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2015年12月27日 (日)

ドラマ「マルコ・ポーロ」特別編:百の目

マルコ・ポーロ: 百の眼

2015年アメリカ
監督:アリク・サハロフ
キャスト:
百の目…トム・ウー
フビライ…ベネディクト・ウォン
スブタイの息子…羽田昌義

 日本と言えば、ニンジャ!
 中国と言えば、クンフー!

 …というわけなのかどうなのか、「マルコ・ポーロ」登場人物中では人気が高いらしい、マルコの師匠・百の目のエピソードが特別編で来たぁー!

 これはこの夏にあるという第Ⅱシーズンにも期待できるよ!

 私らは、チンギス=カンと長春真人の問答からの連想で、道教の道士は不老不死の仙人みたいなイメージがあるけど、世間的にはこんな武闘家のイメージなのか。本家中国(というか原作は香港かもしれんが)のドラマ射鵰英雄伝の長春真人もネタとしか言えないくらいすごかった。

 百の目が捕らえられてフビライに仕えるようになるまでのエピソードなんだけど、スブタイの息子って所で吹いた。名前くらい付けてよ、と。でもまぁ、本当にいた人物を出しちゃうとまずいし、ウリャンカタイにしてもフビライにとってはいらない子なのかもしれないから、この扱いも納得できるようなできないような(笑)。それから、このエピソードの時点では、小アルメニア(キリキア)からは普通に来られる訳ね。

 さすが、何度も異民族に征服されたことのある中国、異民族に仕えなければならないときの屁理屈が発達してるわ~、などという見方は腹黒かな(笑)。

 それにしても、チンキムってモンゴル語の名前だと思ってたけど違うのかねぇ?

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2015年12月23日 (水)

Kindle出版試してみたよ

 お待たせしました。

 出版社にも在庫がなく、マーケットプレイスでも千円以上の高値(?)がついていた幻の名著(←自称)、『密使、西へ翔る』のKindle版が出ました。

……っていうか自分で出しました(笑)。

 コミックマーケット89参加記念として、2015年12月26日17時~2015年12月30日16時59分まで無料キャンペーンをやってますので、どうぞご利用下さい。

 正直、Kindle出版がどの程度使えるのか試してみたかったのです。

 で、やはり漢字が壊滅的に駄目です。壊滅的っていうのは大袈裟かもしれませんが、漢文史料使う者には全く不十分でした。
 あとルビ(ふりがな)が使えません。パブーなどではルビタグ使えるようになってますが、これが使えないと、「強敵と書いてともと読む」のようなのがやりたい厨二病の患者(←私です)にはかなりなマイナスポイントです。

 『密使、西へ翔る』で出ない漢字は「フク」(かねへん+腹のつくり)だけでしたので、カタカナ表記しておきましたが、これが多いと読む気力が萎えてしまいます。

 あと、「部族篇」のような多言語混在、特にアラビア語やペルシャ語のような右から左に読む言語が混じっていて大丈夫か、というような問題がどうなっているのか試してみないといけませんが、どうもこういう複雑なフォーマットの本には向かないような気がします。

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2015年12月20日 (日)

ドラマ「ナイト・スワローズ」

ナイト・スワローズ 空爆戦線:ユニット46 前編・後編 [DVD]

2012年ロシア
監督:ミハイル・カバノフ
キャスト:
エヴゲニヤ(ジェーニャ)・ズヴァナリョーヴァ…タチヤーナ・アルントゴリツ
アレクサンドル(サーシャ)・マケーエフ大尉…デニス・ニキフォロフ
ガリーナ(ガーリャ)・シェフチェンコ…エリザヴェータ・ニロヴァ
イヴァン・ピーヴェニ…ミハイル・エヴラノフ
アナトーリィ・パレンコ大佐…エヴゲーニィ・ガネリン
ピョートル・ソロヴィヨフ中尉…イーゴリ・サヴォチキン
セミョーノヴァ…エカテリーナ・オリキナ
クラキン少佐…アナトーリィ・パシニン
ジーナ・リプコ…オレシャ・ファッタホヴァ

 月をバックに爆音を響かせて闇夜の中から現れる複葉機。
 あまりの旧式・鈍足の故に、最新鋭の戦闘機は追うことができない。
 夜毎爆撃を繰り返す彼女らをドイツ軍は「魔女」と呼んだ。

 第二次世界大戦中実在した女性ばかりで編成された第46親衛夜間爆撃航空連隊をテーマにした8話連続のTVシリーズ。
 プロペラ機のエンジン音って結構な爆音だと思うのだが、伝声管みたいな物もなしに強風の中、操縦士と爆弾投下手が怒鳴り合ってる。あれ、聞こえないんじゃないかな、と思うんだが、実際ああだったとしか考えられないよな。ソ連が兵器にそういう至れり尽くせりな機能付けそうもないし。この娘たち、パラシュートもなしで飛んでたんでしょ? 低空で飛ぶから役に立たないとは言ってもあんまりな気が…。

 上空を飛んでいく彼女たちを見上げて「でへへ」って顔をしている偵察部隊の面々を見て、この部隊考えたヤツ、天才、と思った。
 このドラマのパイロットたちはみんな若くてかわいい娘(私はリアルバービー人形みたいなガーリャより、隊長のジェーニャちゃんの方がお気に入りです←誰もそんなの聞いてない)だからなおさらそう思うのだが、社会主義祖国防衛のためとかいう抽象的な目的でなく、いつも顔を合わせている、ひょっとしたら恋人になってくれるかもしれない生身の女の子のために頑張るって、戦意を高揚させるには最高の仕掛けではないか。
 パイロットの方も地上部隊に気になる人がいるから、彼を死なせないために120%の力を振り絞る。

 連隊長のパレンコ大佐も
「女らしくしろ」
だのなんだの大家族のお父さんみたいになってるけど、彼女たち、ばっちりメイクしてるんだよね。これほど完璧でなくても、こういうの、結構本当なのかもしれないと思った。『戦争は女の顔をしていない』なんかでも、せめて死ぬ時だけはきれいでありたい…と女である事をあきらめない女性兵士の話が出てくる。食べる物にも事欠き、いつ命がなくなってもおかしくない極限であればある程、女でありたい。男から見たら「無駄。馬鹿なの?」と思えるような事でもそれが人間の尊厳というものなんだ。

 ただ、女ばっかりの職場でこんなきれいごとばかりっていうのはちょっと信じられない(笑)。いやいや、男ばっかりの戦場でも足の引っ張り合いやら誹謗中傷やらが蔓延してたって話は良く聞くから、「女だから」っていうのは偏見かな。でも、お互いに助け合い、本音でぶつかり合うこのドラマは一種の理想像を描いているようにも思える。

 なんたって、イヤなヤツに見えていたクラキン少佐でさえ、最期は彼女を守って死んでしまうんだよ。ファンタジーと言えばファンタジー。
 日本で魔女物語を作ると「まどか☆マギカ」みたいなセカイ系になってしまうのも「らしい」気がするけど、ロシアで魔女物語作るとこうなるっていうのも「らしい」よね。

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2015年12月17日 (木)

コミックマーケット89に参加します@30東ホ50a

「部族篇4」の下訳が終わりましたぁ!…が、
もちろん間に合いません。調べなければならない事がもりだくさんです。

もちろん「群雄」は、参加します!
あぼすさんが新刊を出されるそうです。
水曜日 東地区“ホ”ブロック-50a です。

私は既刊『モンゴル史』「部族篇」1~3があるだけですが、、、あ、岩画も。
4はあーした方がいい、これもやった方がいい、というご要望がありましたら教えて下さいまし。

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2015年12月 4日 (金)

ドキュメンタリー「ウインター・オン・ファイヤー」

「ウィンター・オン・ファイヤー:ウクライナ、自由への闘い」オフィシャルトレーラー

2015年UK/ウクライナ/アメリカ
監督:エヴゲーニィ・アフィネーフスキー

 テレビを見ない、というか、我が家にはテレビがないので、いきなりYouTubeのライブ映像でキエフの夜が燃えているのを見ていったい何が起こったんだと驚愕した記憶がある。
 関連映像を漁りまくり、夜明けの映像で道路に積んだタイヤを燃やしたんだとわかったんだが、まさに「どうしてこうなった?!」状態だった。これ、大丈夫なのか?!と。

 これが2013年11月に始まるウクライナ共和国首都キエフでのエヴロマイダンと呼ばれる「革命」である。

 そこにいたる事の顛末を綴ったのがこのドキュメンタリー。

 デモ参加者の視点でまとめられており、発端はフェイスブックでの呼びかけによる平和的な集会であり、ベールクト(ウクライナ内務省の特殊部隊)が警棒で殴りつけてきてもなるべく挑発に乗らないように耐えているので、どうもあの映像と結びつかず、これは本当にあの事件のドキュメンタリーなのかと疑ったほどだ。
  しかし、1ヶ月、2ヶ月経って年を越した頃からベールクトの高圧的な取り締まり、解決策を出すことができない議会や政治家に苛立ちを募らせた群集が石を投げ、棒で警官を殴り始めると、取り締まる側の力の行使も見る間にエスカレートしていき、遂に死者も出だす。
 私の記憶に残っていた、街路が全て火の海になっている映像はその後、2014年2月に入ってからですな。

 筋書きがないドキュメンタリーなだけに、予期しない登場人物が死んだりするのが不意打ち過ぎて言葉もない。
 しかし、ウクライナのように日本から遠い国についての報道では、いきなり刺激的な映像だけが取りあげられ、後どうなったかのフォローが等閑にされている事が多いから、こういうふうにまとめて取りあげてくれるドキュメンタリーは大変有益であった。
 最初の方が若干冗長な感じがするけれども、これはデモ参加者の言い分なのでこうなるのだろう。それもまた意味のあることだ。

 ただ、ここで話されているのはウクライナ語だというが、ロシア語かじった程度の私にはロシア語との区別ができない。ロシア寄りの政策を採るヤヌコーヴィチが全ての元凶と彼らは言うが、ヤヌコーヴィチを支持する層はウクライナの中にも一定数いるわけだし、どっちか極端ではなく双方の言い分をすりあわせて中道を探る事はできなかったのだろうか。ロシア憎しの感情はわからないでもないが、EUに加盟すれば全て解決、めでたしめでたしって訳でもないのだし。

 …でも、それが革命というものなのかもしれないけどなー。独立広場の真ん中に円柱が立っていることもあり、血の日曜日などのロシア革命での一連の出来事がオーバーラップして思い出されたよ。

 …個人的にショッキングだったのは、デモ参加者がソ連時代を「祖父の時代に逆戻り」と言ってた事。ソ連崩壊後に生まれた人もいるんだってよ。ソ連はそんな昔々の話になってしまったか。
 あと2013年12月11日に修道院のありったけの鐘を鳴らしたミハイル修道院の人が全部の鐘を鳴らしたのは「1240年にタタールが侵入した時以来」とか言ってる事。アンタのすぐ前にインタビューに答えてるムフティーはその末じゃないのかよー。

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