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2014年3月22日 (土)

映画「ホワイトアウト フローズン・リベンジ」

ホワイトアウト フローズン・リベンジ [DVD]

2010年ロシア/アイルランド/ドイツ/UK
監督:ジョニー・オライリー
キャスト:
ドロズドフ…セルゲイ・ガルマシ
イヴァノフ…ヴラジーミル・グセフ
ロマーシュ…ピョートル・ロガチョフ
アンドレイ…アレクセイ・グシコフ
スラーヴァ…アントン・シャギン
ヴァジム…セルゲイ・ユシケヴィチ
イリーナ…マリーナ・アレクサンドロヴァ

 人里から離れた気象観測ステーションで働く三人が、緊急事態を知らせる無線連絡を最後に消息を絶った。マッチ棒で模型を作るのが趣味のイヴァノフ所長、イェティ好きの所員ドロズドフ、コック兼雑用係のロマーシュ(ロマン・シロフ)の三人だが、彼らの他に近くの洞窟を見に来たヴァジムとイリーナの銀行家夫妻も消息を絶っており、彼らも一緒に消えたらしい。

 捜査に来た警察の一行は一通りの捜査を終え帰ろうとしたが、ヘリ(ミルMi-8)に定員があって一人は残らざるを得ない。ヴェテラン捜査員アンドレイ一人が残るつもりであったが、彼を崇拝する若い捜査員スラーヴァも残ることになる。ヘリはすぐに迎えに来てくれるはずだったのだが、天候悪化のために飛べない日が続く。

 大自然に密閉された空間に閉じ込められたアンドレイとスラーヴァは、現場に残された痕跡から人間消失の謎を推理していくのだが、消えた五人がそれぞれ一癖も二癖もありそれぞれに動機(?)がある事が明らかになっていく。男女の関係のもつれか、社会に対する復讐か、はたまたイェティの襲撃か……五人に何が起こったのか? 彼らは生きているのか? やがて意外な事実が明らかになっていく。

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 二つの時間軸が交錯するのに非常にわかり易い構成。二つの時間軸が統合されていく過程で明らかになる犯人(?)は狡い、と思わずつぶやいてしまった。書きたい。ああそうなのか、アレはそういう意味だったのかと、とても書きたいけど、この手のサスペンスは、迂闊に何か書くとネタバレになってしまうので何も書けないんだよなぁ。

 ハリウッドがリメイク権を買ったとかいう話だが、配役であの人が犯人? とかあの人は実はこういう役だろ? とか余計な詮索をしてしまうよりは、あまり馴染みのないロシアの俳優でまっさらな状態で見た方がおもしろいかと。あと犯人(?)の動機も、ロシアだとソ連崩壊で仕方なかったんだ、で済むけど、アメリカ舞台だと金田一耕助シリーズみたいに縷々語らなきゃならないんじゃなかろうか……とか余計な心配をしてしまう。

 題名も悩ましい所で、見終わった後で邦題を見るとちょっとネタバレかな(リベンジのあたりが…笑)。でも、原題の「隠れろ(Прячься)」はまぁわかるとしても、インターナショナル版「ウェザーステーション」では隠しすぎかもね。

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2014年3月17日 (月)

ドラマ「スモレンスクからの脱獄」

スモレンスクからの脱獄 [DVD]

2010年ウクライナ
監督:セルゲイ・チェカロフ
キャスト:
ピカソ(ウマエフ)…キリル・ルプツォフ
親父…ヴィクトル・ソロヴィヨフ
シュトーポル…ミハイル・タラブキン
クロート…アンドレイ・フロロフ
スィチ…アレクセイ・ロンギン
ムーサ…ムフタル・グセンガジエフ
パラーチ…アレクセイ・ドミトリエフ
ルィチギン…ヴィターリィ・キシェンコ
アルヒープ…ヴラジーミル・トロコンニコフ

 1941年9月、独ソ戦開戦後のソ連。ある使い捨ての任務に駆り出されたものの、途中ドイツ軍の襲撃に遭ってからくも難を逃れた七人の脱獄囚たち。彼らはその中の一人、ウマエフ(あだ名はピカソ)の叔母さんの住む地図にも載っていない小さな村に潜伏した。おかみさんたちや村の長老アルヒープは、ウマエフの連れて来たこの連中が生粋のならず者で本物の刑事犯だということに薄々勘づいている。しかし、彼らをもてなし、受け入れる。まぁ、戦争に男手を取られていろいろ困っていた所にちょうど良い、というのもあってかみんな大喜び。娘の一人などは彼らの中の一人・クロートと恋仲になって結婚してしまう程。
 ところが、この村に突然ドイツ兵がやってくる。社会主義のためでも祖国のためでもない、自分の愛する女のために、ひとときの人間らしい暮らしを与えてくれた村人たちのために、ならず者たちは戦うことを決意する。

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 冒頭でジューコフに怒られているのはゴリコフ将軍だろうか。しかし、ジューコフがこんなに偉そうな口をゴリコフに対してきいていいもんなのかねぇ? スターリンならともかく。
 その点、そこまでジューコフのこと研究してないからなんとも言えないけど、最近はこういうイメージなのか。まぁ、ウクライナのTVドラマだし、タブーがなくなったのでいろんなジューコフ像があるんだろう。

 七人のならず者という時点でああアレだ、と勘づくのだけれど、上記ジューコフの件といい、NKVD将校ルィチギンの描き方といい、21世紀の旧ソ連風味付けがとてもおもしろかった。
 自分的には「おまえら全員ぶっ殺してやる」というメッセージ的に、ドイツ兵の人数分だけ墓穴を掘ってあるシーンが気に入った。これマフィアのやり口だろ、と。世間には余計者扱いされてるけど、本当は良い人、みたいなぬるい設定ではなく、本当の悪党なんだからねって釘を刺しているみたい。ツ、ツンデレ?(笑)

 原題は「疥癬かきの羊」。ロシア語のことわざでは「腐ったリンゴ」みたいな意味合いに使うけど、疥癬かきのなんとか(主に馬)っていうのは昔話や英雄叙事詩の定型の言い回しを思い出す。世間ではそういう見てくれの悪い病気持ちの馬なんか売りものにもならない厄介者扱いだけれども、本当は千里を駆ける駿馬であって、英雄にだけはその本性をあらわにする。もちろん、キリスト教的に迷える子羊たちが正しい道に導かれていく、という意味もかけているのは各話の最初にあるとおり。

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2014年3月15日 (土)

映画「ダイ・ハード/ラスト・デイ」

ダイ・ハード/ラスト・デイ [DVD]

2013年アメリカ
監督:ジョン・ムーア
キャスト:
ジョン・マクレーン…ブルース・ウィリス
ジャック・マクレーン…ジェイ・コートニー
コマロフ…セバスチャン・コーチ
イリーナ…ユリヤ・スニギル

 

 お馴染みダイ・ハード・シリーズがモスクワにやって来た!
  ……と思ったらチェルノブィリに行っちゃった!

 カーチェイスのシーンはさすが。シンプルにおもしろく、安心して楽しめた。アメリカ映画なのに、主人公たちが乗る車がドイツ車ばっかりっていうのが笑えた。アメ車、そんなに人気ないのかね(笑)。

 しかし、悪者とはいえ人を無条件にバスバス撃ち殺すシーンやチェルノブィリをネタに使う所はどうも素直に楽しめなかったな。そんなのは娯楽映画を見る上での「雑念」にすぎないんだろうが、いろいろ考えちゃうじゃん。どうしてもしこりのようなものが残ってしまうんだよね。

 自分的には、ミルMi-26(ヘイロウ)が出まくっている所が見どころ。ミルMi-24も出てるけど、市街地での戦闘にアレは向かないんじゃないのかな。
 メインローターのローターブレードが8枚ってのはかなり目を引くもんだね。WikipediaにはMi-26 は「2013年現在生産されているヘリコプターにおいて世界最重を誇る。」とあるけど、それって誇れることなのか???

 ともあれ、重量級の機体がコントロールを失ってのたうつ様はとても良い(良いのか?)。人間のように柔らかいものならともかく、放射性物質を隔離保存するような堅牢な建物をばっさばっさやったローターブレードで普通に飛べるのかとちょっと気にはなったけど。

 あと、最初に出て来たモスクワのトラベル・ガイドのidiot'tシリーズって、「ナイトミュージアム」にも出てたろ? 実在するのかな?

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