映画「ナポレオンの王冠」
2012年ロシア
監督:オレーク・フェセンコ
キャスト:
アレクセイ・タルソフ…アントン・ソコロフ
ゴルジェフスキー中尉…セルゲイ・ベズルーコフ
キクナーゼ公爵…アナトーリィ・べールィ
プトゥーハ…スタニスラフ・ドゥジニコフ
ベアータ…アンナ・チポフスカヤ
アデル…スヴェトラーナ・ドルゥガ
レドホウスキ…パウエル・デラグ
ジャック・デ=ヴィット…ヴァレーリィ・ニコラエフ
ナポレオン…エリク・フラティセリ
クトゥーゾフ…セルゲイ・ジュラヴェリ
原題「1812 槍騎兵のバラッド」で、1812年の祖国戦争(ナポレオンのロシア侵攻)を題材にした冒険活劇。祖国戦争200周年記念に製作されたためか、衣装などいろいろ豪華な娯楽大作でなかなか楽しめた。
いちいち爆発シーンが派手なんだよな(笑)。馬車がそんなに爆発するか-!と突っ込みながらも私・大喜び。
戦争のシーンは最初のボロジノの戦いだけで、事実を丹念にたどる戦争映画・歴史映画って感じではないが、それでも騎兵の活躍するシーンは見応えがあった。なんかナポレオン軍が全滅したように描かれてるけどあれってそうだったんだっけ? …ま、いいか。
その後、モスクワまでやって来たナポレオンが、ロシア皇帝の王冠を手に入れ、ポーランドにいる愛人にプレゼントして気を引こうとする。そんな事されたらヨーロッパ中の笑いものになるってんで、ロシア皇帝アレクサンドルI世の密命を帯びてタルソフたちがポーランドに派遣されることになる。
主人公タルソフを助ける三人の剣の達人たちが個性的でカッコイイ。
タルソフ、確かに目が大きくて睫毛が長くて美少年だけど、女装しすぎだ。「北斗の拳」に例えるなら、「おまえのようなババアがいるか」ってレベルで笑い取りに行ってるよな、主人公なのに。
ゴルジェフスキーが戦隊もので言えばレッド的役割で、陽気で女好きで一番正統派の剣の使い手。
キクナーゼは「クニャージ(公爵)」とか呼ばれているところを見ると、グルジア貴族出身なのかな。二刀流で鞭も使う。ニヒルで怖ろしいまでに強い剣士で、なかなかいい男じゃないですか(笑)。
プトゥーハは巨体を生かしたパワーで押す剣。格闘技もはいってる感じ。
それぞれ、剣さばきもキャラが立ってるわけ。
動きがかなりの劇画タッチだったり、ポーランド人がロシア語しゃべってる所は、ん?と思わないでもなかったけど、まぁ、娯楽映画だもんな。ロシア風チャンバラ時代劇って感じでおもしろかった。
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