活より、野原でゴロゴロして誰にも叱られない自由な生活の方がいいや、ってなるのはあれも駄目これも駄目というソ連社会の風刺ともとれるが、そこまで深読みしなくても、犬の幸せはそんなもんなのかもしれないな。
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