ドラマ「マルコ・ポーロ」シーズン1(6.白い月)
2014年アメリカ
監督:ジョン・ファスコ
キャスト:
マルコ・ポーロ…ロレンツォ・リチェルミ
フビライ・ハーン…ベネディクト・ウォン
賈似道…チン・ハン
チャブイ皇后…ジョアン・チェン
チンキム皇太子…レミー・ヒー
百の眼…トム・ウー
コカチン…チュウチュウ
メイリン…オリヴィア・チェン
白い月(ツァガーン・サル)とはモンゴルの新年のこと。
マフェオ・ニコロのポーロ兄弟の処分は決まったものの、暗殺教団に仕事を依頼した者については判明しないまま、ハーンが一 般の人々の参賀を受ける新年の一般参賀の日を迎えることになる。
そこでフビライの後宮に潜り込んでいた賈似道の妹メイリンが動き出す……。
冒頭で、第一話からマルコがえろい妄想のネタにしていたバヤウトの青い王女コカチンの秘密が明らかになる。ちなみに、ネル グイというのは「名無しの権兵衛」にあたるモンゴル語。
このバヤウトの描かれ方が問題で、どうも違和感がある。
ケレイト、ナイマン、オングト諸部族クラスの由緒ある部族の長だったら「王族」という表現は妥当だろうが、バヤウトは元々モン
ゴル内での身分というかカーストが低かったのでは?
テムジンが最初にジャムカと戦った十三翼(クレエン)の戦いでは、テムジンの13クレエンに属していたというくらい古くからのテムジ
ンの陣営だから、フビライの時代にはチンギス家から嫁を貰い、チンギス家に嫁をやるという関係だけれども、ドラマの中で
「お前たちが権力を持っていた時代は……」
といわれるような事実はないように思う。
モンケにもフビライにもバヤウチンという名のバヤウト出身の妃がいたけれど(シリギの母親ですな)、旧「王族」ケレイトや、古く からの姻族コンギラトより一段下の扱いのような気がするんだけどなぁ。そもそも、バヤウトの女という意味のバヤウチンという名前 とも通称ともつかない呼び名しか残っていない辺りなんか、いかにも軽いじゃん。
ドラマ「マルコ・ポーロ」他のエピソード・シーズン1:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
番外編:百の目
シーズン2はこちら
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