映画「ホワイトタイガー」
英語版トレーラーはこちら(シネマトゥデイ・YouTubeチャンネル)
2012年ロシア
監督:カレン・シャフナザーロフ
キャスト:
ナイジョーノフ…アレクセイ・ヴェルトコフ
フョードトフ…ヴィターリィ・キシェンコ
ジューコフ元帥…ヴァレーリィ・グリシコ
クリュク…アレクサンドル・ヴァホフ
ベルディエフ…ヴィターリィ・ドルジエフ
スミルノフ将軍…ドミートリィ・ブィコフスキー=ロマショフ
ヒトラー…カルル・クランツコウスキ
※ストーリィなど以前書いた記事はこちら
万難を排して彩プロ配給日本語字幕版で見てきたぜ。
平日昼間にもかかわらず、席は7割方埋まってた。さすがに女性は片手の指で数えられる程度しかおらず、おっさんばっかりではあったが…。
初見の時は、戦車が縦横無尽に走り回り、バスバス撃ちまくる迫力に頭をガーンとやられてぼぉっとなったまま一気にベルリン陥落までもっていかれていたようで、今回、日本語字幕かつストーリィを知ってる状態で落ち着いて見られたせいか、印象が随分異なる。
これ、未見の方は是非映画館(視界全面スクリーンだとなお望ましい)で見て、映像+重低音で脳味噌を揺さぶられて欲しい映画ですわ(笑)。
冷静になってみると、「戦場の怪談」みたいな話。今まで見た映画で近いのは…そうだなぁ、「バトルシューター」? 設定ファンタジーじゃん、なのに何この無駄なリアリティは!?ってところが(←褒め言葉です!)。
だってありえないでしょ、100tはあろうかという戦車が森に隠れていられるなんて。
でもね、実際に戦場にいたことのある人の皮膚感覚で言えば、論理的科学的な事実とやらよりも、この映画の方が「リアル」なんじゃないかと想像する。いろいろとあるでしょ、戦場に飛び交う噂やらなんやらが…。
なお、私はぐのたではないので、戦車のディテール等々よくわかっていない。これをぐのたや戦車マニアの人はどう見たか、感想を聞いてみたいところ。
そして、DVD出るならほしいけど、登場する戦車やらの解説を特典でつけてくれるといいな~。
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コメント
戦車、隠れる時はけっこう隠れちゃうようです。
重すぎると轍で哨戒機に見つけられるようですが、ティーガーⅠの重さならそれほど問題ないんじゃないかと。
罠を張ったり待ち伏せして、自分は危ない目を見ずに敵戦車を始末するのが正しい使い方です。
なかなかそう上手くは行きませんが、ドイツ軍はモンゴル軍の戦法をがっつり研究してますので。
でもモンゴル戦法を学ぶなら、勝てない戦争には手を出さない、という大前提を学ぶべきでしたねドイツ。
あー、静岡周辺でも上映してくれないかな…
投稿: 島崎精舎 | 2014年1月24日 (金) 00時39分
コメントありがとうございます。
ネタバレになっちゃいそうなので、ノーコメントとさせていただきます。古い映画だとオチまで言っちゃっても問題ないけど、公開中のだとうっかり口を滑らせないように慎重にならないと(笑)。
一応、反戦映画ですし、日本全国を巡業してジューコフが「たった一台の戦車がなぜ倒せない!」って怒ってるのを全国の戦車ファンに見てもらいたいですよねー。
投稿: 雪豹 | 2014年1月24日 (金) 02時25分