映画「ザ・ナショナル・トレジャー ドラゴン神殿の秘宝」
ザ・ナショナル・トレジャー-ドラゴン神殿の秘宝- [DVD]
2013年ロシア
監督:ドミートリィ・コロプキン
キャスト:
キリル…アレクセイ・ヴォロヴィヨフ
グルナラ…エリヴィラ・イブラギモヴァ
ルステム…バイブラト・バトゥリン
アジム爺さん…セルゲイ・シャクロフ
イヴァン爺さん…セルゲイ・ニコネンコ
イヴァン雷帝/ママと劇を見てる人…ゴーシャ(ユーリィ)・クツェンコ
スユンビケ…アノラ・ハルマトヴァ
西暦1552年、カザン陥落。カザン・ハン国の監国スユンビケはカザン・ハン国に代々伝わる秘宝をカバン湖の底に隠し、自らの死によってその秘密を封印した。
そして現在。イケメンではあるがカッコだけ、ビビリでお調子者の若者キリルは、軍の新兵募集イベントで美人に目がくらみ、ついうっかり入隊してしまった。
「1年間の原子力潜水艦勤務ご当選! おめでとう!」
もちろん、そんなのいやだから逃げ回っていたのだが、UFOオタクのフルスタリョフや謎の老人イヴァン、新兵の身体検査にいい加減うんざりしていた女医リューバらが引き起こす騒動に巻き込まれているうちになぜかスユンビケの秘宝の記された地図を手に入れてしまう。
カザンがどこにあるかさえ知らないキリルだったが、スユンビケが隠したと言い伝えられる「カバン湖の秘宝」を探しにタタルスタンに向けて飛び立つのであった…。
「ヤロスラフ(邦題:バトル・キングダム)」のコロプキン監督作品ではあるものの、歴史というよりは伝説・言い伝えをベースにしたドタバタお馬鹿コメディ。
イヴァン雷帝のカザン攻撃シーンはちょっと史劇っぽいし、カザンの観光案内みたいにもなっているし、スユンビケ関係の諸々(サッファ=ギレイの剣を使う所などなど)はこの辺の歴史好き心をくすぐってくれるし、まさに俺得コメディ。
さすがに、
「いやいや、軍隊ってそんなに楽しい所じゃないだろ。特にあんたの国みたいに突然戦争始まっちゃう国の軍隊では」
って所はあるが、そういう突っ込みの余地さえ提供してくれていると考えるなら、実にサービス精神満点の映画だな、と(笑)。いや、現代の若者に軍隊に来てもらうのが大変だってのは、わかるんだけどさ。
そして! 更なる俺得ポイント!!!
古地図に書かれている文字で、フルスタリョフが宇宙文字とか言ってる文字に目が釘付けになった。ルーン文字?! 別の箇所では古代ブルガルの文字とか言ってるからたぶん突厥文字のつもりなんだろう。思わず一時停止ボタンを押す。巻き戻して押す!
……うーん。なんちゃって突厥文字だったか。北欧のルーン文字っぽくはあるが、そこまではわからないなぁ。
でも、娯楽映画に突厥文字がネタ的に使われるようになるとは。メジャーになってきた証拠だな(はたしてそうかな? 笑)。
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