映画「プリズナー・オブ・パワー」
プリズナー・オブ・パワー 囚われの惑星 <インターナショナル版> [DVD]
2008年ロシア
監督:フョードル・ボンダルチュク
キャスト:
マクシム…ヴァシーリィ・ステパノフ
ラーダ…ユーリヤ・スニギル
ガイ…ピョートル・フョードロフ
ゼフ…セルゲイ・ガルマシ
イノシシ…ユーリィ・クツェンコ
ストランニク…アレクセイ・セレブリャコフ
ファンク…アンドレイ・メルズリキン
パパ…マクシム・スハノフ
すごい。SFしてる。街の景観がメトロポリスっぽいな。いや、全然違うんだけど雰囲気が第三新東京市等々日本人の考える未来都市に比べるとそっち寄りだな、と。
そんな中にも戦争映画の要素が入ってくるとは……。一緒に戦った戦友はほぼ無条件にいい人認定しちゃうのなんかそうだよね。大平原一面に戦車が排ガスを吐きながら進んで行く様も無駄に(ぉぃ)迫力あって良い。
いちめんに戦車と言えば、いちめんに風車とかいちめんに墓とかいちめんにコウモリとか、何でも物量で押してくるところがスケールが大きいんだかなんだか、いちいち可笑しい。ロシアの大平原から出てきた発想なんだろうと想像するが、あまりない光景に異星情緒が醸し出されていていいかも。
しかし、なんで主人公マクシム(地球人)の乗ってる宇宙船はイカ型……? オープニングでいきなりイカ(触手うにょうにょ)でハァ?ってなり、タイトルバックのアメコミ調アニメに「ドドド」とか「グオォォ」って感じのカタカナの効果音が張り込んであってますます頭の中を「?」が駆け巡った。AKIRAとかの影響かねぇ?
ここでおふざけ映画かと思ったけど、「恐れを知らない愚かな子供」的ヒーローが義侠心にかられて暴れ回る割と正統派のヒーロー物だった。でも、必ずしもその結果がめでたしめでたし、ではなく、マクシムの行動の結果が9.11並みのタワー大崩壊って、いいのか、それ(笑)。
原題にある「島」がさわりしか出てきていないし続編があるようだから、これが最終的な結果ではなく、この星を故郷と思って骨をうずめることを決意したマクシムがこれからも活躍していくんだろうけれども。
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