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2016年2月14日 (日)

映画「ジャングル」

ジャングル

2012年ロシア
監督:
アレクサンドル・ヴォイチンスキー
キャスト:
セルゲイ…セルゲイ・スヴェトラコフ
マリーナ…ヴェーラ・ブレジネヴァ
ヴォフカ…アレクサンドル・ポロフツェフ

 三年前、広場ですれ違った瞬間に一目惚れしたマリーナに告白するために競技会場に潜り込んだセルゲイ。
  彼の胸を射抜いたのは、キューピットではなくマリーナ(アーチェリー選手)の矢だった!

 こうしてマリーナを射止めた(物理的に射止められたのは彼の方だが)セルゲイだったが、三年の間、仕事仕事でマリーナをほったらかしにしてしまい、離婚の危機に。
 セルゲイはなんとかして贖おうと、二人でトロピカルでエキゾチックな南の島で休暇を過ごすことにしたのだが…。

……という、どこの夫婦にでもありそうなドタバタ・ラブコメなのだが、マリーナが強い強い(笑)。
 アーチェリーの選手だっただけあって、未開の島に流されても弓矢を作るのなんてお手の物。そりゃあもう、すこーんすこーん、狙い通りに当たりまくりですわ。以前にもと特殊部隊出身のピラニアと呼ばれる男がこういうのやってた映画あったけど、あんなの目じゃない。島の部族に追いかけ回されても、危ない気がしない。むしろ島のおばちゃんと仲良くなってるし。

 ロシアは異様に離婚率高いところを見ると、こういうのであっさり離婚しちゃうのかもしれないけど、世の夫婦はどうやってこのライフ・ワークバランスの問題を解決してるのかねぇ?

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2016年2月13日 (土)

映画「スターリングラード 史上最大の市街戦」

スターリングラード 史上最大の市街戦 [SPE BEST] [DVD]

2014年ロシア
監督:フョードル・ボンダルチュク
キャスト:
カーチャ…マリヤ・スモリニコヴァ
マーシャ…ヤニナ・ストゥジリナ
グロモフ…ピョートル・フョードロフ
カーン…トーマス・クレッチマン
セルゲイ・アスターホフ…セルゲイ・ボンダルチュク
ニキフォロフ…アレクセイ・バラバシ
チェヴァノフ…ドミートリィ・ルィセンコフ
ポリャコフ…アンドレイ・スモリャコフ

 いやぁ、びっくりした。
 いきなり東日本大震災のシーンで始まるんだもの、別のディスクが入っているのかとビビった。
 でも、まぁ監督がフョードル・ボンダルチュクってのを見て納得した(笑)。

 物語は、東日本大震災の救援に当たるロシアの救援隊の一人(セルゲイ・アスターホフ)が建物の下敷きになったドイツ人女性に、彼の母カーチャが体験した1942年秋のスターリングラードの出来事を話すという形式になっている。最後のシメのシーンも日本。

 カーチャはボルガ川に平行して建てられたアパートに住んでいたのだが、そこがまさにソ連軍とドイツ軍の攻防の舞台となったために彼女の両親も含め、彼女以外の住民が全員死亡し、また、作戦に失敗したソ連軍の生き残りの雑多な人々がこのアパートに立て籠もって最後の防塁としようとしたために、街中の小さな一画が凄まじい戦場になる。

 全体的に、舞台のお芝居のような感じで戦争映画ではあるんだろうが、戦争アクションとは言い難い。小道具はリアルだけど、スローモーションを多用しているせいか、過度にセンチメンタルな心象風景風に見える。背景も動いてはいるんだけど、屋内セットにしか見えない。

 ツッコミどころはまぁ、あるにはあるんだけれども、東日本大震災を目の当たりにして自分たちの体験と引き合わせて心底心を痛め、親身になって同情しているらしいっていうのはわかった。

 あの震災の時、「北方四島を返そう」とか「住む所がなかったらシベリアに住まわせてあげよう」とか言ってる人がいたのは、素直な親切心から手を差し伸べてくれていたんだろうと思う。日本人は、シベリアと聞いて背筋が凍った人も多いと思うが、向こうはシベリアはとても素晴らしい土地だと思ってるからな。私もシベリア、ステキ~、本当に住まわせてくれるの~(キラキラ)、って思ったもん(まぁ、場所にも拠るが)。

 たまたま、コレ、北方領土の日に見たんだが、こういう国民性を見るとロシアとの交渉のしようはいくらでもある、と思えるんだがなぁ。
 と、いうか、この事に全く感心のない(「歯舞」すら読めない)人物を担当大臣に据えるくらいだし、いまだに北方領土が返ってこない原因は日本側にあると思うぞ。 ロシアが返してくれないんじゃなくて、返ってきてもらっては困る人が日本側にいるんだろうよ。

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2016年2月12日 (金)

映画「馬々と人間たち」

馬々と人間たち

2013年アイスランド/ノルウェイ/ドイツ
監督:ベネディクト・エルリングソン
キャスト:
ソルヴェーイグ…シャーロッテ・ボーヴィング
コルバイン…イングヴァル・E・シグルズソン
ジョン…ヨハン・P・オッドソン
ヴェルンハルズル…ステイン・A・マグヌッソン
ヨハンナ…シグリオル・M・エギルスドティル

 馬馬馬馬ときどき人間。
 シェトランドポニーよりは大きいのかな? 夏毛のせいかモサッとしてないかわいい、そして逞しいアイスランド馬の表情をたっぷり堪能できる。

(夏…なんだよな? 観光乗馬でジョンが遭難(!)して凍死(!!)しそうになる壮絶なシーンもあるんだが。アイスランドの気候ってあんななの? ひょえええ)

 今でも馬とともに生活する谷間(といっても渓谷でないので結構広い)の村のあれこれの出来事。自分の乗る馬の他にもう一頭引いて行ってるのが興味深い。換え馬なんだろうけど、必須なんだね。

 人間を乗せたまま交尾している絵がポスター等に使われているので、コミカルな映画なのかと思ったが、馬にとっては結構深刻だよな。人間に係わって馬たち、あんまりいい目に会ってないような……。

以下、激しくネタバレ。

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+

続きを読む "映画「馬々と人間たち」"

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2016年2月11日 (木)

Kindle本の勢いにビックリしたよ

 何かびっくりしたんですが、「ガルーダ:南詔王国の勃興」がKindle無料本の結構上位にいる!

Garudagamen_2

 他で無料で出してるサイト(→にもリンクあるけど)でもこんなに急激にダウンロードされたことはなかったよ。

 しかも無料本の上の方って、パブリックドメインになってる本ばかり。江戸川乱歩や夏目漱石と肩を並べているわけですよ(ぉぃ)。

 こんな勢いで有料になっても出続けたら翻訳三昧だのぉお、と妄想したりして(笑)。まぁ、無料だからこその出数なんでしょうけど。

 でも、もし本当に一万部売れたら、『モンゴル史』「チンギス=カン紀」まで訳しますわ(笑)。
 チンギス=カン紀読みたい人は買ってちょー。……まぁ、素人がへぼい翻訳(しかも重訳)やらなくても杉山さんとかがやるんだろうけどねー。

↑無料キャンペーンは12日までなので、気になったらダウンロードしてね!
(KindleなくてもPC用、スマホ用など各種無料リーダもありますぞ)

↑これも縦書きに直しておきましたぁ!

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2016年2月 7日 (日)

Kindle出版またやってみたよ

「部族篇4」ウリャンカタイの雲南(カラジャン)遠征が終わりました!

第四章の目次で言うと、つまりこういう事です。

第一部 ダルレキンと呼ばれる諸部族
  ウリャンカト    ←今ココ!
  クンギラト
  ウリャウト
  フゥシン
  スルドゥス
  イルドゥルキン
  バヤウト
  キンギト

第二部 ニルンと呼ばれる諸部族
  カタキン
  サルヂウト
  タイヂウト
  ハルタカンとシヂウト
  チノス
  ヌヤキン、ウルウト、マングト
  ドゥルバン
  バァリン
  バルラス
  ハダルキン
  ヂュリヤト
  ブゥダト
  ドゥクラト
  イィスト
  スカン
  クンギヤト

……ま、間に合うのか?>自分

 さて、ウリヤンカダイが苦戦したカラジャンとはなんぞや?という理解を深めるため(?)、『ガルーダ 南詔王国の勃興』というラノベ(自称)をKindle版で公開してみました!

Garudahyoshi

←表紙、なんだか昭和の怪獣映画のポスターみたいな……(笑)。
YouTubeで「デストロッヤァァァ!」って叫んでるゴジラ解説をBGVにして作ったせいだろうか。
まぁ、あれにも「ガルーダ」って出てるけどさ。

 今回は他のKindle本を見たり、一太郎の新しいバージョン(EPUB、mobi対応)を導入したりして改良を重ねたので、格段に読みやすくなっている……ハズ。無料キャンペーンもやっているので是非、試してみてくださいまし。

(無料キャンペーン期間2016年2月8日17時~2月12日16時59分)

.。.:**:.。..。.:**:.。.本書の特徴.。.:**:.。..。.:**:.。.
         (当社比)

○縦書き

○見かけない(難しい)漢字 ←非漢民族の名前だと非常に「夜露死苦」的あて字が多いのでコレが出るのは大助かり

○ルビ ←上記の理由でルビ必須。もちろん「強敵と書いてともと読む」厨二病もにっこり

○目次 ←前もできたと思うけど、意識的に作れるようになった

○プレビュー済み ←前できなかったと思ったのは自分が使い方わからなかっただけかもしれないけど

 それで、ジャンの話に戻ると、唐側の記録でもラシードも、雲南の気候は「瘴気に満ちている!」とか書いているところが興味深い。

 唐軍もウリヤンカタイ軍も80%以上の兵員を失っていて、それを雲南の気候が極悪だったせいにしてるけど、嘘つけ、と言いたい。雨期に行ったことあるけど、それほどでもなかったし。…それとも、日本人だから毎年梅雨で鍛えられてるせいで平気だったのかなぁ?

←Kindle版「風の馬」もよろしく!!!

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2016年2月 6日 (土)

映画「シャークトパスVSプテラクーダ」

シャークトパスVSプテラクーダ [DVD]

2014年アメリカ
監督:ケヴィン・オニール
キャスト:
サイムス博士…ロバート・キャラダイン
ロレーナ…カティエ・サヴォイ
リック…トニー・エヴァンゲリスタ
ハミルトン…リブ・ヒルズ
ヴェロニカ…アカリ・エンド―

 ただのおバカ映画かと思ってたが、割と正統派な作りの怪獣映画で面白かった。いや、シャークトパスが食いちぎった頭でビーチバレーやったりしてバカはバカなんだけどさ。

 ちゃんと厭なヤツは喰われる。…良いヤツも喰われてるけど。

 そして、シャークトパスがかわゆっぽくなってた。今回の個体は、爆破された前作の卵だか卵巣だかから出て来て調教されてるから、タコ足でパネルを指して意思表示できる。
「ニンゲン、食べる」
なんて言ったりして、なんて無邪気な子!
 人間の味方とまではいかないけど、育ての親ロレーナは守るような素振りも見せるんだよね。単に恐怖と憎しみの対象ではなくなって、可愛げが出てくるのは人気者の証拠。ホラーの主人公としては痛し痒しかも知れないけどねー。

 ただ、頭が良いのなら、もっと凝った殺し方があっても良かった。チープな特殊効果と相まってあんまり怖くない。プテラクーダとの闘いも単調な気がした。

 でもまぁ、超低予算(たぶん)でもそこそこ面白かったからおっけー。

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