ドキュメンタリー「ケネディ大統領暗殺の真相」
いわゆる「ザプルーダー・フィルム」を改めて精査しようというドキュメンタリー。
オズワルドは三発撃ったはずだけど、ウォーレン委員会の報告書では二発の弾丸にしか言及していない。もう一発はどこへ?をザプルーダー以外のホームビデオも含め現代の技術で修復して探る。
暗殺の背景を探るとかそういう話ではない(だから、背後で操っていたヤツがいたかどうかっていうのはまた別の話で、ここでは扱わない)ので、邦題は気にしない方向で(笑)。
いわゆる「魔法の銃弾」(二発目)も、ケネディ大統領とコナリー知事の座席の高さや道路の傾斜を考慮すると、直線になってて実に自然。部分部分だけ取り上げて全体を見ない事が陰謀論のわく原因なんだろうな。現場百遍とはよく言ったモンだ。でも、その弾の影響で怪我をしたらしい人がいたことは知られていたんだね。
で、結局は行方不明の一発目は見つからない。検証するのが遅すぎた。事件直後も再現実験とかやってたけど、アナログな手法では限界があるのは仕方がないと思うな。アメリカなんか年がら年中銃撃事件起こってるんだから、当時からしたら弾道学なんか格段に進歩するだろうさ。この番組で使ってる最新の機器がすごいもん。
最近、Youtubeでも有志が手ブレなどを修正して見やすくしたザプルーダー・フィルムが公開されて話題になっていたけど、あれ見たときも、撃たれた瞬間に血しぶきが前方に散っていて、あー、こりゃ後ろから撃たれたっていうのは確実だー、と思ったわ。リー・ハーベイ・オズワルドが単独実行犯だっていうのはあれだけ見ても確実だよな。
よく「衝撃の瞬間」みたいな番組でケネディが撃たれた瞬間(三発目)の映像が流れ、あれが後ろに仰け反って見えるから、ケネディを撃った狙撃者は車より前、すなわちグラシーノールにいたはずだ、というのが数ある陰謀論の一つだけれども、この説は完全に消えた。
あれは、場面の編集の仕方が悪かったのかもしれないね。あまりにも刺激的だからと、1970年まで部分的にしか公開されていなかったのも、誤解を生む原因だったのかも。どういう情報であろうと隠したりせずに完全に公開した方が良い、という良い例のように思える。
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