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2015年12月20日 (日)

ドラマ「ナイト・スワローズ」

ナイト・スワローズ 空爆戦線:ユニット46 前編・後編 [DVD]

2012年ロシア
監督:ミハイル・カバノフ
キャスト:
エヴゲニヤ(ジェーニャ)・ズヴァナリョーヴァ…タチヤーナ・アルントゴリツ
アレクサンドル(サーシャ)・マケーエフ大尉…デニス・ニキフォロフ
ガリーナ(ガーリャ)・シェフチェンコ…エリザヴェータ・ニロヴァ
イヴァン・ピーヴェニ…ミハイル・エヴラノフ
アナトーリィ・パレンコ大佐…エヴゲーニィ・ガネリン
ピョートル・ソロヴィヨフ中尉…イーゴリ・サヴォチキン
セミョーノヴァ…エカテリーナ・オリキナ
クラキン少佐…アナトーリィ・パシニン
ジーナ・リプコ…オレシャ・ファッタホヴァ

 月をバックに爆音を響かせて闇夜の中から現れる複葉機。
 あまりの旧式・鈍足の故に、最新鋭の戦闘機は追うことができない。
 夜毎爆撃を繰り返す彼女らをドイツ軍は「魔女」と呼んだ。

 第二次世界大戦中実在した女性ばかりで編成された第46親衛夜間爆撃航空連隊をテーマにした8話連続のTVシリーズ。
 プロペラ機のエンジン音って結構な爆音だと思うのだが、伝声管みたいな物もなしに強風の中、操縦士と爆弾投下手が怒鳴り合ってる。あれ、聞こえないんじゃないかな、と思うんだが、実際ああだったとしか考えられないよな。ソ連が兵器にそういう至れり尽くせりな機能付けそうもないし。この娘たち、パラシュートもなしで飛んでたんでしょ? 低空で飛ぶから役に立たないとは言ってもあんまりな気が…。

 上空を飛んでいく彼女たちを見上げて「でへへ」って顔をしている偵察部隊の面々を見て、この部隊考えたヤツ、天才、と思った。
 このドラマのパイロットたちはみんな若くてかわいい娘(私はリアルバービー人形みたいなガーリャより、隊長のジェーニャちゃんの方がお気に入りです←誰もそんなの聞いてない)だからなおさらそう思うのだが、社会主義祖国防衛のためとかいう抽象的な目的でなく、いつも顔を合わせている、ひょっとしたら恋人になってくれるかもしれない生身の女の子のために頑張るって、戦意を高揚させるには最高の仕掛けではないか。
 パイロットの方も地上部隊に気になる人がいるから、彼を死なせないために120%の力を振り絞る。

 連隊長のパレンコ大佐も
「女らしくしろ」
だのなんだの大家族のお父さんみたいになってるけど、彼女たち、ばっちりメイクしてるんだよね。これほど完璧でなくても、こういうの、結構本当なのかもしれないと思った。『戦争は女の顔をしていない』なんかでも、せめて死ぬ時だけはきれいでありたい…と女である事をあきらめない女性兵士の話が出てくる。食べる物にも事欠き、いつ命がなくなってもおかしくない極限であればある程、女でありたい。男から見たら「無駄。馬鹿なの?」と思えるような事でもそれが人間の尊厳というものなんだ。

 ただ、女ばっかりの職場でこんなきれいごとばかりっていうのはちょっと信じられない(笑)。いやいや、男ばっかりの戦場でも足の引っ張り合いやら誹謗中傷やらが蔓延してたって話は良く聞くから、「女だから」っていうのは偏見かな。でも、お互いに助け合い、本音でぶつかり合うこのドラマは一種の理想像を描いているようにも思える。

 なんたって、イヤなヤツに見えていたクラキン少佐でさえ、最期は彼女を守って死んでしまうんだよ。ファンタジーと言えばファンタジー。
 日本で魔女物語を作ると「まどか☆マギカ」みたいなセカイ系になってしまうのも「らしい」気がするけど、ロシアで魔女物語作るとこうなるっていうのも「らしい」よね。

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