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2015年10月27日 (火)

映画「ヒックとドラゴン」

ヒックとドラゴン

2010年アメリカ
監督:クリス・サンダース/ディーン・デュボア

 恐竜好きなので、ドラゴンの出てくる映画?と思ってなにげなく見たらとてもおもしろかった。
 なによりも飛び方が今まで見たどんなアニメ・特撮よりリアル。ドラゴンの翼はコウモリのような皮膜タイプなのだけれども、普段は鳥のような力強い羽ばたきで飛ぶ。それでいて皮膜を利用しグライダーのような帆翔あり、魚のようなしっぽのイメージ通りの水中を泳ぐ魚のように見えることもあり。
 翼竜はこれほど自在に飛べたとは思えないけど、爬虫類好きならゼヒ見るべき。これ見ておくと、例えばプテラノドンの化石を見た後に生き生きとしたイメージが広がる事請け合い。

 主人公のドラゴン・ヘンな歯のトゥースちゃんは、にやーっとした表情がネコバスみたい。人間側の主人公ヒックに獲物を分けて得意げな表情や鼻キッス、マタタビに酔っぱらうような表現は完全にネコ。ヘンな歯もネコの爪が出し入れ自由ってのが原型だろうねぇ。

 でも、まぁ、彼らが積年の恨みを忘れて和解できたのは、人間とペットというふうに完全にカーストが固定されているからなんだろうな。もし、双方が人間で歴史を持ち、対等な関係を結ぼうとしたらうまくいかないんじゃないかと悲観してしまう。ドラゴン族と仲良くなったヒックなんかは、「裏切り者」ってことであの時点で処刑されていたかもしれない。

 そして歴史好きにはボーナストラック。
 ルーン文字でドラゴンの解説本が書かれていた!
 北欧のルーン文字には詳しくないのでよくわからないけれども、碑文の文字っていう印象があるよね。ああいうふうに本を書く時にも使われていたんだろうか。何語で書かれていたのかはちょっとわからない。ルーン文字を読める人に聞いてみたい。ノルド系の言葉で書かれていたらおもしろいのだが。でも、あのルーン文字見たときには吹き出したし、興奮したなぁ。

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2015年10月22日 (木)

ドラマ「マルコ・ポーロ」シーズン1(10.天と地)

マルコ・ポーロ 予告編

2014年アメリカ
監督:ジョン・ファスコ
キャスト:
マルコ・ポーロ…ロレンツォ・リチェルミ
フビライ・ハーン…ベネディクト・ウォン
賈似道…チン・ハン
チャブイ皇后…ジョアン・チェン
チンキム皇太子…レミー・ヒー
ハイドゥ…リック・ユーン
百の眼…トム・ウー
アフマド…メヘシュ・ジェドゥ
ビャンバ…ウリ・ラトゥケフ
クトゥルン…クラウディア・キム

 第1シーズンも最終話。

 襄陽の壁をマルコがダマスカス出身の技師に設計させたマンジャニークで破壊して、フビライ指揮するモンゴル軍が攻め入る。
 この物語のフビライは「壁を崩す」ということにこだわってるように見受けられるんだけれども、チンギスは万里の長城なんか眼中になかったんじゃなかったっけ? 別に物理的に城壁を壊すことだけが城の攻略法でもなし。

 憎たらしい賈似道も遂に倒される。
 マルコじゃまるでかなわないんだけれど、主人公なのに! まぁ、ここでマルコが勝っちゃったんじゃ、いくらドラマでもリアリティゼロだもんな。ここは師匠の百の眼の出番です(笑)。
 とはいえ、賈似道、ここまで敵方のモンゴルに対してばかりでなく、宋の宮廷内でも謀略の数々やら幼児虐待やらをやらかして きたんだから、もっと惨たらしく殺されても良かったのに。ちょっと格好良すぎでは?

 それにしても、第2シーズンに向けていろいろ伏線張りまくりのエピソード10だった(笑)。

 コカチンと関係しちゃって後でチンキムとまずいことになるんじゃあ?…とか。
 せっかく親しくなれたのに、ビャンバはクトゥルン、つまりハイドゥの所に走ってしまうとなると後で戦うことになるんだろうな…とか。
 うわー、やっぱアフマド悪い奴だー…とか。
 フビライはおおむねかわいく描かれていたけれど、敗戦を体験した今後、ひねくれちゃったりしたらいやだなー…とか。
 チャブイなんかコワイ…とか。

 これだけ伏線張ったんだから、シーズン2も3もあるんだよね?
 期待しちゃっていいんだよね?
 てつはうあれだけ映像に出てきたんだから、日本遠征もあるんだよねー?

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2015年10月16日 (金)

ドラマ「マルコ・ポーロ」シーズン1(9.囚われの身)

マルコ・ポーロ 予告編

2014年アメリカ
監督:ジョン・ファスコ
キャスト:
マルコ・ポーロ…ロレンツォ・リチェルミ
フビライ・ハーン…ベネディクト・ウォン
賈似道…チン・ハン
チャブイ皇后…ジョアン・チェン
チンキム皇太子…レミー・ヒー
百の眼…トム・ウー
ユースフ… アムール・ワケド

 マルコが偵察してきた襄陽の攻略ポイントは、賈似道の仕組んだ囮だった。

 この責任を問われてマルコは囚われの身に……。

 我々は歴ヲタだからどうしても、
「てつはうを手持ちで撃てるのかよ」とか
「いや、マンジャニークはイスラム経由でモンゴルに入ったから」とか
「宰相といったって実際はもっと酷い殺され方だぞ。チンカイやラシードを見ろ」とか
アラが見えて気になってしまうけれども、このドラマの脚本家か監督かわからないが、『東方見聞録』をすごく良く読んで肝を捉えている、とこの回……ユースフの言葉を聞いていて思った。

 欧米人が抱く、マルコがなぜ「蛮族の王」フビライに仕えていたのだろう?という素朴な疑問に対する彼なりの解釈がこのドラマなのだろうな、と思うと同時に、このドラマのフビライがいつも正しいとは限らないし、苦悩もするけれども、人間としては魅力的に(何となくアメリカの大統領のように)描かれている理由もその辺なんじゃないかなー、と。

 ……だんだんシーズン1の終盤に入ってきて、ネタバレを書いちゃイカンような気がしてきたぞ(笑)。

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2015年10月12日 (月)

ドラマ「マルコ・ポーロ」シーズン1(8.見取り図)

マルコ・ポーロ 予告編

2014年アメリカ
監督:ジョン・ファスコ
キャスト:
マルコ・ポーロ…ロレンツォ・リチェルミ
フビライ・ハーン…ベネディクト・ウォン
賈似道…チン・ハン
チャブイ皇后…ジョアン・チェン
チンキム皇太子…レミー・ヒー
百の眼…トム・ウー
メイリン…オリヴィア・チェン
アフマド…メヘシュ・ジェドゥ
ビャンバ…ウリ・ラトゥケフ
クトゥルン…クラウディア・キム

 今回の萌えシーン。
 フビライとハイドゥの頭突き。
 かわいい! 異常にかわいい。
 ネコですか、あんたたちは。
 こういうシーンは実際はないと思うけど、やっぱお茶の間でザッピングの餌食にならないためには必要です(断言)。視聴者(私です)が喜びます!

 だいたい、ここのフビライは何やってもかわいいんだよなー。
 賈似道と和平会談をしてるときのポーカーフェイスもなかなか笑える。
 たぶん、この後、チャブイを見た賈似道がどんな顔するのかなーぷぷ……と笑いをこらえているんだろうと見ているこっちにはわかるから、表情が変わるかと凝視してたが、全く変わらない。そして、和平交渉とは思えない強気の降 伏勧告。すてきです。日本に送ってきた国書とはえらい違いです。

 ……でも、この賈似道の揺さぶりがのちのち効いてくるんだよな。
 皇帝でもないくせに偉そうで本当に憎たらしい。

 そして今回の謎シーン。
 捕虜をぶった切って鍋で煮る(?)。百の眼はマルコに
「襄陽を攻める武器にする」
って言ってるけど、何にするつもりなんだろ? 食うのかな?
 食料なら牛でも羊でも占領地でいくらでも徴発したらいいだろうに? 自分で移動できる上に人間の言葉を解する生きた捕虜なら、モンゴルの部隊の前を歩かせて動く壁(人間の盾)にするとか、生きているままの方が武器としての 使い道があるような気がするんだけどなー?

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2015年10月11日 (日)

ドラマ「マルコ・ポーロ」シーズン1(7.武よりも文)

マルコ・ポーロ 予告編

2014年アメリカ
監督:ジョン・ファスコ
キャスト:
マルコ・ポーロ…ロレンツォ・リチェルミ
フビライ・ハーン…ベネディクト・ウォン
賈似道…チン・ハン
チャブイ皇后…ジョアン・チェン
チンキム皇太子…レミー・ヒー
百の眼…トム・ウー
メイリン…オリヴィア・チェン
アフマド…メヘシュ・ジェドゥ
ビャンバ…ウリ・ラトゥケフ
クトゥルン…クラウディア・キム

 さて、チャブイの放った矢に撃ち抜かれて暗殺に失敗したメイリンは、囚われてひとまず財務長官アフマドの手元に置かれるようになる。

 そして、最愛の妻チャブイが標的になっていた事に、フビライは自分が暗殺されかけた時以上に怒る! 百の眼に賈似道暗殺の命令を下す。マルコも一緒に襄陽に行き、あらゆる事を見てくるように命令されて金のパイザを与えられる。

 ここで初めてパイザをタブレットと言っていることに気づく。以後、ことあるごとに派遣先でパイザをタブレットPC風に弄くってるマルコが思い浮かんでしまって。んもう、邪魔なイメージだなぁ(笑)。

 潜入には成功するが、蟷螂拳使いの賈似道は異常に強くて、暗殺は失敗。
 そして、マルコの見てきた襄陽の状況から、襄陽攻撃の決定が下される。

 戦争を始めるにあたり檄を飛ばすフビライは妙に格好良い。たぶん、これはアメリカ大統領のイメージなんだろうなぁ。

 それに比べて、だんだんとチンキムの偏狭さ嫉妬深さが目立ってくる。
「パパがマルコに盗られちゃう」
って感じに既視感が。「蒼き狼」のセングンを思い出しますなぁ。ああいう駄目息子のイメージは洋の東西を問わずに共通なんだな、と。出自以外に何の取り柄もない普通の人間が不相応な地位に就いてしまってあっぷあっぷって感じ ね。実際のチンキムってどんな人だったんかねぇ。

 そして、今回、ビャンバとクトゥルンが急接近。お似合いだけど、フビライの息子とハイドゥの娘じゃ結婚できないと思うんだ……。

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2015年10月 7日 (水)

ドラマ「マルコ・ポーロ」シーズン1(6.白い月)

マルコ・ポーロ 予告編

2014年アメリカ
監督:ジョン・ファスコ
キャスト:
マルコ・ポーロ…ロレンツォ・リチェルミ
フビライ・ハーン…ベネディクト・ウォン
賈似道…チン・ハン
チャブイ皇后…ジョアン・チェン
チンキム皇太子…レミー・ヒー
百の眼…トム・ウー
コカチン…チュウチュウ
メイリン…オリヴィア・チェン

 白い月(ツァガーン・サル)とはモンゴルの新年のこと。

 マフェオ・ニコロのポーロ兄弟の処分は決まったものの、暗殺教団に仕事を依頼した者については判明しないまま、ハーンが一 般の人々の参賀を受ける新年の一般参賀の日を迎えることになる。

 そこでフビライの後宮に潜り込んでいた賈似道の妹メイリンが動き出す……。

 冒頭で、第一話からマルコがえろい妄想のネタにしていたバヤウトの青い王女コカチンの秘密が明らかになる。ちなみに、ネル グイというのは「名無しの権兵衛」にあたるモンゴル語。

 このバヤウトの描かれ方が問題で、どうも違和感がある。

 ケレイト、ナイマン、オングト諸部族クラスの由緒ある部族の長だったら「王族」という表現は妥当だろうが、バヤウトは元々モン ゴル内での身分というかカーストが低かったのでは?  テムジンが最初にジャムカと戦った十三翼(クレエン)の戦いでは、テムジンの13クレエンに属していたというくらい古くからのテムジ ンの陣営だから、フビライの時代にはチンギス家から嫁を貰い、チンギス家に嫁をやるという関係だけれども、ドラマの中で
「お前たちが権力を持っていた時代は……」
といわれるような事実はないように思う。

 モンケにもフビライにもバヤウチンという名のバヤウト出身の妃がいたけれど(シリギの母親ですな)、旧「王族」ケレイトや、古く からの姻族コンギラトより一段下の扱いのような気がするんだけどなぁ。そもそも、バヤウトの女という意味のバヤウチンという名前 とも通称ともつかない呼び名しか残っていない辺りなんか、いかにも軽いじゃん。

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