映画「ファースト・スクワッド」
2009年ロシア/日本/カナダ
監督:芦野芳晴
キャスト:
ナージャ…エレーナ・チェバトゥルキナ
レオ…ミハイル・チーホノフ
マラート…ダミル・エルダロフ
バロン・フォン・ヴォルフ…セルゲイ・アイスマン
記憶をなくしてさまよっている少女ナージャ。
第二次世界大戦の前線で透視能力を使った出し物で兵士達を慰問している。
断片的に見る過去の記憶、そしてバケツ兜を被った亡霊が見知らぬ兵士の首をはね飛ばすヴィジョンがナージャを苦しめる。
ドイツ軍の爆撃に追われて逃げ惑った末に、ナージャは彼女の過去を知る老人にであった。彼は、そのヴィジョンは予知だ、君を必要としている人がモスクワで待っている、とナージャに教える。
ナージャが出発しようとする正にその時、ドイツのオカルト部隊の暗殺者が現れ……。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
見るからに日本のアニメっぽい絵柄なのであんまり見る気はなく見始めたら、ロシア語の作品だったのでびっくりした。でも、最初は主人公のしゃべりが聞き取りにくいのと、始まりが過去の夢やら現実やら予知のヴィジョンやらが混じり合ってるうえに、早い段階で出てくるドイツ側の呪術師連中もロシア語でしゃべってるのでもう何が何だか(笑)。
言葉は一種の敵味方識別信号なんだから、ドイツ人はドイツ語しゃべってくれないと見分けが付かないんだよー(笑)。
二度見たら、なかなか味のあるおもしろいアニメじゃない、とは思ったが、続き物のコミックかテレビのアニメがあってその劇場版みたいな感じ? ある程度ストーリィ知ってる人でなきゃわからないんじゃないの? いや、そういうのあるかどうか知らないけどさ。
ファースト・スクワッドの面々に感情移入出来るほどの情報量がないもの。何で彼女の武器が日本刀なのかもよくわからん。これ単品で見るとサーカスの描写もいらないよな。あれ、あの映画やアニメのシーン?って感じシーンもちらほら見えたりして。映画というよりPVっぽい。
あと、時事ネタ的には、14歳の少女にほいほいクスリを打ち過ぎじゃないかな。体に異物を入れるの、あんまり抵抗ないんだろうな。
いつも見てるロシアやらウクライナやらのTVドラマが濃厚なこってり味なせいか(笑)、ちょっとあっさりし過ぎてて食い足りない感じがした。TVシリーズで1クールくらいあったらもう少し感情移入出来るんだろうけど、ちょっと短すぎたかもね。1時間じゃしゃあないか。
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